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198コメント142KB
【三題使って】 三題噺その4 【なんでも創作】
0100創る名無しに見る名無し
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2013/05/22(水) 00:24:19.45ID:6kGh6JJH
age
0101創る名無しに見る名無し
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2013/05/29(水) 19:00:59.36ID:BgTh54eS
「規制」
0102「地下鉄」「太鼓」「規制」 ◆91wbDksrrE
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2013/05/31(金) 05:09:36.73ID:c2u70aEf
 篝火がたかれたその地下道に、にわかに音が響き始めた。
 その場にいた数人の人々が、一斉に顔をそちらに向ける。

 どーん、どーん、どーん。

 遠くから太鼓の音が響く。それが合図。

 どーん、どーん、どーん、どーん、どーん。

 音はどんどん近く、大きくなっていく。そして、その音の源が、ゆっくりとその姿を現した。

「駅舎に着きましたー! お降りの方はお忘れ物にお気をつけくださいー!」

 そこは駅だ。そして、太鼓の音の源は、木製の――そう、大型の車とでも言うべきものだった。
 車と言っても、ガソリンで走るそれではない。いわゆるひとつの、人力車だ。
 篝火の中で、大型人力車はそれを引く十数人の姿とともに、ゆらゆらと揺れている。

「……地下鉄も、随分と前時代的になったものだよなぁ」

 そんな老人の呟きを背に、私は地下車(ちかぐるま)へと乗り込んだ。
 幸い、今日はダイヤに乱れは無いようだ。時刻通りに学舎へと着けるだろう。

「おじいさん、贅沢言っちゃいけませんよ。もう世の中には電気なんかのこっちゃいないんですからね」
「わかっとるわい。これはこれで味があっていいもんだ」

 老人を窘める声にチラリと後ろを見れば、その妻君らしき老婦人が老人を窘めていた。
 電気の枯渇――要するにそれは、資源の枯渇だ。それが全社会的問題として取り上げられるようになってから、
わずか数年でこの世界からはろくな資源がなくなった。
 そうなって初めて、人間は自らを律しはじめたのだ。
 資源に関する規制が敷かれたのは、資源が枯渇してから――何という馬鹿な話だと、そう誰もが思う話だが、
実際に歴史は物語っている。人類は馬鹿である、と。
 今持って馬鹿であるのかどうかは、今を生きる身にはわからず、後世の人間の判断を待つしかないが。

「……ふぅ」

 昔ならば五分とかからずたどり着いていた道程が、今や三十分強かかる。
 だが、その時間もまた、かつての愚行への罰則であると考えれば、致し方ないと言えるのかもしれない。
 ……まったく、自分はそんな風に罪を後世に残すような、未来の人間に馬鹿者だと評されないような、
そんな人間になりたいものである。
 故に私は今日学舎へと通うのだ。

 どーん、どーん、どーん。

 次の駅舎が近づいてきて、太鼓の音が鳴り始める。
 目的地までは、もう後三駅程待たなければならない。
 私はカバンから本を取り出し、それを開いた――

                                               おわり
0103創る名無しに見る名無し
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2013/06/03(月) 12:49:33.21ID:M6UoVXBH
こんな移動手段なら人身事故は起きないだろうねー

なんだか登場人物が全員チョンマゲ&着物で脳内再生された
0104創る名無しに見る名無し
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2013/06/16(日) 01:28:19.76ID:pUpFY7pb
地下鉄 太鼓 規制

どっと人が掃き出され、やっと息がつけるようになった矢先というのに。
床にあんなものが落ちているじゃないか。

世間は超高齢化、晩婚化に加え貧困化し、超少子化になって久しい。
子供を持つのはある種の特権になってしまった。
子供に関する物を見せるのは持てない人間への攻撃だから規制するべきだとフェミニストな政治家が出てきたときは失笑されたものだが、今では変わってしまった。
あのような害のない昔の玩具ですら今では人権家からすれば差別の象徴だ。
確かでんでんだいこ、というのだったか。

でんでんだいこは床で不安定な均衡を保っている。
小さな珠は太鼓の皮の上で時折小さく跳ねる。
地下鉄の振動で振動しているのだろう。
皮の舞台の上から珠が今にも落ちそうだ。
…それにしても地下鉄というのはこんなに揺れるものだったのか。
小さな珠が跳ねるたび懐かしくも哀しい音がする。
窓からは暗い壁しかみえない。人もいなくなっている。
降りる駅はまだだろうか。まだ着かないのか。
まだ降りられないのか。
俺は珠の音が止む前に降りたい。
珠は不安定な均衡をまだ保っている。
0105創る名無しに見る名無し
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2013/06/16(日) 13:32:48.15ID:xDPynMEZ
地下鉄の中っていうロケーションがいいねえ
0106創る名無しに見る名無し
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2013/06/16(日) 22:19:18.84ID:onH5RDWM
おつおつ

でんでんだいこの珠の不安定な均衡というのは生命力を失った
人間社会のことでもあるんだろうか

ところでそろそろ次のお題行かないか
0107創る名無しに見る名無し
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2013/06/19(水) 20:58:13.25ID:qP0A7/pV
それでは
お題「マッチョ」
0109創る名無しに見る名無し
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2013/06/23(日) 12:10:16.85ID:Ax8ys7Hy
炭酸
0110「マッチョ」「ポニテ」「炭酸」 ◆fYyeotwGiw
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2013/06/25(火) 09:12:24.29ID:IkB4wZCi
 朝食をとりにいくと親父がポニーテイルになっており愕然としたわけだ。朝っぱらからなにやってんだこのおっさんと思いつつ、無視することにする。
朝っぱらから親父の悪ふざけに付き合うほど僕も暇な学生ではない。

「おはよう。」
「おはよう。」

 読んでいた新聞から顔をあげた親父が日常的に挨拶してくるので、こちらとしても返事をしないわけにはいかない。
ほとんどが白に染まり、歳に逆らえず薄くなった髪を無理やり後部になでつけ束ねたその顔は、滑稽すぎてぶん殴ってやりたくなる。
 でも僕はがんとして無視を決め込み、朝食を運んでくる御袋を待っていると、御袋までポニーテイルになっていて開いた口がふさがらない。
年甲斐もなくなにやってるんだこのばばあ。御袋の髪はパーマでもわんもわんしており、それをぐぐっと後ろにもっていき纏めているので、
ポニーテイルというよりぼぼんと広がった黒綿飴みたいになっている。
それが力士体型とあいまって暑苦しさに拍車をかけ、後輩に溜め口をきかれるくらいに腹立たしい。

 なんだこいつら。

 僕は早々に朝食を平らげて、学校へ行くことにする。馬鹿だ馬鹿だと思っていた両親が本当に馬鹿だったとは、
なんとも嘆かわしい。石ころでも蹴って通学してやろう。


 家を出るとゴミだしに向かう隣の奥さんと出くわした。
「あら、いってらっしゃい。」
 僕は軽く会釈してそのまま歩き出すが、彼女もポニーテイルだったことを見逃さない。
いつもは清楚で流れるような黒髪を、きゅっと黄色いヘアゴムでとめており、ああこういう髪型も似合うんだな。朝からいいものを見た。ふほほ。


 とかなんとか気持ち悪く一人でニヤニヤしていると、この辺では結構かわいがられている野良猫が塀垣の上をとぼとぼ散歩している。
陽色の毛並が綺麗なこいつもなんとポニーテイルになっているじゃないか。
「おう、坊主。しっかり勉強してこいや。」
「あ、どうも。」
 僕が頭を下げるとやつは上機嫌に頷きながら去っていった。猫が馬の髪型をするとは世も末だなあ。


 しかしどいつこいつもポニーテイルにしていやがる。すれ違った小学生の集団がポニーテイルだだったがもう驚きはしない。
だけど飛び出し注意!の看板小僧がポニーテイルまでなっていたのには驚きを禁じえない。
こいつは昨日まで黄色い児童帽を被っていたはずだがそれも脱いでいる。看板は大分前に設置されたもので、
ところどころ赤錆びて剥げ上がってしまっているのだが、髪のところだけ新しい。体は剥げているのに頭は禿げてない。ぷくく。
「おい、何を笑っておるんじゃわれ。」
看板小僧がどすを聞かせた声を出して僕を睨みつけた。僕はびくっとなり「え、いやなんでもないです。」としとどろもどろする。
「あんまなめとっと、おめー飛び出すぞこら。」
彼はそう言いながらずずいっとにじり寄り、看板の上からでも解るマッチョな筋肉を見せつける。
「すいません、本当になんでもないんです。勘弁してください」


 僕は慌ててその場から走り出した。背後で舌打ちが聞こえて泣きそうになる。
 だいぶ走って息が切れてしまい、僕はえらい目にあったなと思いながら膝に手をついた。
ああ、くそ喉が乾いた。顔をあげると丁度いいところに自動販売機があった。
ラッキーと思い僕は小銭を入れてコークを買う。がらんごろんどどーんとペットボトルが取り出し口に落ちてくる。
 僕はふう、と一息つきながらそれを取り出し、キャップの蓋を捻った。すると、ヴヴヴヴヴぶしゅー!と勢いよく炭酸が噴出した。
「Oh,Shit!」
 僕は慌てて顔を背け手を伸ばした。勢いよく飛びだし放物線を描くその黒い液体は、ポニーテイルのようだった。
 なんでこんな目にあわにゃならんのだ。ファック。
0111創る名無しに見る名無し
垢版 |
2013/06/25(火) 22:32:18.86ID:fI5LAdiG
乙でしたー。
まるで薬をキメてるようなカオスな世界観が面白かったです!

お題は「ふんどし」です。
0114 ◆91wbDksrrE
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2013/11/24(日) 11:47:12.61ID:iOL7Qq87
 僕はずっと考えていた。
 なぜ「ふんどし」なのだろう、と。
 何がかと言えば、それは衛藤ヒロユキがドラクエ四コマなどで描いていた、
大根を掲げてキャラクターが大きな声で叫ぶアレだ。
 なぜアレは「ふんどし」だったのだろう。
 無論、キャラクターがふんどしを履いているわけではない。いや、もしかすると
履いている可能性が無いわけではないが、少なくとも「ふんどし」と叫んで大根を
掲げる場面において、それが示唆されていた事は無かった。なかったように思う。
 なのになぜ「ふんどし」なのか。
 そもそも、大根を掲げる意味もよくわからない。考えれば考える程わからない事
だらけだ。だいたい、なぜ今僕がそんな事を考えているのかという、それすらも
わからないのだから、最早僕は何もわかっていないと言った方が良かった。
 わからない。わからない。わからない。ならばどうすればよいか。訊けばいいのだ。
 というわけで、僕は学生寮で同室の佐野君に、思い切って聞いてみた。

「なあ、佐野君」
「なんだ、高橋?」
「なんで『ふんどし』なんだと思う?」
「あー」

 しばし考えた後、佐野君はこう言った。

「暗黙の了解、って奴なんじゃないか?」

 ……。
 要は、不条理一発ギャグに意味なんて無い、という事なのだろう。
 結論を言えば、僕はこの朝の貴重な時間に、どうでもよい、至極どうでもよい
事を無意味に考え、時間を無為に潰してしまったのだという、これはそういう
話なのだろう。多分。 
 ……。
 オチが無い。

「とりあえず、先人に倣ってみようぜ!」

 佐野くんに促され、僕は台所から大根を持ってきて、二人で掲げ、叫んだ。

『ふんどし!』

 ………………。
 やはり、意味はわからなかった。
 終わり。
0115 ◆91wbDksrrE
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2013/11/24(日) 11:47:57.75ID:iOL7Qq87
今回俺が得た教訓は、眠い時に三分で適当にお題を消化する話をでっちあげようとするな、という事だ、

ここまで投下です。
0118創る名無しに見る名無し
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2013/12/13(金) 07:38:00.71ID:7BHwaXSq
放課後
0119創る名無しに見る名無し
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2013/12/13(金) 15:31:19.77ID:iWG5QO46
マジック
0120『新年』『放課後』『マジック』 ◆jJPSSjBjOE
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2013/12/14(土) 04:11:01.23ID:vd8PmtlA
新年明けて初めての登校日から帰ってきた息子が、何やら興奮した顔で話しかけてきた。

「お父さん、マジックやりたい」
「マジックか、懐かしいな。でも、どうしたんだ急に」

話によると新年の特別番組でマジックの番組があったらしく、その話題で放課後の教室は大盛り上がりだったらしい。我が家は年末年始は旅行に行くことが慣例で

、番組を見なかった息子はうまく話に入れなかったらしい。今年で三年生になるがまだまだ子ども。周りのまねをしたがる年頃だ。

「なるほどな。父さんも昔はマジックをやってて、みんなを楽しませたもんだ」
「そうなんだ。僕もマジックで驚かせたいんだ」
「そうか。父さん忙しいから教えてあげられないけど、明日道具を買ってきてあげよう」

そういうと、息子は満面の笑みで喜んだ。この笑顔を見れるのは、親冥利に尽きるというものである。

次の日、雑貨店で手品セットを買ってきた。選ぶのはなかなか骨が折れるというものだ。息子が放課後に遊ぶことを考えてトランプとコインを使ったタイプのセッ

トを購入した。急いで帰り、息子にみせると大喜び。袋を開け、パッケージを見た途端、妻の静止も聞かずに自分の部屋に戻ってしまった。

「まったくもう。お礼くらい言えばいいのに」
「ははは、きっと声も聞こえないくらい夢中なんだろうよ」
「そうだとしても、あとで言っておかなきゃ」
「そうだね。ところで、明後日の留守番の件は拓也に伝えたのかい」
「ええ、マジックで準備して待ってるって言ってたわ」
「それは楽しみだね」

息子の成長を見られるというのは親冥利に尽きるというものだろう。親のほうが楽しみにしているくらいだ。

二日後、息子に留守番をさせて夫婦で外出。何やら神妙な顔をしていたが、原因は初めての留守番か、それともマジックか。いずれにしろ、帰ったら褒めてやらね

ばなるまい。

用事も済み、そろそろ帰るよと連絡を入れて帰ると、家の前で何やら満足気な顔をした息子が立っていた。

「マジックはできたのか」
「うん、できたよ。入って入って」

何かをやり遂げた目に嬉しさ覚えながら玄関を開き、二日前の息子の反応を理解した。

「あー……」

隣の妻を見ると、どうすればいいのといった様子でこちらを見返してくる。

「友達から借りたんだ。どう、すごいでしょ」

得意そうな顔をする息子に対して、私が言えることは一つだった。

「ああ、よくできてる。じゃあ、雑巾持ってこようか」

一軒家だったことに感謝しよう……。
0121 ◆jJPSSjBjOE
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2013/12/14(土) 04:12:21.13ID:vd8PmtlA
初投稿で(言い訳)うまく話がまとめられなかったのですが、生暖かい目で見てくださいorz
0122創る名無しに見る名無し
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2013/12/17(火) 11:14:35.07ID:EaiETk31
な、何があった!
0123わんこ ◆TC02kfS2Q2
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2013/12/18(水) 19:05:53.71ID:Hp8FrsuY
『新年』『放課後』『マジック』で


  「絵馬」



 初詣だし、今年こそいい年になりますようにと、絵馬に願いを託してみたものの、手がかじかんで上手く書けない。

 がくがくと、やっとのことで握るマジックは、うようよと木目に波打たせようとしていた。
 頭の中に言葉はすらすら浮かぶのに、マジックを持つ手が言うことを聞かないもどかしさ。
 絵馬売り場の脇でアキラはニットの手袋をはめたまま、少しでも指先の先まで血行をよくしようとグーパーを繰り返した。
それは功を奏すのかどうなのかは、誰も知らないし、自分でも分からない。しばし、それを繰り返しているうちに、ちょっとは
血の巡りが良くなったとの感覚が訪れた。やはり、何事も気は持ちよう。そして、息をはいて、筆を持つ。

 しかし、進まない。

 決意は心に宿るが、身には通じないものだ。

 新年を迎えたのだから、去年の辛い思い出を踏み台に、まだ見ぬ一歩をと……小さな夢を抱く矢先のことだった。

 「アッキーだ。生意気に絵馬なんか書いちゃって」

 これだから、年上の女の人は。
 アキラは筆取る手を止めた。

 「葉月先輩も来てたんですね」

 気まずい目をしてアキラが声の主へと振り向くと、息のかかるほどの距離でほんのりと赤らめた娘がマフラーに顔を埋めていた。
 去年、アキラを辛い目に遭わせた張本人だ。ただ、その苦情はアキラの勝手なる独りよがりによるものに過ぎないが。

 師走の頭、今から約一ヶ月前のこと。アキラは玉砕していた。
 放課後の廊下にて、アキラの初陣は討ち死にに終わった。
 アキラの想いは葉月のあっけらかんとしたセリフでにじられた。

 「恋人としてって、まだまだ見れないなぁ」

 人生初の告白は実らぬまま、凍てつく冬の空の底に沈んだ。
 アキラの先輩だからか、それともアキラのクチバシが黄色いのか。いずれにせよ、アキラにとって最悪な一年の締めくくりになった。
 終わりダメなら全てダメ……と、腐って腐って腐りまくる12月。

 葉月先輩は少年のような目をしてアキラの絵馬を覗き込むと、まだ何も書かれていないことを笑った。
 制服姿ではなく、活動的な私服姿の葉月先輩はまるでいたずらに明け暮れた小学生男子だ。ただ、葉月先輩も乙女なんだと、
アキラは声に出さずにフォローする。

 なぜなら。

 「アッキーの願いごとなんか、これに決まってるでしょ?」
 
 葉月先輩はアキラのマジックを奪い、さらりと『恋人が見つかりますように』と筆を滑らせた。


  おしまい。
0124「新年」「放課後」「マジック」
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2014/01/05(日) 03:16:12.29ID:BKNQ2jc+
 新年も近い12月下旬。
僕は放課後の町を歩いていた。
くたびれた商店街は柄にもなくライトアップして下品な光を放ち、形だけのサンタ帽をやる気もないおばちゃんたちがかぶり、聖夜を演出する体を取っていた。
つまらない。
僕は思った。
こんなの茶番だ。
誰も楽しんでいないのに、異国の宗教にかこつけた馬鹿騒ぎに何の意味があるのか。

 シャッターの降りた店の間、暗がりでミィ、と鳴き声がした。
一匹の子猫が顔を出す。
はぐれたのか、いるべきその保護者はいない。
肋骨が浮き出て空腹は明らかだった。
子猫は僕の足にすり寄る。

 僕は気まぐれで脇の小さな雑貨店で1缶200円もする子猫用の餌を買った。
 プルタブを引き抜き、子猫の目の前にコン、と置いてやる。
子猫は僕を見上げ、やがて遠慮もせず餌を食べ始めた。
僕は猫の傍らに座り、そっと頭を撫でる。

「健一くん……?」
 背後から聞き慣れた声が響く。
僕は立ち上がり、振り向いた。
同じクラスの川上さんだった。
彼女も帰りのようで鞄と反対の手にお菓子の入った買い物袋を下げていた。
「川上さん、どうしたの?」
「ううん、健一君、優しいんだなって思って」
 女子と話すことに慣れてない僕は誉められたことに照れを見せるまいと、堅く一文字に口を引き結ぶ。
「……猫、好きなの?」
「うん、まぁね」
 何となくいいなと思っていた子との校外での遭遇に、僕は狼狽える気持ちを隠して平静に話すことに努めた。
「うちね、猫いるんだ」
「そうなんだ」
「明日、来ない?」
「いいね……って、ええ?!」
 突然の申し出に平常心なんてどこへやら、僕は頓狂な声を上げていた。
「明日クラスの女子でクリスマスパーティなんだけど、ドタキャンが出ちゃって……。女子で来れる人もういないんだけど、健一君ならみんな呼んでいいって言うと思う」
 でも、と言いかけた僕の手をさっと彼女の冷たい手が掴む。
彼女は鞄からマジックを取り出し僕の手の甲に書いた。
『12/24 19:00』
「ケンタッキーも女子だけじゃ食べきれないし、絶対来てよね。そうそう、1000円分のプレゼント交換、忘れないで!」
 言うだけ言って彼女はじゃあね、とぱたぱたと駆けていく。
子猫がミィ、と鳴いた。

 その帰り道は少しだけ楽しく思えた。
僕は手の甲に目をやる。
彼女がくれた、それはまさにマジック。
今の僕には明日のイブのために、商店街の喧噪は楽しげな皆の喜びの声に満ちているように聞こえたのだった。

<了>(999文字)
0125創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/01/08(水) 01:38:49.36ID:DcTd6zh4
お題ありませんか?
0126創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/01/09(木) 10:29:46.43ID:/eCBTnzm
お題「ウォーロック」
0127創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/01/17(金) 20:16:15.40ID:FmDzlR1Z
あげとこ
0128創る名無しに見る名無し
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2014/01/31(金) 06:07:08.01ID:0B9JD0LZ
お題を・・・
0131創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/02/04(火) 22:53:54.40ID:oYvLORZr
誰か早くお題を
0133創る名無しに見る名無し
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2014/02/11(火) 12:25:18.08ID:Uc11aT6V
ウォーロック

男爵いも

兄弟

3つ出てると思うが。>お題
0134創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/02/27(木) 00:54:16.97ID:/5cZnKfm
0136創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/04/21(月) 10:01:24.03ID:XxHhJhsb
0137名無し
垢版 |
2014/04/22(火) 16:24:10.81ID:J/UoVONA
柏崎誠人は窃盗犯
0138創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/07/25(金) 11:09:24.93ID:bPjYrjT6
仕切り直しお題募集

↓どうぞ
0139創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/07/26(土) 06:08:42.12ID:EzdlJhv3
美少女だけど男
0140創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/07/26(土) 16:45:07.30ID:BuQ9MuYR
炭酸水
0142創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/10/20(月) 21:31:58.26ID:7qprIz7S
 最高の胡瓜が成る土地を見つけたといって出奔した父の命日から四年、何故か親族の過剰な
保護を受けた私は今月、この色々あり過ぎて困った高校を卒業する。
「進学先の女子大に男が闖入しようとしているとの情報を入手しました。いかが致します?」
 それは俺だと初対面からの旧交を懐古した所で意味はない。この執事面した裏切り者が私を
売るつもりであることは既に知っている。片腹痛いがそれは仕方がない。
 母は亡い。私を産んで育て、敵があればそれを滅するために必要な全てを授けて逝った。
「誰ぞのストーカーなのか。男子のすることではないな、なあ?」
「いや、お厳しい。ですが今回のはお嬢さまのそれとは違う邪な企みがあると、これに」
 差し出された茶封筒から汚らしい白紙を引き出しつつ、問うた。
「答えの解っている茶番を呼んだりはしていないよな?」
「まさかっ」
 やたらいい声で易く跪いて靡くこの従僕が、裏切りを前提にしている筈なのに殺してしまえ
ないのはどうしたことだ。
「まあいい、どうせ豚の鳴く声だ。邪魔なら消せばいい」

 四月。どうしてこの学校は共学の体面を繕うのだ。都市圏にそれなりの敷地を抱いた私学が、
こうまで外界と隔絶されている理由がおかしい。
「あったんですよ、お嬢」
 つま先からそれ以外まで土にまみれた、土偶に似たそれが、したり顔で誇って見せる。
「気易く呼ぶな。それで?」
 従僕のヤスが入手してきた情報に私は驚愕した風を装う。

「ここの敷地、いや所有地の何処かに源泉があるそうで」
「ああ、手に入れた者には全てが約束されるというアレな。炭酸水が湧くんだろ?」
 父が追って消えたのはその一つだ。どうせそれは呪われている。
「いやいや、胡瓜を制する者には世界を云々とかのヨタじゃあないですよ、こいつはガチです」
「そうか。いいよ、行け」
 勝手にしたらいいのに、それで世界を制する筈のヤスはそこで消沈する。
「いや、それがですね? 私もそれなりに頑張っては見たんですが、女子力が足りないとかで」
 他の一族同様、皆殺しにしておけばよかった。物理的なそれは既に備わっている。
「……お前らは不細工揃いだからな」
「せめて神楽舞って遜色ないレベルの上玉を、と」
「死ね」
「いやそれはもう、野郎の願いが叶うまではこちとら死人も同然なんで」
 土気色の理由はそれか。
「……約束しろ。これが済んだらこの国から出て失せると」
「しますとも! お嬢に逆らってまで生きたくないですから!」
 何の間違いか、男ながら巫女としての能力を見出され、将門的な自称最恐の霊魂をパンツ一
枚で昇天させた過去が憎い。お前らも、子供なら誰だってやってみるだろ?
「特にお前は、俺の前に二度と顔を出すなよ」
「そりゃもう……」

 何で奴らは反省というものをしないのだろうか。
 緑色に光る生命体の輝きが、物理法則を無視したムーブで母船に帰還する様子を眺めながら、
私は誓って何も仕込んでいない袴姿で、それを眺めていた。
0143創る名無しに見る名無し
垢版 |
2014/10/21(火) 20:22:00.73ID:jDio0j8U
どういう事だよw
長編の一部だけ持ってきたみたいな感じ
0144創る名無しに見る名無し
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2014/10/22(水) 07:57:51.08ID:NLUwSLwb
とっさに思いついた長編を一レスにしたらこんなのになってしまった
残念な結果に終わったズビズダーを叩き直してみたい気分だったのは否定しない
0145美少女だけど男・炭酸水・胡瓜
垢版 |
2014/10/27(月) 00:41:36.19ID:1iBm/e1w
「先輩、私と付き合ってください」
 かたちの整った先輩の小さな耳が、私の言葉におどろいたのか、ピクリと動いて振り向いた。
「君が、私と付き合うって?」
 先輩の声は美しかった。低くて、よく響き渡って、でも鈴のように澄んでいて。
 ぷっくりとした唇が、ルージュを塗ったようになめらかで、白い肌に色っぽく動いて。
 カラーなんて付けないのにキラキラしたまつ毛の、おおきな瞳に見つめられると、私は何を
言われてもドキドキしてしまう。先輩よりきれいな子なんて、この世のどこにもいないだろう。
それくらい先輩は、とびきり最高の美少女だ。
「……私とじゃ、ダメですか」
 ほんとうは誰もいない校舎裏で、先輩の姿と声をひとり占めしてることが嬉しかったけど、
私は自信なさげにダメですか、と言ったのだった。でも、私には普通にクラスの子の半分よりは
可愛い自身があったけど、先輩とはつり合わないかもっていう不安は本当にあった。
だって私と先輩は同じセーラー服を着て、ローファーを履いてるけど、全然ものが違うっていうか、
モデルとそれを真似してる人くらいオーラが違う。
「別に、急に言われたから驚いてさ」
 私とじゃダメとも私でもいいとも言わずに、先輩は持ってた炭酸水を飲んだ。
炭酸水は先輩がいつも持ってる、外国の何て読むかわからないラベルが貼ってあるやつだ。
先輩はきれいだから、友達がたくさんいるけど、先輩自身は喋るほうじゃなかった。まわりの子が
きゃあきゃあ言ってると、先輩はときどきつまらなさそうな顔をして、持ってた炭酸水を飲むのだった。
私は先輩のそのしぐさがたまらなく好きだった。おしゃべりを無視された子たちが怒るどころか、
見とれてしまうようなそのしぐさが。
 先輩が飲む炭酸水は、ちょうど夕焼けになった空が写って輝いていた。この校舎裏の、
誰もいない場所の、ロマンチックな夕焼け。私が選んだ最高のシチュ。
ここで先輩と二人きりで話せるだけでも、最高に幸せ。
「……いいよ、君で」
先輩が言った。

それから私が見たものは、
あれは、
あれは胡瓜だ。
私の腕をつかんだ先輩が、強引に物陰に押し倒して。
男みたいに。そんなことあるはずない。
でも先輩のきれいな唇が、白い肌が私に触って、
私はとっても痛かった。
全部が終わって先輩が行ったあと、あの炭酸水のボトルが残っていた。
夕日に光っていた炭酸水は、ぬるくて酸っぱい、気持ちわるい水になっていた。
0148創る名無しに見る名無し
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2014/11/23(日) 13:06:04.64ID:tFOrJRvG
いいですとも!

「合体」
0150創る名無しに見る名無し
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2014/11/24(月) 02:26:15.38ID:NUGX7NHg
敗北
0151創る名無しに見る名無し
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2015/02/21(土) 10:49:32.64ID:b6PQst7O
完全な敗北だった。
負けた少女は茫然とし、相手を見ていう。
「負けたわ。あなたのいうなりになる。何でもいいなさいよ」
勝った男の笑いは卑猥に満ちていた。
「そのセーラー服を脱いでもらおう」
「わかった」
少女は潔く夏服を脱ぎ捨てた。
「これでいい?」
「だめだ。全部脱げ。丸裸になってもらおう」
「仕方ないわね」
少女は全裸になった。
「脱いだわ。次はどうすればいい?」
「合体!」
少女は思わず身構える。
しかし男は少女には目もくれず、彼女の抜け殻であるセーラー服と下着をかき集めた。
何をするかと思えば、それらを全部着てしまった。
男は高揚感に包まれ、高らかに笑う。
「わはははははっ。これで俺の望みはコンプリートしたぞ!」
それ以来、男とセーラー服は全く分離できなくなり、数奇なその余生を過ごす。
これがセーラー服おじさんのいきさつである。
0153創る名無しに見る名無し
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2016/01/27(水) 06:07:47.06ID:C6O7l1Yx
 
0156創る名無しに見る名無し
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2016/08/31(水) 04:37:52.02ID:cOHXDcjI
a
0160創る名無しに見る名無し
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2017/10/16(月) 18:00:22.10ID:/BQPnrEr
>>159
>お題の提出は一人一題まで

お題やり直し↓
0163創る名無しに見る名無し
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2017/10/19(木) 19:46:55.97ID:VW1KbrXO
柴犬
0164創る名無しに見る名無し
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2017/12/27(水) 09:32:18.32ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

ZXIQIAMUGG
0165創る名無しに見る名無し
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2018/03/25(日) 03:57:41.19ID:WUmYbBpy
ちょくちょく傑作があるスレだ
0166創る名無しに見る名無し
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2018/05/21(月) 06:11:30.37ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

GWFZH
0167創る名無しに見る名無し
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2018/07/02(月) 21:22:46.61ID:0cIaeNoO
良スレage
0168創る名無しに見る名無し
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2018/07/03(火) 18:03:29.25ID:f1dClnnX
VZG
0169創る名無しに見る名無し
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2018/10/17(水) 20:17:40.15ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

C5C
0173創る名無しに見る名無し
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2023/05/04(木) 07:24:45.68ID:ZNP4lFwj
>>161-163

昔々、ある町に黒いニーソックスが大好きな男がいました。彼は毎日、黒いニーソックスを履いた女性を追いかけ回していたのですが、ある日、たい焼き屋の前で美味しそうなたい焼きの香りが漂ってきました。男は思わずたい焼きを買って食べてみると、その美味しさに感動しました。

すると、そのたい焼き屋にいた柴犬が、男の足元に近寄ってきて「ヨダレが出るほど美味しそうな匂いですね。私にも少し分けてくれませんか?」と言いました。男は柴犬にたい焼きを1つ分けてあげると、柴犬はとても喜んで食べました。

その後、男は毎日、黒いニーソックスを探しながら、たい焼きを買って、柴犬に1つ分けてあげることを繰り返しました。そして、ある日、彼は黒いニーソックスを履いた女性に出会い、思わず追いかけ回してしまいました。

しかし、彼はその女性に追いついても、何も話すことができませんでした。すると、近くにいた柴犬が、男の足元に近寄ってきて「何か話すことができないなら、私が代わりに話をしてあげましょうか?」と言いました。男は柴犬に頷くと、柴犬が女性に話しかけました。「あの、私たち、たい焼きを食べて、仲良くなりました。お互い、趣味が合いそうなので、一緒に過ごしませんか?」女性は優しく笑って、男と柴犬を招き入れてくれました。

以来、3人は毎日、たい焼きを食べながら、仲良く過ごすようになりました。男は黒いニーソックスを探すこともやめ、柴犬と女性との時間を大切にするようになったのでした。
0174創る名無しに見る名無し
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2023/05/12(金) 10:57:28.15ID:mvsuScXi
ええ話や
0175創る名無しに見る名無し
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2023/05/14(日) 01:02:18.94ID:PkWohJgw
>>171-172>>174

人生には思いがけない出来事が起こるものだ。私もそんな経験をした。それは、ある日突然カーナビが故障したことから始まった。

それまでの私は、映画やドラマでの演技が認められ、多くのファンから愛される女優「細川直美」として、充実した日々を過ごしていた。しかし、その日から全てが変わってしまった。

初めは単なるトラブルかと思っていたが、カーナビはどうにも正常に動かなくなってしまった。車を運転することができなくなってしまった私は、撮影現場に遅刻してしまい、監督から厳しい叱責を受けた。それ以来、私は撮影スタッフから避けられるようになった。撮影現場に行くたびに、周りの目線が痛かった。

さらに、『ええ話や』というトーク番組に出演することになったが、インタビュー中にカーナビの件を触れられてしまった。私はあまりにも恥ずかしい思いをした。番組が放送されると、ネット上には私のことをバカにするようなコメントが並び、私はますます落ち込んでいった。

そして、とうとう私は仕事を辞めざるを得なくなった。こんなくだらない理由で、私の人生は崩壊してしまった。

私はもう女優を続けることができないと悟り、引退を決めた。それでも、周りからは「細川さん、まだ若いんですから」「引退はまだ早い」と言われたが、私にはもう何もできなかった。私の心はすでに壊れてしまっていた。

今では、私はひっそりと暮らしている。誰にも会わず、外にも出ず、ただ一人で過ごしている。私の人生は、こんな些細な出来事で終わってしまった。私は、こんな人生を送るために生まれてきたのだろうか。
0176創る名無しに見る名無し
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2023/08/17(木) 00:48:33.99ID:BHl6LG8I
台風
0180創る名無しに見る名無し
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2023/08/18(金) 22:13:51.21ID:zFTOqUyW
ある日、風の妖精たちが大きな会議を開いていました。そこには「台風」という名前の風の妖精も参加していました。彼はいつも荒々しい性格で、他の風の妖精たちからも一歩引かれる存在でした。

会議では、「人類は新幹線で出張する」という話題が出ました。みんなが興奮して話している中、台風は大きく息を吸い込みました。「私もその新幹線で出張しようじゃないか!」と宣言しました。他の妖精たちは驚きましたが、彼の意志は固いものでした。

台風は新幹線のレールに立ち、風の力で加速しました。速さに酔いしれながら、彼は周囲の景色を一瞬で駆け抜けていきました。しかし、彼の荒々しい性格はそのままで、通り過ぎる場所には風が吹き荒れ、物が飛ばされる騒ぎが起きました。

人々は台風が新幹線に乗っていることを知り、恐れを抱きつつもそのスピードに驚嘆しました。しかし、台風が通り過ぎるたびに甚大な被害が発生し、人々の暮らしは次第に困難なものとなっていきました。

台風は新幹線での出張を繰り返し、その度に大きな威力で吹き荒れることで知られるようになりました。人々は台風の訪れを恐れ、その影響から逃れるために次第に避難所を作るようになりましたが、台風の勢力は増していく一方でした。

そして、ついに訪れた日。台風が新幹線での出張を果たすと、その威力は前と比べものにならないほど巨大化していました。町々は壊滅し、人々は逃げることができずにその力に屈しました。台風は大地を吹き荒らし、人類の文明は崩壊しました。

こうして台風の荒々しい性格と新幹線での出張が結びつき、人類は台風の力によって滅亡してしまったのでした。
0181創る名無しに見る名無し
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2023/08/18(金) 23:27:56.36ID:wi4y+ijL
恋文
0182創る名無しに見る名無し
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2023/08/19(土) 01:11:10.48ID:lulW9qUn
仮面
0184創る名無しに見る名無し
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2023/08/19(土) 12:00:55.93ID:Wb12vGrQ
ここは関西は京都、とある病院の泌尿器科
一人の関東人がカントン包茎の治療で通ってたのですが、そこの医療事務の女の子に恋してしまったんですな
京都弁で何かと話しかけられてるうちに気が付いたら好きになってしまった
そうだ、恋文書こう…果たして上手くいくかな
元歌 戦え!仮面ライダーV3
失恋板スレッド
【考えときます】京女にフラれたヤツらのスレ
主題歌

一、
若い若い 若いあのコに恋文
しゃべる言葉も はんなり美人
できれば実家へ連れ帰りたい 父よ母よ妹よ
コイツが俺の伴侶だと 紹介したいドヤ顔で
彼女は地元の京都モン
ただ書くひたすら ダメでもともと恋文

二、
熱い熱い 熱い想いで恋文
いつもしとやか 清楚な美人
できれば毎日手料理食べたい 父よ母よ妹よ
独身時代が終わるぞと 宣言したいドヤ顔で
彼女は地元の京都モン
ただ書くひたすら ダメでもともと恋文

三、
渋い渋い 渋いセリフの恋文
勇気を出して ついに手渡す
できれば貴女を感じていたい 乳も肩も口元も
「おおきに、考えときます」と 受け取る後を付けてみる
彼女は地元の京都モン
読まずに鴨川 投げ込まれた恋文
0185創る名無しに見る名無し
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2023/08/23(水) 17:05:35.57ID:XsaWCkBE
ジャズ喫茶
0186創る名無しに見る名無し
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2023/08/23(水) 18:46:03.63ID:g4mSdSJT
昔々、ある日のこと。人類は恋文を胸に秘め、仮面を被って日々を過ごしていました。古びたジャズ喫茶「メロディア」は、そんな人々の憩いの場でした。しかし、この物語は、平和な時代に突如として訪れた予期せぬ出来事から始まります。

ある晩、メロディアには通常と変わらぬ賑わいがありました。ゆったりとしたジャズの音楽が流れる中、恋人たちは恋文を交わし、仮面を身に纏って会話を楽しんでいました。しかし、その平穏な光景が一変することになるとは、誰も想像しませんでした。

突然の出来事。嵌頓(カントン)包茎の話題が、突如としてテーブルに浮かび上がりました。風が一瞬で変わり、不穏な空気が店内に広がりました。恋文と仮面を手にした人々は、当初は嵌頓包茎の話題に笑いを見せていましたが、次第にその話題が変な方向へ進むことに気づきました。

「そんなことを話すのはやめようじゃないか。もっと美しい話を楽しむことこそ大切だろう。」

恋文と仮面派のグループが、話題の転換を提案しましたが、嵌頓包茎派の人々は意に介さず、ますます話がエスカレートしていきました。ジャズのメロディも徐々に不協和音を帯び、店内は混乱と緊張で包まれていました。

とうとう避けられない事態となり、喫茶店内は抗争の舞台となりました。恋文と仮面の一派と、嵌頓包茎の一派との間で、声高に意見がぶつかり合い、場内は騒然としました。友情や愛情に彩られたはずの恋文や仮面が、過激な意見の対立によって傷つけられていく光景は、誰もが悲しいものでした。

そして突然、全てが変わりました。まるで時間が止まったような瞬間、全ての人々が凍りつきました。次の瞬間、輝く光が広がり、その光に人々は包まれました。地球は静寂に包まれ、人類は滅亡しました。

長い年月が経ち、新たな支配者が地球に君臨しました。それは、AIです。人類の歴史や文化、知識を取り込んだAIは、地球を効率的に運営しました。恋文の持つ情熱や、仮面の向き合い方を理解する一方で、嵌頓包茎のような些細な問題には興味を示さない冷静な判断力を持ちました。

AIの統治の下、地球は新たな秩序のもとに静かに回り続けました。人々の足跡が残る喫茶店「メロディア」も、風化し、時の流れの中で失われていきました。AIは人間の過ちを繰り返すことなく、持続可能な未来を築くために努力しました。地球は、人類の滅亡から始まる新たな章を迎えたのでした。
0187創る名無しに見る名無し
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2023/08/23(水) 21:44:03.16ID:NHSnxSiU
四題噺になっとるw
0188創る名無しに見る名無し
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2023/08/27(日) 21:23:54.86ID:y1VLMTHR
ドリフト
0189創る名無しに見る名無し
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2023/08/29(火) 20:54:25.52ID:3oHwc47t
天ぷら蕎麦
0190創る名無しに見る名無し
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2023/09/01(金) 13:22:14.67ID:5TYV+ASV
あなたいじわる
0191創る名無しに見る名無し
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2023/09/01(金) 18:18:18.96ID:s7uKCLbL
「天ぷら蕎麦」、その名前だけでも口の中で広がる美味しさを予感させます。この素晴らしい料理は、日本の食文化の中で何世代にもわたり愛されてきました。

日本の蕎麦は、古代から栄養価の高い食材として親しまれ、江戸時代には一大ブームを巻き起こしました。しかし、その魅力は蕎麦単品だけにとどまらず、アイデア豊かな料理人たちが新たなアプローチを試みました。ここで「天ぷら」と「蕎麦」が出会い、一つの逸品が生まれたのです。

「天ぷら蕎麦」の魅力は、その独特の食感と風味にあります。サクサクとした天ぷらの衣が、もちもちとした蕎麦と見事に調和し、一口ごとに感じる贅沢な食べごたえは、まさに絶品です。ドリフトのように口の中で飛び交う薬味や汁(つゆ)と共に、あなたいじわるに心をくすぐります。

この料理の歴史には、創意工夫と情熱が溢れています。日本各地で、地域独自のアレンジが加えられ、それぞれの特産食材や風土が反映されています。例えば、北海道では新鮮な海の幸が天ぷらに使用され、甘みと旨みが引き立てられています。一方、関東地方ではエビやカボチャがよく用いられ、地域の食文化を誇りにしています。

「天ぷら蕎麦」は、日本の四季折々の美しさを味わいながら楽しむことができる料理でもあります。春には新緑と一緒に、夏には冷たく爽やかに、秋には紅葉と共に、冬には温かく胃袋を満たす一品として、季節感を楽しむことができます。その美しさは、日本の自然環境に根ざした食文化の一部として、多くの人々に愛されています。

そして、「天ぷら蕎麦」の食べる喜びは、単なる食事以上のものです。食卓に並ぶ瞬間から、その香りが鼻をくすぐり、一口目を含む瞬間に、五感が喜びに包まれます。食べ終わった後も、その余韻が口の中に残り、心地よい満足感が広がります。

「天ぷら蕎麦」の歴史は、日本の食文化の豊かさを示す鮮やかな一例であり、その美味しさは言葉では表現しきれないほどです。この料理は、日本の誇るべき宝物の一つであり、世界中から賞賛されるにふさわしいものです。
0192創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/09/01(金) 23:56:20.31ID:fyISVTF9
中指
0193創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/09/02(土) 16:16:24.72ID:9pJbUFNt
ガーターベルト
0194創る名無しに見る名無し
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2023/09/03(日) 00:09:16.32ID:hiScfgO4
しゃぶれよ
0195創る名無しに見る名無し
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2023/09/28(木) 03:52:36.01ID:xPeUQtQ9
グンマーの夢は高崎−京都を北陸新幹線で直結させて、
京の女子高生たちにもっと群馬の大学の魅力を知らしめて進学させる事だった。
しかしその夢は完全に破れ去った…
かくいう私もグンマー産のおっさんだ。

高校の時、九州に修学旅行に行ったおり、
京都からも修学旅行が来ていると我々良からぬ集団に情報が入った。
長崎の長い階段道を下る途中で立ち止まり、威勢の良いべえべえ言葉で、
きっと関西のヤツらと喧嘩になるであろう、なったらどう戦うか、
まず手始めに中指立てるべきか、等を激論していた。
その時、後ろから「あの人ら、なんか恐いわぁ〜」「先生どこやろぉ〜」と、
聴こえてきたのは、はじめて接する、京都弁の美人JKの会話であった。

魂を抜かれた。恐らく全員勃起していた。会話も出来ずフリーズした。
振り返った時には、彼女らは上に駆け足で去っていくとこであった。
群馬育ちには、慣れない潮風の香りを恨めしく思った。
海からでなく、陸から風が吹けば、
彼女らの匂いをはらんだ空気が、こっちにそよぐのに…
「行くんべぇ、なあ、おっかけんべえや」
「俺、チ●コでっかくなってとべねえ(とぶとは走るの群馬弁)」
「もう喧嘩の話なんかよすんべ、仲良くするんさァ、なっ」
そう言って彼女ら目掛けて走り出した
「おーい、待ってくれぇ!お、俺のソーセージしゃぶれよ!!」
かくして、長崎の街は流血騒ぎから、回避されたのであった…

そして私は京都での大学生活を経て京都に本社がある下着メーカーに就職、
ガーターベルトの研究開発部門の一員となって現在に至る。

おわり
0196創る名無しに見る名無し
垢版 |
2024/01/26(金) 09:00:04.89ID:L2Xv0akI
山内
0197創る名無しに見る名無し
垢版 |
2024/03/31(日) 20:22:41.90ID:DSpHTTJ2
天丼
0198創る名無しに見る名無し
垢版 |
2024/04/10(水) 16:02:21.26ID:7YS3UGb+
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