勇者と魔王
>>106のつづきです。
今では大魔王ディアロの妻になった娘のルキアに対して、母親のマルチナは容赦無く攻撃を仕掛けた。
ルキアの放つ暗黒魔法は、マルチナが装備している魔法のビキニによって吸収されてしまう。
そのためルキアは暗黒武器を召喚した。
地獄の大鎌がルキアの前に姿を表した。
マルチナは「そんなものを振り回すような子に育てたつもりは無いよ」と吐き捨てた。
対するルキアが無言で振り回す大鎌を、マルチナはギリギリで交わす。
逃げ惑うマルチナは、反撃の機会を伺うがルキアの攻撃は止む気配が無かった。
「お父さんに会うために、あなたが必要なの」
ルキアはそう言うと、懐からカプセルを取り出した。
いつもはモンスターを詰め込んで戦場で放つ用のカプセルだったが、このカプセルは捕獲用の物だった。
そのカプセルは一瞬で巨大化し、マルチナをそのまま飲み込む。
大魔王ディアロは復活した魔王城でルキアの帰りを待っていた。
「ディアロ様。ただいま帰りました」
妻のルキアが、魔王城に戻って来た。
母親のマルチナを捉えたカプセルを見せると、ディアロは「よくやった」とルキアを褒め称えた。
ルキアの父親で伝説的英雄と呼ばれたジオはどこに消えたのか。その手がかりをディアロが握っていた。