ロボット物SS総合スレ 72号機
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、 オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。 ・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。 ・投下の後、しばらく雑談は控えてください。 ・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。 ・支援のご利用は計画的に。詳しくは投下の際の豆知識を参照してください。 →http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/884.html ・次スレは>>950 が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。 ・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。 ・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!! ・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。 ・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。 ・着実に、一歩ずつ まとめwiki http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/ ロボット作品投下用アップローダー http://ux.getuploader.com/sousakurobo/ ロボット作品投下用アップローダー2番艦 http://ux.getuploader.com/sousakurobo2nd/ お絵かき掲示板 http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/ ロボット物SS総合スレin避難所29号機 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1354969085/ 前スレ ロボット物SS総合スレ 72号機 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1359465399/ 関連スレ だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ7(ガンダムSS総合スレ) http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1322491231/ 勇者シリーズSS総合スレ Part4 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/ CR ―Code Revegeon― クリスマス番外編 冷たい風が吹き、ゆらゆらと雪が降る夜、黒峰潤也はコートにマフラーの姿でリベジオンで空を眺めていた。 ふと時間が気になり腕の時計を見る。 時計の針は8時20分を告げ、それと同時に中央に表示された日付を見て潤也はふと気づく。 今日は12月24日。 「クリスマス・イブか…。」 去年までならば、家族で一緒にチキンを焼いてパーティをしていた。 パーティの中で妹の黒峰咲はもう20にもなる潤也を「お兄ちゃん、まだ彼女出来ないの?その年で?」と中々に痛い所を突いてきて苦笑いをしたものだ。 「ああ、そういえばこれも咲から貰ったものだったっけ…。」 腕時計を見てそう呟く潤也。 「お兄ちゃんさ、もうちょっと身につけるものにコダワリというものを持つべきだよ、見てくれは悪くないんだからさ…はい。」といって渡された時計。 当時、それなりの額の代物だったと記憶していたがバイトして咲は手に入れたのだという。 それ以降肌身離さずつけるようにしてもう2年たつ時計だ。それなりに長い付き合いになっていてもう体の一部になりつつあった。 「潤也、寒くない?」 そうして潤也が感傷に浸っていた時、後ろからよく聞きなれた声がした。 妹の…咲の声…。 いや、違う。 潤也は首をふる。 「なんだ、藍、待機してろって言った筈だが?」 そう少し辛辣な口調で潤也は呼びかけた少女に振り向いて言う。 潤也の目の前にいるのは黒峰咲と瓜二つであり、同じ声を持つ少女、琴峰藍だった。 「ごめん、潤也。普通の人はこういう寒い所にいると風邪っていう病気を引いちゃうらしいから心配で…。」 「お前がいうか…お前が…。」 そう言って目を細めてため息を吐く潤也。 藍の衣服は和装を崩したような衣装で、一部肌の露出が見える。 これは九条が用意した代物で、普段はあの老婆を嫌っている藍だったが、コレばかりは非常に気に入ってよく着ていた。 だが、同時にそれはこんな雪が振って、気温が氷点下何度という状況で着るものでもなく見ているだけでこちらが凍えそうになる光景だ。 「あ、わたしはね、ほら、正確には人間じゃないから…ちょっと丈夫で病気にはならないよ。」 慌てて首を降る藍。 彼女は琴峰機関という研究機関にて、妹の細胞を利用して作られた人造人間である。 その為、容姿や声は黒峰咲と瓜二つであるし、その研究の様々な成果が彼女の体には組み込まれており、彼女は人の形をしながら人とはまるで違う存在といえる存在だ。 琴峰機関ナンバーI。それが藍と出会った時、彼女に付けられていた名前だった。 だからこそなのだろうか?このような寒さの中でも彼女はまるで寒さを感じていないようだ。 「寒くはないのか?」 「んー寒いって感覚はあるよ、ほら風がヒューってたまに吹くよね。あれが来るとちょっとだけひんやりする。でもそれぐらいかな…。」 「お前にとってこの寒波は春風か何かか?」 そう言われてよく意味がわからずきょとんとする藍。 琴峰藍、彼女を見る度に黒峰潤也は複雑な気分になる。 妹と瓜二つの少女。父と母の実験の産み落とした一つの災厄。自分が殺さなければならない人間と同じ顔と声の少女。そして自分が彼女と戦う為に必要な少女。 潤也は彼女を見る度に哀れだと思う。 潤也に救われてしまった為に、全ての基準が潤也になってしまっている少女。 それでいて、黒峰潤也が憎まなければならない相手と同じ顔をしてしまっているが故に潤也の理不尽な感情受け止め続けなければならない少女。 潤也は藍に優しくする事は出来ない、もし藍に好意など抱いてしまおうものなら咲に復讐する時にそれが迷いになってしまう可能性があるからだ。 あくまで琴峰藍は黒峰潤也にとっての道具。 そういって潤也は彼女を必要以上にぞんざいに扱ってきた。そしてその結果、いつだって潤也は彼女に見捨てられる事を覚悟してきた。 あるいはそうなるべきだと思っている節もあったのかもしれない。 けれど、彼女はそんな扱いに「わたしにも価値があったんだ。よかった潤也の役に立てて…。」と喜ぶのだ。 それが潤也にはたまらなく嫌だった。なぜかは分からない。けれどそれがたまらなく許せなかった。 「潤也、辛そうな顔してる…また何かあったの?私の首でも締める?」 そういって心配そうにして言う藍。 そういう藍に対して潤也は睨みつけた。 「ごめん、潤也。わたしリベジオンの整備に戻るね…。」 自分の発言で潤也が怒った事を察し、藍は頭を下げてリベジオンに戻っていく。 それを見つめた後、潤也はリベジオンの足甲を殴りつけた。 堅い鋼鉄を殴った痛みが拳から方まで響き、その後、金属の冷たさが潤也の拳を襲う。 「情けない。なんて情けない事か…。」 その一部始終を面白そうに見つめていた老婆が告げる。 「あんたには関係ないだろう…九条。」 時峰九条は諭すように言う。 「関係はあるさ、ほら、もうあたしとお前さんは関係がある。一緒に行動をしているんだからね。」 「それはあんたが勝手に付いて来てるだけだろう?何回も振り切ろうとしたのに、先回りしたかのように現れやがって…あんた一体何者だ?」 「あたし、あたしかい?ふふ、ピチピチの82歳だよ。」 「前は84歳と言ってだろうが…。」 「そんなどうでもいい事はおいといてお嬢ちゃんの事さ、あんたさ、もうちょっと上手くやれないのかい?」 「そんな器用な事ができていたら苦労はしない。本当ならばあいつから好かれている事自体が迷惑だと思っている。」 そうめんどくさそうに潤也が言う。 「そうさね、まだお前さんに付き添ってからあんまり時間はたってないし、お前さんが外道ならば別にかまったりはしないんだけどね。」 「外道だろう?何も間違っていない。いいやつならあいつにあんな酷い仕打ちはしないさ。」 「苦しそうな顔してそんな事言うなよ。悲しいじゃないか。そもそも外道はな、自分がやっている事に酷いなんて自覚は持たないもんさ。」 「――――」 黙る潤也。 「まあ、お前さんの事情も大体理解したしね。お前さんとお嬢ちゃんの歪な関係にあんまり踏み込む気はない。」 「なら――――」 「けれどさ、今日はクリスマス・イブだ。今日ぐらいはさ、あの子に優しくしてやってもいいんじゃないかい?」 「だが…。」 「少しは自分に甘くなりな坊や、そんなんじゃ目的を果たす前に潰れちまうよ。」 九条はそういって肩を叩いて去る。 潤也は空を見上げて思う。 暗い夜の中、白い雪がゆらゆらと降り注ぐ。 「クリスマスか…。」 いつも自分に付いて来る少女を想う。 いつも必死で、自分の為に己の全てを投げ打って、どんな仕打ちにも耐えてきた少女を想う。 優しくなど出来るわけがなかった。それは弱さになる。そういう恐怖感が潤也にはあった。 けれど―――― 「今日ぐらいは―」 そう静かに呟いて潤也はリベジオンへと歩を進めた。 ―2― 「またやっちゃった。」 リベジオン背部の骨髄部にあるサブシート内でしゅんと落ち込み、俯く藍。 原因はわかっている。全ては潤也の中にある触れてはいけないものに触れてしまった為だ。 何か自分が潤也の為に出来る事はないだろうか?潤也の負担を減らしてあげる事は出来ないだろうか?と考えてあれこれ実行してみるのだが、また裏目。 そういった自分のどうしようもない駄目さに嫌になる。 藍は落ち込んでいる時はよくここにくる。 ここにいる事こそが自分が潤也にとっての最大の存在意義であり、潤也の為に何かできていると実感できる場所だからだ。 藍にとっては黒峰潤也は全てである。 琴峰機関で生まれ、ナンバーIと名付けられ実験と称して行われた様々な行為。それは琴峰藍からしてみれば地獄だった。 生まれ、初めて自我を持った時に与えられたのは声にならないような声を上げ続けさせるような激痛。 不死である事を利用して行われる様々な検証。 苦しいのが当たり前、痛いのが当たり前、辛いのが当たり前。 そう理解し、慣れつつあった時に黒峰潤也は藍の前に現れた。 拘束された藍を解放し、その後、驚きを隠せないような目でわたしを見た潤也の事を忘れられない。 その後、強く優しく抱きしめてくれた時に感じた温かさを忘れられない。 この世界に、痛いもの、苦しいもの、辛いもの以外のものがあるんだという事を教えてくれた人。 ナンバーIは人の名前じゃないとIという文字に藍という名前を振ってくれた人。 黒峰潤也は琴峰藍にとって全てだった。 「わたし、ほんとバカだ…。」 そういって落ち込む藍。 誰かが藍を呼びかける。 「藍、いるか?」 聞き慣れた声だ。誰よりも大事にしている声だ。間違える筈のない声だ。 「潤也?い、いるよ。」 潤也が来た。外からこっちを覗いている。それだけで藍の胸いっぱいに嬉しさが広がるがすぐに先にあったことを思い出し、少し声が震える。 先の事で怒りに来たのだろうか?今度こそわたしなんていらないなんて言われてしまうんだろうか? そういった恐怖が藍の心を掻きむしった。 潤也はぶっきらぼうに目を細めて 「作業中なら別にこっちにこなくていい、だが、まあ、とりあえずこれ。」 そういって、藍に向けて何かを投げた。 藍はそれを受け止める。軽くてふわふわしていて、肌に滑るような感覚。灰色で触っていると一種の気持ちよさを感じる。 藍は投げられたものを取り上げて見る。コートだった。潤也の方を見る、よくみれば先ほどまで着ていたコートを来ておらず投げられたのは先ほどまで潤也が着ていたコートであることを知った。 「潤也、これ…。」 「見ての通り、コートだ。お前にやる。」 ぶっきらぼうに言う潤也。 「で、でもわたしこういうのなくても寒くないし…潤也のものもらうのは…。」 そういって返そうとする藍に潤也は少し呆れた口調で 「あのな、お前はいいかもしれんがこっちからすれば見てるだけで寒くなるんだよ、お前の格好。別に持っているコートはそれだけじゃないし、一着くれてやるから、これから外に出る時はそれを着とけ…。」 「え、でも…。」 「ああ、めんどくさい。聞けないなら命令だと思っとけ、んじゃ、俺は替えのコートとってくるから…。」 そういって潤也は藍に背を向ける。 「うん、ありがとう。潤也、大切にするね!すっごく大事にするね!」 そう笑顔で言う。 潤也の不器用ながらもしてくれた気遣いがたまらなくうれしくて…。 「アホか安物だ、喜ぶならもうちょい良い物もらった時にしろ。」 そういって去っていく潤也。 藍はそれを見送った後、そっと袖に手を通す。 コートの柔らかい感触がそっと藍を包み込んだ。 藍は人であって人でない。それ故に寒さや暖かさというものをほとんど感じない。そういったものは不要だと排除されている。 だからコートを着た所で特別体が感じる温度は変わらない。 けれど―――― 「あたたかい…。」 藍はコートに袖を通してそう感じた。 そうして、静かに一人嬉しさに頬を緩ませた。 それは12月24日の些細な出来事だった。 思いついたら書き始めたけど間に合わなくて一日おくれぇえええええええ 本編も書かないといけないけど強行して書き始めて、本編が今月投下できるかまずいいいいいい でも避難所ばっかじゃ寂しいので本スレになんか乗っけたかったんだぁああああああああああああああ 助けて、助けて九条えもん!!!今月もう5日しかないの!まだ進捗50%ぐらいなの、今日と明日が今月最後の連休なの!(じゃあ、なんでこんなの書いてる) 藍ちゃんは愛が重い系なのでオモデレというジャンルを開拓してみたいなと思うのですよ! 書き上げたぞ、こんちくしょう! 推敲修正作業ちゃんとして大晦日に投げる予定です よろしくお願いします >>189 感想あり! いきなり誤文やらかしてて死にたくなった人です(´・ω・`) 少女漫画でもやっていけそうな流れ 嫌いじゃないですw 年中投下間に合うかどうかわからないけども投下開始します! http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1404099029/175-186 投下しましたー エピローグ書ききれませんでした(´;ω;`) 目標だった年中完結がああああああ そ、その代わりなんか用意できたらいいなと(ここでセルフ無茶振り) >>194 新年あけおめ投下乙! 装甲再生が間に合わないガトリング最強! しかも、そんなところにあるのかパイルバンカー! 雪華の転んだら立てないバランスは酷いものだが、 その姿はそれでも踏ん張り、しがらみを背負い、不恰好に頑張ってる人の姿そのものにも思えます 物語に相応しい名主役機だと感じました エピローグにも期待! >>191 感想ありです 割とベタベタな流れにちょっとだけ毒を入れてみました そこがどう受け取られるのか実はちょっと怖かったですw >>198 感想ありです パイルバンカーは最初搭載されてなかったんですよ 雪華の初期コンセプトはブラックサレナに凄いガトリングガン持たせてみたらをベースに設定を盛っていったら あれやこれやとなってもう原型トドメないぐらいアレな機体になりました、結果的にシャーリーの姿と被るキャラ付けが出来たので楽しかったです 二週間といったな、あれは嘘だ! ちくせう(´;ω;`) エピローグ書き上げました。 なんか色々使うネタが右往左往して長くないのに今までで一番苦労したような…。 推敲した後近日中に投稿しようと思うのでよろしくおねがいします。 今度は本スレで間に合いそう…。 ようやくガトリング読んだ。発射地域周辺も吹っ飛ぶ破壊力だったw CR 3章 エピローグ シャーリー・時峰が第七機関第四区になる木崎病院の個室で目を覚ましたのは格納庫襲撃事件から2日後だった。 シャーリーは雪華で無理な機動をしたものの外傷は打撲だけであり、軽傷であったが極度に追い詰められた精神状態での戦いがたったのか疲弊が酷く目が覚めてからも 1日は寝ているように医者からドクターストップがかかっていた。 シャーリーは目が覚めて、今は少し体の自由を取り戻したもののまだ復調とはいえず自分の情けなさに少し苛立ちを覚えながら先の戦いに思いをふける。 あの戦場はどうなったのだろうか? イーグル本部鋼機格納施設への襲撃。それに対して自分が雪華に乗り、少なくとも4機の鋼獣を破壊した所までは覚えている。 もはや、何度九死に一生を得たかもわからぬ奇跡的な成果。それを手にしてなお現れた最後の増援。 それが現れたところで意識が途切れてしまった。 意識の切れる間際、薄らと覚えてるのは見覚えのある紅の光。あとはあの絶望的な戦況で何故か抱いた安心感。 それが何か推測するのはそれほど難しい事ではなかった。 何故ならあの光をシャーリーは一度戦場でその眼で見ている。 (ブラックファントム…いや、リベジオンか…) 漆黒カラーリングが施された紅の光を纏う悪魔のような機体。 その瞳を見るだけで最初はその機体がまとっている禍々しいオーラに畏れを覚えた。 だから、こそ、その機体が出すあの紅の光を忘れる筈がない。 (あれが最後の敵を排除してくれたのだろうか?) あの状況で自分が生きている事からそう考えるのが妥当だろう。 もしあの状況でリベジオンが敵を倒していないのであれば、今、ここで生きている自分は一体何だ?という事になる。 (いや、希望的観測にすぎんな…) そう自分の楽観的思考にため息を吐く。 リベジオン、たった1機で何機もの鋼獣を一撃で倒す化物機(モンスター)。 原理は不明だが、あれは我々の想像を絶する性能をその身に宿している。 AMB武装が開発されるまでは、あの機体だけが唯一鋼獣を倒しうる機体だった。 だが、リベジオンは軍属の機体ではない。出自はわからず、誰が何の目的で乗っているのかもわからず、どこからともなく現れ鋼獣と戦う。 そんな機体だった。それがイーグルが主導で行ったブラックファントム捕獲作戦の成功によりリベジオンの操縦者である黒峰潤也とリベジオンの捕獲に成功した。 その後、時峰九条の図らいもあり、黒峰潤也とイーグルは協力関係を結ぶことを成功した。 だから、イーグルはリベジオンそして黒峰潤也とのホットラインを持っており、いつでも連絡を取ることが出来るようになった。 もっとも二日前の事件で鋼獣と交戦していた際、リベジオンもまた別の所で鋼獣と交戦していたのだという。 だからこそ、リベジオンが自分たちの所に間に合うのかというと疑問がないわけでもなかった。 (イーグルで聞くしかないか…。) 施設の被害状況。増援にかけつけてくれたγ部隊の兵士の安否も気になる所だ。 「あら、難しい顔して考え事かい?」 その声にはっとしてシャーリーは顔をあげた。 そこには煎餅を齧った老婆が扉を開けて立っていた。 「お養母様(ばあさま)!」 驚きつい大きな声を出すシャーリー。 彼女が養母と呼ぶ老婆。名を時峰九条という。 老婆はシャーリーの声に耳を抑えながら、 「あー、はいはい、老体に大声は結構きついんでもうちょっと声量さげてくれるとお婆ちゃんは嬉しいかな…。」 「す、すみません。」 そういう発言に対して少し九条は不満そうに…。 「まったくこの娘はなんで、そう他人行儀な言葉を使うかな、あたしゃごめんでいいって前に言っただろう?」 「うっ、未だに慣れなくて…。すみません。」 そう謝るシャーリー、その表情は緊張でぎこちなかった。 その様に九条は頭に呆れたように手を当てる。 「ああ、いいよ、うん。わかった十全にわかった。今度までにはなんとかしてよ、それ。」 「すみません。」 そう何度も謝り萎縮するシャーリー。その様に苦情はため息を吐いた。 シャーリー・時峰と時峰九条は養子と養母の関係ではあるが、シャーリー自身どちらかといえば身寄りのなかった自分を拾ってもらったという意識、そして彼女への憧れと畏敬の念もありそういった感情は中々抱けなかった。 どちらかというならば師弟、この言葉が2人の関係を示す言葉としては近い。 「それよりお養母様、なんで今日はここに?ブラックファ…いえ、リベジオンに随行する任務に付いている聞いていたのですが…。」 「なんだい、かわいい娘が入院したっていうのにくるのはおかしいっていうのかい?」 九条はわざとらしく目にハンカチを当てて泣いた振りをする。 「いえ、それはとても恐縮というか、ありがたいのですが各地を飛び回っているあなたがすぐに自分の元に来れると思っていなかったもので…。一体どうやって?」 「そりゃ愛さ。」 「あ、あのですね、ちゃんと答えて―――」 「まーこの理屈が気に入らないんだったら、こう答えとくよ。あたしゃ、何処にだっていけるのさ、行きたいと思えばね。」 「そっちのがもっと酷いと思うんですけども…。」 シャーリーが九条に何か質問して、このように煙に巻かれるのは別にこれが初めてというわけではない。彼女は気づいたら『そこ』にいる事が多い。 凄い移動手段だとか、気配を気づかせずとか、そういったものを凌駕した何か神がかり的ものが彼女にはあるのではないか?と思うことは多々ある。 神出鬼没。これは時峰九条を差す時によく使われる言葉の一つだった。 彼女の常識の枠を遥かに凌駕したその能力のせいで大体の事柄が『九条だから仕方ない』『彼女ならやりかねないから考えるだけ無駄』と片付けられてしまっている。 けれど、実際の所はどうなのだろうか?シャーリーは初めてこの場でそう思った。 九条はそう考えるシャーリーを特に気にもとめもせず話を進める。 「ま、なにはともあれ、無事そうでよかったよ。例の事件に加えて入院したって聞いて慌ててきちゃったさ。」 「大事を取っての入院なだけなので、明日には退院して職務に戻る予定です。」 嘘である。あと2日は療養しろと医者からは言われている。 シャーリーなりの九条に気を使わせないようにする為の発言だった。 「そうかい…。ならよかったよ。ああ、ついでに事件の顛末聞いとく?まだ耳に入ってないんだろう?まあ、あたしが言いたいから何も言うなって言ったんだけど…。」 「あのですね…。」 シャーリーは少し呆れながらも苦笑する。 「あんたが蠍の鋼獣を倒した後に来た援軍。あれはリベジオンが撃破した。槍で一発刺されたら塵になったらしいよ。一体どんなオーバーテクノロジーなんだろうねあれ。」 予想通りといえば予想どおりだった。あの状況であの機体が来たのならばそうなる可能性が高い。 「やはりそうでしたか…その後は?」 「別に大した事ないさ、しいていうならば、貞夫は今回の件の責任で結構不味い状況に立たされてる、というよりはイーグル全体がかね。危機管理の問題の甘さをかなりCMBUからきつめに追求されたそうだよ。」 それは仕方ない事だと思った。 捕獲した鋼獣が脱走し、暴れ周り結果、データも取れない塵になった。 そもそも逃がすような警戒の甘さは追求されてしかるべきというのが普通の見立てだろう。 あの現場がどれほど奇々怪々な状態になっていたとしても…。 「どうして脱走したか…はわかったんですか?」 「いーや、警戒の為に付けた警備兵、警備システムの全てが同日同時刻に無力化されている。」 「同時刻に…ですか?」 「そう同時刻だ。」 「―――ありえない。」 システムだけの無力化ならば同時刻になんとかする術はあるのかもしれない。 だが全ての警備兵を同時刻に無力化するという事は本当に可能なのだろうか? 「だからさ、イーグル(うちら)は疑われている。事実を隠蔽するために訳の分からない情報を提出したんじゃないか…ってね。」 「それは―――」 当たり前の反応ではある。 しかし、それは秋常貞夫の人柄を知るシャーリーからは考えづらい事だった。 彼はおそらくはイーグルの誰よりも正義感が強く、清廉潔白であろうとする人間だ。 そんな人間がそういった情報を包み隠して報告するだろうか?とはシャーリーは思う。 「でも実際そんな事が可能なんでしょうか?全ての警備をまったく同時に無力化するなんて…一体どれほどの手練が徒党を組んでそんな真似を…と言うかなんでそんな事を…。」 「徒党なんて組んでないさ、たぶん一人だよ。」 そう告げる九条。その言葉には少し哀しさが混じっているようにシャーリーは感じた。 「既に犯人の目星が?」 「十中八九ね。」 「一体どんな手段で?」 そう核心を尋ねるシャーリー。 あの事件でたくさんの仲間達が死んだ。自分たちを送り出すために盾になって犠牲になった人もいた。 だからこそ、その惨劇を起こした者がいるのならばシャーリーはそれを許すことはできなかった。 「ごめんよ、シャーリー、それは教えてやれない。こればっかりはね、知っちゃいけないんだ。」 「それは私がその情報を知るアクセスコードを持っていないという事なんですか?」 「いや、違う。貞夫だってしらない、CMBUだって知らない。たぶん今回の事の顛末の意味を本当の意味で理解できているのはあたしだけ…なんだろうさ。」 「そんなまた煙に巻くような理屈…知っているのならば、お養母様は情報を共有すべきです。」 そうつい大声で言うシャーリーの頭に九条はとんと優しく手をおいた。 「悪いけどね、シャーリー。こればっかりは今は言えないんだ。しいていうならばあたしの甘さが責任だ。だからね、その怒りはこらえてくれ。もし、それでも堪えきれないんだったらあたしにその憎しみを向ければいい。」 「そんな事出来るわけが…。」 そう返答に困るシャーリー。 「あ、これ、見舞いの煎餅。割と美味かったからね、あげるよ。」 そういって九条は既に開封されて中身の半分がなくなった菓子折りをベット横の棚の上に置いた。 「ありがとうございます。」 とは礼をいうものの、ああ、この人は変わらないのだなとシャーリーは思わず笑う。 来る途中で我慢できなくなって1つ、2つと口に入れてしまったのだろう…この人は昔からそういう人だった。 そういった感慨をふけようとしたところで今、シャーリーにとても気になる事が起こった。 それが何かというのは色々言葉にするのには憚る部分があるのだが、まあ、簡単に言えば胸への違和感だ。 何かが、自分の右胸を掴んでいるような感触を感じているのだ。 おかしい。 シャーリーは今あえて自分の視線を首から下に向けないようにしている。 その違和感の正体を別になんとなくでもなんでもなく、完璧に理解しているのだが、それを見るのはなんというか理解することを答えを知ってから拒んでいるというか…。 「んーまた大きくなったかい?」 「あのですねぇ!!!」 そうシャーリーの右乳を揉みながら感想を言う九条と、それに顔を真っ赤にさせて声を荒らげて胸を触る手をはらいのけるシャーリー。 「んーこれEぐらいあるんじゃないの?」 「ギリギリDです!」 「そうなんだ…。」 期待はずれの回答に少しがっかりしたように自分の胸をちょっと触る九条。 「なんでそこで自分の乳を触って比較しようとするんですか、あなたは!!!」 「あらぁ、別にこんなヨボヨボなお婆ちゃんに色気なんて感じる奴なんていないだろう?ほら誰得?っていうに決まってるじゃないかい。」 「いやいや、そういう問題ではなくて!」 その顔を真っ赤にしたシャーリーの反応に九条のクスリと笑った後、 「んじゃ、ま、娘の発育も見れた事だし…あたしゃ帰ろうかね。」 「あのですね!」 シャーリーに背を向け出口に向かいながら手を振る。 そして出口の戸に手をかけた後、そのまま九条はシャーリーに語りかけた。 「ねえ、シャーリー。聞きたい事があるんだけどさ…。」 先ほどまでの明るいふざけたような口調とは少し違う真剣な声でいう。 「はい。何でしょうか?」 その雰囲気の違いを感じ取りシャーリーは緊張して尋ねる。九条は少し天井を見て、 「あんた、あたしと出会った事後悔してないかい?」 そう真剣にそう尋ねた。 何を聞くのかと思えば、そんな事を聞くのか…とシャーリーは息を吐く。 「そんな訳ないじゃないですか、あなたに感謝や恩義や憧れはあってもあなたとであった事を後悔するそんな事はありませんよ。」 どんな事を言われるのだろうと身構えたのが馬鹿みたいだ。 あなたがいたからこそ私はまた立ち上がる事が出来た。 あなたがいたからこそ私はあの絶望の中で立ち止まる事がなかった。 あなたがいたからこそ私は先の戦いでもその全てを背負う勇気を振り絞る事ができた。 だから、後悔しようなど無いのだ。 九条はそんなシャーリーの思いを知ってか知らずか微笑んだ後、 「そうかい。よかったよ。」 そう言って、部屋を出た。 九条が去ったのを確認して、ふとシャーリーは死んでいった仲間たちを思う。 ―――彼らの為にも私はまだ戦わなければならない。 そう思う。そして、シャーリーにはまた戦う力がある。 もう失ったと思ったそれが、この手に帰ってきた。 そして、同じ志で戦う同士たちがたくさんいる。 「私はまだ戦える。」 シャーリーはその想いを胸に拳を握った。 3章 刹那を超えて 了 数分後、病室に急に帰ってきた九条さんが――― 「あ、いい忘れてたんだけど、そろそろ孫の顔みたいなーってお婆ちゃん思うんだけどさ…。」 「あのですねぇ!」 この後の問答はあえて語らないでおこう。 CR3 『刹那を超えて』 STAFF ROLL キャスト 黒峰潤也 琴峰藍 時峰九条 シャーリー・時峰 秋常譲二 秋常貞夫 琴峰雫 柳瀬恵 アテルラナ クリフ・ブラウン 久良真由里 三之秀次 γ部隊の皆さん α部隊の皆さん 鋼獣の皆さん 企画・脚本・演出・全裸 古時計屋 キャラクターデザイン 遅筆 DaZの人 メカニックデザイン 遅筆 動画制作 TロG https://www.youtube.com/watch?v=quh6SxGLkgc https://www.youtube.com/watch?v=7XHmJIk0TnA DaZの人 https://www.youtube.com/watch?v=wpESpi4ttBs http://www.youtube.com/watch?v=6yaXyId8LlU 設定相談 青森さん スペシャルサンクス(絵を書いてもらったり、応援してもらったり) PBMの人 描いちゃったりする人 その他創発で絡んでいる皆さん 感想くれる皆さん そして、この物語を読んでくれたあなた パンドラの箱の中には最後に希望が残っていたという。 だが、その真意を人はまだ知らない。 黒峰潤也と黒峰咲の決戦が始まる。 その最中でついに『アーク』が覚醒する。 次章『アークの覚醒』 だが、人は知らなければならない希望とは絶望を彩るためのスパイスに過ぎないのだと…。 というわけで3章、祝!完結です! やったあああああああああああ!(寂海王みたく) 書いたぞおおおおおおおおおおお!(寂海王みたく) さて、楽しんでいただけたでしょうか? 面白かった?それはよかったこれからもっともっと面白いの書くので応援してくれると嬉しいです。 つまらなかった?それは残念、でもほらここから面白くなると思うので読んでくれると嬉しいな…って…(´;ω;`) 最後スタッフロールを書いていて、最初は一人で始めたのに色んな人に応援してもらったんだなぁと思うとちょっと感慨深いものがありました。 4章の前にちょっとだけそれに繋がるエピソードをやる予定ですがそれほどまたせたくない(願望)なので楽しみにして頂ければ幸いです。 ん、避難所になんかあるらしいよ? wikiに転載したよ! エピローグ ttp://www13.atwiki.jp/sousakurobo/?page=captar3%20%E3%82%A8%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0 スタッフロール ttp://www13.atwiki.jp/sousakurobo/?page=%EF%BC%A3%EF%BC%B2%E3%80%80%E2%80%95Code%20Revegeon%E2%80%95%20%E4%B8%89%E7%AB%A0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB 3章設定など(初出) ttp://www13.atwiki.jp/sousakurobo/?page=%EF%BC%A3%EF%BC%B2%E3%80%80%E2%80%95Code%20Revegeon%E2%80%95%20%E4%B8%89%E7%AB%A0%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E8%B3%87%E6%96%99 蝉の声が響く夜。山岳地帯の下腹部にある森の中で月の光が薄らと差し掛かるテントが張られている。 その中で少女がくうくうと寝息をたてているのを確認して、男はテントの中に入った。 目の前に少女がいる。それに気付かれぬように彼はゆっくりと彼女の前に立った。 ―――ああ、いた。 そうして歪んだ笑みを浮かべた男の心を焦がすのは憎悪の青い炎。 それは日が立つごとに強く淡く燃えて、周囲の全てを焼き尽くさんとする地獄の業火だった。 ―憎い。 喉の渇きを感じ、唾液を飲み込む。 「――――んや」 少女は寝返りを打って、静かしに幸せそうに寝言を言っていた。 その一挙一動が憎いと男は思う。 何故、そのような顔をしていられるのか? 何故、そのように無防備でいられるのか? 何故、幸せそうに微睡みにいる事が出来るのか? その顔を見て、怒りが男の中に込み上げる。そう思う。 ―憎い。 目の前にいる少女こそが自分から全てを奪った元凶であるというのに…。 父を殺し、母を殺し、それを悪びれもせず世界で虐殺を繰り返す元凶だというのに…。 それをまるで知らないとでもいうかのように少女は安らかに眠っている。 安らぎ、そんなものを少女が得る事自体、男には許せなかった。 男はゆっくりと少女を起こさないようにして、彼女の首にその両の掌を伸ばした。 もう少しでこの手が彼女の首の骨にかかる。 怒りと憎悪で震える手を努めて――――― ――――憎い!!!!!!!!!! 指先が少女の首を覆うようにして掴む。 力を入れる掌に感じるのは柔らかい皮膚の感触と頚椎の固い感触。 少女が急な事に目を覚まし、男の手を反射的に掴み暴れようとする。 男は構わず体で暴れる彼女を抑え込み、全身全霊を込めて首を締め上げる。 死ね、死ね、死ね!貴様は死ね! そう吠えるようにして言いながら力を込める。 男の中から溢れ出る殺意。目は血走り、頬は紅潮し、歯を噛み締めてただ、少女を殺すことだけに注力する。 少女は何が起こっているか理解出来ず抵抗し苦しみながらも、開いた瞳でおぼろげに男を見つめる。 そして男を見て、少女は全てを理解して―――抵抗をやめた。 そして顔から血の気が引き真っ青な表情になりながらも…本当に嬉しそうに笑った。 ああ、良かったと…それが自分にとっての幸せなのだと…おそらくは自分を殺そうとするその男の行為の全てに感謝して、男の仇とまるで同じ顔を持った少女は幸福感に包まれた。 その笑顔に、男は、黒峰潤也は耐える事が出来なくて―――― 「ふざけるな!!!」 そう言って手を離して、怒鳴った。 少女、琴峰藍はけほけほと咳をしながら潤也を見つめる。 「否定しろ、怒れ、なんでそんな嬉しそうにする!俺は今、お前を殺そうとしたんだぞ!それも琴峰咲を殺す為の予行として!」 そう叫ぶ潤也、その瞳は今にも泣き出しそうな弱さがあった。 「けほ、けほ、で、だって、わたしは死なない体…だし、それに何よりこんな私でも潤也の役に立てると思ったらそれだけで…嬉しくなっちゃって…。」 咳をしながら、それでも嬉しそうに言う藍。 「お前は俺を恨んでいいんだ!お前は俺を憎むべきなんだ!なんでそんな俺をそんなに大切にする。なんでそんなにお前はそんなに自分をないがしろにする!」 そう叫ぶ潤也にさも当然のように藍は言った。 「そんなの当然だよ。あの日、あの地獄から潤也が助けてくれたからわたしはここにいる。だからこの体は潤也の為にある。 どんなに酷使してくれたっていい、憎いのならば殺す練習に使ってくれたっていい。わたしには潤也が全部なんだよ。だから潤也の為だったらなんだって出来る。」 「それが―――――」 間違っている。 そう喉から出かかった言葉を潤也は抑えた。 黒峰咲への復讐、その炎をこのような事をしなければ保てない自分の弱さが結局今回のような事態を招いている。 結果、全てが中途半端に終わってしまい、そうした最大の原因は自分だ。 だからこそ、そんな事をいう資格が自分にはない。 そう、黒峰潤也は理解している。 潤也は立ち上がり、テントを後にしようと膝をついて俯き咳をしている藍の後ろに去る。 そして外にあった巨木を八つ当たりのように右拳で乱暴に殴りつけた。 拳が裂けて血がる。しかし構わず潤也は何度も何度も何度も殴り続けた…。 自分の弱さに苛立ちを覚えながら。 琴峰藍は、テントの中で乱れた呼吸を戻し、仰向きになって寝転がって言う。 「潤也、今日はもういいのかな?私を殺そうとしないで…。」 そう黒峰潤也の事を案じて告げる藍。それ事態が異常であるという事をまるで自覚せずに…。 黒峰咲との決戦を迎える2日前の出来事であった。 CR code Revegeon 第4章『アークの覚醒』 プロローグ 了 これは全ての終わりの物語だ。 無限に広がり、全てを飲み込み染める闇だけがそこにある。 to be continued 前編 4章の始まり始まりです。 次回からまた長くなりそうなので避難所投稿になるかと思います。 今回は前後編予定なので前回よりさらに短い内容になりそうです。 また、視点は見ての通り彼に戻ります。次は2月末から3月頭に乗っけるのが目標かなぁ…うまくいくかはさあ、どうなるだろうか…。あらすじは次回から乗っけます。 一応前回までの話はこちらをどうぞ http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/99.html >>206 ああいうのは無茶ぶりしてなんぼかと思ってあえてブレーキかけなかったらああなってしまった…w >>223 乙です いつまでも許せない男には、許せる機会が訪れることを そして、そんな男の全てを許してしまう女には、 ともに生きることへの執着が目覚めることを願っております >>224 感想ありです ここからはずっとエンジン入れっぱなしで頑張ろうと思うのでクライマックスまでお付き合い頂ければ幸いです! アイン・ツヴァイン想像図貼ります 高性能の汎用機です→http://o.jgup.jp/rT7c6AZ5hm 見た目は、主役機リベジオン(絵白くてすまん)よりは 格が下だと判る程度に和風な姿を意識しました。 三枚目は初期案です ヘルダイバーにしか見えないぜw 好きだがな!! 今更ながら皆投下乙だよー。 >>226 ほげー、相変わらずかっこいい絵描きますなあ。 ヘルダイバーいいですよね、あんま見せ場ないけど! >>227 おお久しぶりです! 閲覧ありがとうございます! ヘルダイバーって地味だけどスゲー格好良かったのでは!? と胸騒ぎがします まあよくみるとそうでもないような気もする冴えカノポジです(私の中で >>226 わーい、格好いいぜ! 肩アーマーが和を醸しだしてますな、侍的な印象を受けましたw これを前回たくさん壊したのか(´;ω;`) >>229 この機体なら鋼獣に勝てる! 隊員たちががそう信じて出撃することを願うばかりです>侍 実際は希望ごとバッサリ斬られて大変なことになりましたがw 無念を晴らす雪華の核が、これと同型機なのは燃えます! >>226 侍と鎧武者って感じなのがグッド 搭乗者がイヨォと目が赤くなりそうですn >>231 和風ついでに殿様とか忍者ロボとか、今後出てくるかもわかりませんよね! リベジオンが乗る馬とか(出るわけ、ねーだろ! 私も目が赤いので寝ます 閲覧ありがとうございますw ロボットのカテゴリ名をカタカナじゃなくて漢字で命名したい 戦車とか歩兵戦闘車みたいな感じで固有の名称作りたいんだが中々ネタが出ない 機ってつければなんでもそれっぽくはなるよ!なるよ! 其れは自走する重火器であり 其れは武装した工兵であり 其れは戦争の服従者である 《従火機工兵-SLAVE SLAYER-》 漠然と名前を探すより、ダジャレを使うといい感じに絞れる >>234 拡張歩兵 とか 元々はエクソスケルトンスーツ装備した兵士から発展してって、そのまま巨大な人型ロボに乗り込むようになりましたよ〜的な経緯で てかアレだ そもそもロボ兵器の出来た経緯として 戦車に手足生やしてみました!なのか、戦闘機を人型に変形させました!なのか、軍艦を陸に上げて歩かせました!なのか 歩兵をデカくしてみました!なのか宇宙作業用に腕付けてたのをベースにしました!なのか そこらへんの設定によって、しっくりする呼称も変わるんでね? 明日投下するよん! 前後編の予定でしたが、3編になりそう… そんなこんなで投下しま あらすじここに置いて、避難所に本編置くね! 【あらすじ】 西暦2450年。 地下から現れ、UHと呼称される襲撃者達によって世界は未曾有の危機にあった。 政府の扱う人型歩兵『鋼機』を圧倒的に上回る能力を持つ『鋼獣』。 その力は強大で人類は彼らにただ虐殺されるだけの存在になった。 しかし、そんな時1機の黒い鋼機、一人の青年、少女が現れる。 『リベジオン』『黒峰潤也』『琴峰藍』 それは怨念を糧として、因果を操る至宝を持つ機体だった。 鋼獣を自らすら蝕むその圧倒的な能力で破壊しつづけるリベジオンと黒峰潤也。 その目的は復讐だった。 その対象は自分の両親を殺した人間にして実妹、そしてUHの指導者として祭り上げられた少女『黒峰咲』。 再会を果たした2人は、決着をつけるべく約束を取り付ける。 そして、その日はもう二日後に迫っていた。 プロローグ http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/?page=capter4%E3%80%80%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%A6%9A%E9%86%92%E3%80%8D%E3%80%80%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0 【黒峰潤也】 この物語の主人公。21才。 リベジオンの操縦者である。目の下に隈がある。 リベジオン操縦者として体内にナノマシンを打ち込まれた結果頭髪が白髪となっている。 黒峰咲への復讐と凶行を止めるため戦う。 【琴峰咲】 この物語のヒロイン。外見上は16才程度。 時峰九条を人為的作り出す為の組織『琴峰機関』が生み出した寵児。 琴峰機関がそれまで研究したありとあらゆる超人的な能力を組み込まれた黒峰咲のクローンである。 研究施設から自分を救い出した潤也に対して信仰に近い感情を抱いている。 反面、黒峰潤也からは仇である少女と同じ顔をしているから複雑な感情を持たれている。 至宝『ブリューナク』の設計図の所有者。 【時峰九条】 第七機関直属特務組織イーグル副司令にして人類史上最強の老婆。 たった一人で1軍と同じ程の力を持つとされ、彼女の噂には様々な噂が尾ひれのようについている。 だが、実際はそのどれよりも酷い能力を持つ。 現在、イーグルと潤也が協定を結んだことにより監督役として潤也達に同行中。 【黒峰咲】 16才。 黒峰潤也の父と母を殺した張本人であり、ハナバラを壊滅させた少女。 白く巨大な怨念機メタトロニウスの操縦者である。 UHを掌握し、彼らを用いて世界に散らばった至宝を蒐集しようとしている。 目的は至宝とDSGCシステムを用いた人類の死からの救済。それは人を全て死なないように作りなおすといったものである。 どうせ後で生き返らせるのだから殺しても問題ないと人を殺すことに躊躇がなく、倫理観が崩壊している。 無を有にする至宝『ダグザの大釜』を所持している。 【鋼機】 パワードスーツ思想から発展した機兵。 ディールダインと呼ばれるエネルギー増幅効果がある炉が搭載されている。 【鋼獣】 UHが地上侵略を始める際に用いた兵器。 鋼機をはるかに上回るスペックをもつ他にナノイーターと呼ばれる物理攻撃を無効にする装甲を所持しており、鋼機の攻撃を無効化する。 【リベジオン】 怨念を力に変えるDSGCシステム(怨念変換機関)を搭載した特殊な鋼機。開発経緯は不明。 鋼機の常識を覆す、圧倒的な能力を誇るがそれと引き換えに大きなリスクを持つ。 【メタトロニウス】 リベジオンと同種の力を持つとされる黒峰咲の鋼機。 鋼機のサイズを大きく超える全長50mという常識外のサイズを誇る。 【裏】 世界の黒幕とされる集団 『現実主義者』『道化師』『皮肉屋』『貴婦人』『鉄の処女』の5名で構成されている。 現在身元が判明しているメンバーは 『道化師』:味方殺しの異名で知られる天才鋼機操縦者、グレイブ=スクワーマー(アテルラナ) 『鉄の処女』:第六機関の長、セレーネ・リア・ファルシル 『皮肉屋』:イーグル総司令秋常貞夫の旧友、クリフ・ブラウン の3名である。 >>244 投下乙です。 カルマエンドはEN制じゃなくて、残弾数制なのね。 >>246 一応EN制です ただEN100%使うので、使う度に補給が必要な感じかな そういう意味ではSP制…? スパロボチックに設定すると ・DSGCシステム SPを60消費することでENを全回復する ・適応者 SPが―になっても使用出来る。 マイナスになった場合毎ターンの始めに判定を行い暴走する可能性がある。 確立は―以降の%とする。(SP−20ならば20%の確率で暴走) 潤也のSPは160程度 こんなのが近いかもしれない。あ、天獄楽しみですね! 58話だーもうちょっとで執筆再開できるぞー(背後でうごめくブラッドボーンの音) とか思ったら書き上げてしまったので、水曜日ぐらいに推敲してだします、よろしくね。 あらすじ、キャラ復習用 >>242 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1404099029/204-205 当初の予定ではここまでが前編の予定でした その為1シーン切り抜きになってしまってちょっとまずったかな―と思ったのですが…いれときゃよかったなぁとちょっと後悔はしています まあ、このシーン入れると2万字近くになるのにビビったのですが… 後編は今月中を目標に鋭意制作していますので上手くいくかな…(今2割ぐらいかけたぐらい…) wikiでは前編と統合しました、復習にもどうぞ http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1341.html 次回は決戦です 間に合いませんでした GW休み多いのでその間に…出来れば… 宣伝になっちゃいますが 今日ラジオスレで変な事するのでよければ聞きに来てね! 自動車税の振込用紙見てると、ある程度ロボットが市井に普及している世界にも ロボット税とかあるんだろうなぁ、とか思ってしまう。 スクラップから組み上げたATなのに税務署がー、とか。 そういう人型ロボットがありふれた日常モノっていいなーって思うけれど、そういう作品ほど書くの難しい感ありますよね。 そもそも普及するってどういう経緯で?ってのが面倒臭そう メダロット路線が無難か どちらかというとトランスフォーマー以前のハリウッド系のロボット映画ってその手の方が多かった感が… ロボットをふくむ日常… 相続税が来たうえ、コンバットアーマー税未払いに加え、不法投棄でクリンの子孫が四苦八苦する だぐ☆らむ とか 戦後の帰還兵の就労問題のため始まった、戦闘アリのATレースにかける青春、 AT‐ZERO ボトムズ伝説 とか ボトムズの主役はきっとベルゼルガ乗りで、どう見ても声優ネタです本当に(ry きつい展開かいてると自分まできつくなってくるから困る(´・ω・`) 最初ね、馬鹿キャラかいてたんですよ馬鹿キャラ こいつが楽しくて楽しくて、どんどん書き連ねていった後 話の空気が台無しになってるので泣く泣くカットになったZE あ、書き終えたので一週間寝かせた後、投稿しようと思います 次回で4章終了予定ですのでよろしくね… あらすじ、簡易キャラ紹介 >>242-241 前編 >>245 というわけで避難所いきます! 避難所に投下しました(今回ちょいちょいグロ表現あります) http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/3274/1404099029/216-231 wikiのが読みやすい方はこちら http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1342.html 大体3ヶ月かかって4章完結です。先月に終わらせたかったのに結局1月1投稿のペースが崩せずにぐががががががが…ミギャー。 話は色々あれな事になってますが―――先を楽しみにしてもらえたら…長い?ごめんなさい。これ以上短く出来なかったんだよぅ。 ED的にはこども賛美歌の『遠くの東から』と鬼束ちひろの「Castle imitation」をスタッフロールで流すZE的なイメージで作ってます。 両方共いい曲なので聞いてみてほしいなぁ。 来月に5章投稿予定です、次の話は初期構想の頃からこれだけは書こうと楽しみにしてたシーンがある話なので、まったりと待って頂けたら嬉しいなぁ。 >>272 妹ツエー! だがそれがいい! もう藍もなんかあれなことになっちゃったし、この際頭おかしい妹と組んで 腐れきったこの世界を作り直すべきなんですよね! ←どんな感想だよ鬼畜かww ま、どんな結末だろうと受け入れ準備はできてます 完結まで宜しくどうぞw >>274 読むのはええ!感想ありです! 妹は頭いっちゃってますねぇ、なんでこうなったのかの理由はきっその内語られる(と信じてる)ので楽しみにして頂ければw メタトロニウスはこんなの勝つの無理じゃね?がコンセプトで今回は妹無双をどこまで書けるかなーと思ったらその本領をまるで発揮せずにリベジオンぼこぼこにし始めたので頭悩ませました… _,.-‐―一、__ ./: : : : : : : : : : : :  ̄`゙''、 /. . . . . : :,ィ^、: : : : ヽ、: : ヽ /`ヽ`ヽ. . . /|: !!::!:: : : : : : :.ヽ、:`、 /: :_:-:/: :.//|: !: ::ト、: : ヽ: : : : `、', //,イ: :!: :/.:/_ .|: : : :|\: : : ヽ: : : :',::! _,ノ_,ィ!::: : :!: ∥/ `ヽ',: : : | `ヽ: : : : : : :',::ト、 ~ ∥!::: : ::,イ/ィ==x !::::::! ''"´ヽ; : : : : ::.|`ヽ、 /∧: : :../《 叫刄. !:::! ,,ィ==xヽ: : : :.!/ / ∧: : .ト..`弋夕 リ `叫:リ 》/、: : !/ /. ! ∧: :!〉. ゞ=‘./∧: :/ | 感想ありがとね! \ :|// !ト、!:::ヽ、 ヽ-‐ .///:/! | >/ //^!/:!::,ィ>-_,.-‐一''"! // ノ !! 〈 .〈 / / _,-ィ/!//:::/~ヾ,イ / レ'!/ | .!/ / ,イ/三)//::::::::〈 /ト、!./ /_,ノ 〈,/ !ト-,イ二二二二ト=´^::ト、  ̄ ´ .!!::/|二二二二A:.:.:.:.:.:.\ |〉/| >-\ イ',:.:.:.:.:.:.__\ , イ|//>´! .!!`''´!.!: :',.:/,ィ)::/ ,.-'' ///: : !.!: : !!: : : !.!:::〈〈トシイ / ///∥_!!_!!__!_!_」ヾ´ .\ 〈 / /:./~/x、、_ ./~~´!ィ===! !ト、 ', ヽ . ∧/.∥.:.:.:~/ .|.:.:.:.:.:| ト、__ヽ. .! ∨ 〈‐=‐/ !---t `ト/ 辷Y ) 辷Y )  ̄  ̄ お世話になります。 私、責任者の加茂と申します。以後、宜しくお願い致します。 http://www.apamanshop.com/membersite/27009206/images/kamo.jpg 浪速建設様の見解と致しましては、メールによる対応に関しましては 受付しないということで、当初より返信を行っていないようで、今後につい てもメールや書面での対応は致しかねるというお答えでした。 このように現在まで6通のメールを送られたとのことですが、結果一度も 返信がないとう状況になっています。 私どものほうでも現在までのメール履歴は随時削除を致しております ので実際に11通のメールを頂戴しているか不明なところであります。 共通覧 http://s-at-e.net/scurl/common-list.html ■http://s-at-e.net/scurl/ia-Pos.html ■http://s-at-e.net/scurl/ia-0074.html ・A http://s-at-e.net/scurl/ia-A.html ・T http://s-at-e.net/scurl/ia-T.html 碧 http://s-at-e.net/scurl/Blue.html 大阪府八尾市上之島町南 4-11 クリスタル通り2番館203 に入居の引きこもりニートから長期にわたる執拗な嫌がらせを受けています。 この入居者かその家族、親類などについてご存知の方はお知らせ下さい。 hnps203@gmail.com 〈 http://s-at-e.net/scurl/kenmou-post_id_28.html 〉 〈 http://atsites.jp/sate/ImaLin/imaitsuwa/imaitsuwa.html 〉 明日か明後日ぐらいちょっと断章として短い話おとしま 4章に入れようと思ってたけど入れれなくて、5章に入れるとちょい浮いちゃうので… 5章は現状だと前中後編かなぁ…前後編まで縮めれたらいいけども… そういえばスパロボBX発表されましたね! 割と地味な路線で攻めてきたなぁという印象が… スパロボBX…オッサン向けと言ってるのがいるが、 真のオッサンにしてみれば、若い人向けに思えるという、 この…なんとも… え?もうオールド・スーパーロボット出ないの? 順調に投下する暇がなかったぜ!というわけで投下しま! なんか滅茶苦茶遅れちゃいましたが明日5章前編投下予定です 今回の5章で伏線の7割を回収できたらいいな… 今回は面白いよ! read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる