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風景の描写を研究するスレ
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0001創る名無しに見る名無し
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2011/02/18(金) 20:45:52ID:5RwMr1Es
山や森、海原などの大自然から、豪邸、城砦といった屋内まで。
舞台の情景をいかに綺麗に描けるかを探究するスレッドです。

執筆でも情報交換でも、何でも可。
0003創る名無しに見る名無し
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2011/02/18(金) 22:33:32ID:iw/SZdIL
経験上、あまり綿密に詳細に書いていくとごちゃごちゃとして意味不明になる
押さえるべき点を書き連ねていくといいかもしれない
0004創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 05:22:32ID:v6dqSMQr
小説でこの手の描写を見ると読み飛ばす事にしている
それでなにも困らない以上、あまり意味はないものなのだと思う
0005創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 05:30:46ID:yKcMirlS
こういうのが好きな作家や読者もいるんだよ。
0006創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 11:15:18ID:9v/gBncC
一番良いのは実際に行ってみることだね。肌で感じる。
けど、なかなか行けないよね…。
0008創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 14:09:27ID:CAc8MlSE
風景は得手不得手があるな。
ストーリーは面白いのに風景がクソだったり、風景うまいのにストーリー下手だったりする。
変な話しだが、小説も漫画みたいにストーリーと背景で分業すると面白いんじゃないかとか思う。
0009創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 14:20:43ID:OVEDkmyZ
途中で文体のクセが変わるのは勘弁
もし分業式があるとしたら文体のクセや漢字の使い方も合わせてほしい
0010創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 15:27:10ID:1faKGa6t
情景描写がしっかりしてるとしてないのでは物語の説得力に雲泥の差があるからねー
暗喩とかにも使えるし
0011創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 18:16:58ID:CAc8MlSE
何するスレッドかわからんな
風景の画像を貼って皆で文章にする、とかやってみる?
0013創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 19:58:49.51ID:8FfeZaND
とりあえずなにか風景写真をだれかうぷ
0015創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 20:16:10.08ID:wys71Y3Z
暑い。ふと見れば逃げ水が這っていた。
汗を拭い、地図を確認する。

「たしか、この辺のはずなんだけどな……」

左右に並ぶ電柱、似たような住宅。
都会はどこにいっても同じような景色だ。
本当に会ってるか不安になってくる。
目の前を過ぎ去った軽トラックの排ガスに顔をしかめ、ペットボトルに口をつける。

(この先の交差点で曲がる、と)

地図の通りに進むと、目の前に目的の建物が見えてきた。
先ほどから変わり映えしない景色。そのさきのT字路の奥に目的地はあった。
建物の上部に大きな土偶が鎮座すましている。
俗にいう遮光器土偶と呼ばれるその姿は、簡素な住宅街に一際異彩を放っている。
赤信号で止まっている間にまじまじと見つめるが、やはり場違いさは否めない。

「まったく、何でこんな建物作ったんだろうねぇ……伯父さんは」
0016創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 20:23:45.79ID:XHAJt/xN
うわああああああああああ
なんかこう、ネタ的なアレではっつけた写真がお題になってるとかなんかもうすまん!?
あ、これ木造駅です。しゃこちゃんからは目からビームがでるぞ!
0017創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 20:56:55.09ID:psSox/2q
まず目に飛び込んできたのは、巨大な土偶である。
百メートルほど向こうに、それはまるで大仏のごとく鎮座している。

しばらくして、やっと周囲に目をやる余裕が出た。

私のいる場所から土偶へと至る道路、その両側にはおびただしい数の電柱が立ち並んでいる。
それらと周りの家々に電線が張り巡らされているさまは、まるで複雑なあやとりのようだ。
0018創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 21:23:55.40ID:XHAJt/xN
そうだよなぁまず土偶に目がいってその後に周り見るよな
カメラの焦点の当て方とかその順番とかで描写変わるよね
0020創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 21:46:25.44ID:CAc8MlSE
直線道路のどん詰まりに、巨大な土偶が立ち尽くしていた。
だがしかしそのシュールな土人形は木造だ。
土偶まで伸びる道の沿線に電柱がにょきにょき生えている。
電柱からはやや垂れた電線が縦横に走り、それ越しに見る土偶は、まるで小人に捕まったガリバーみたいだった。
たとえ自分が小人の社会に属していても珍獣ハンターを生業にする予定は無いが、無表情に突っ立っていただけで捕まったのだとしたら、なんだか不遇な境遇の土偶だ。
せめて見世物にでもなれればいいが、見慣れてしまった近隣住人にとっては興味を喚起するものにはならないようで、さも当然そうにバイクや車が土偶の足元目指して走っていく。
暫く土偶を眺め、自分も近隣住人に倣うことにした。
もはや彼女の曲線に興味は無くなってしまった。
0021創る名無しに見る名無し
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2011/02/19(土) 22:44:17.39ID:saP3z90t
えぇい、ままよ!



居並ぶ電信柱が空に林立し、その中を直線的に道路が走らされている。
その先を見やれば、ほんの私たちの目と鼻の距離を遮るかのような所で、すぐ現前に私たちを見下ろす何かが見える。
紛れもない、それは見上げるほどの大きさもある土偶の姿であった。
午後の昼下がりの日の光を背景にして、その威容は不思議な調和を醸し出しているように思われた。
0023創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/19(土) 23:57:35.15ID:XHAJt/xN
やっぱり土偶の存在感を演出する流れになる模様
俺も描くときっとそうなるな
0026創る名無しに見る名無し
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2011/02/20(日) 01:55:24.89ID:67qD3gFv
なんかおもしろそうなことになってる
>>14よ、なんかノスタルジックに浸れる風景をくれ
0029創る名無しに見る名無し
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2011/02/20(日) 03:08:13.35ID:67qD3gFv
 陽が落ちかけている。空は薄赤く染まって、聳える山々は人が近付くのを拒絶するかのように影に飲まれて黒へと変わりつつあった。
 地面では薄赤く染まり始めた稲穂の群れの中から、虫除けの薬だろうか、白い霧が立ち昇って人の営みを僕の目から隠してしまっていた。
 目の前を塗りつぶそうとする赤と黒、人気の薄れたそれらの光景は、僕を無性に不安にさせた。
 急いで家に帰ろう。そして姉や兄や母親や父親と一緒に笑ってすごして、こんな不安なんてすぐに忘れてしまおう。
 駆けだす僕を急かすように赤と黒の世界は広がっていった。
0030創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 03:11:31.55ID:67qD3gFv
日暮れはけっこう怖かったような気がする過去の俺
いいセンスの画像だ

ところで>>27ひらくとなんかへんなサイトにつながるんだが
0031創る名無しに見る名無し
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2011/02/20(日) 03:16:54.51ID:BiRKW7uA
何処ぞの調査で、日本は国土の六割が自然のまま残っている、と言われた。
片田舎ながら街と呼べなくも無い土地に住んでいるとそんなことを言われてもピンと来ないが、
夕魔ヶ時の茜色に出会って、そんな胡散臭い未開自慢を信じてみる気になった。
たなびく雲に緩やかな山の稜線。
走る電車も、もはや自然の一部と言ってよさそう。
此処に住めば、俺だってバルビゾン派に加われる。
ただし花粉アレルギーさえなければ。
今は青くしとやかに貞淑を保つ稲達が、穂を実らせる前に、片田舎ながら街と呼べなくもない土地に帰るとしよう。
0033創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 03:41:00.35ID:CetrpT9r
 夕陽が落ち、山に陰がかかってきた。
 見慣れた田舎の景色が、緑から黒へと塗り替えられていく。
 稲穂の群れの中から自然に立ち昇っているかのようにも見える、虫除けの為に散布されている霧煙に霞む電車を眺めて、彼はそろそろ帰らなければと思った。
 ……だいたいこの時間の電車と同じタイミングで晩飯が出来るんだよな。
 電車の本数が少ない田舎の事、彼にとってはこの電車が時計代わりだった。
 ゆったりと山裾を走って行く電車を見送った彼は、駆け足で家路を急ぐ。
 そろそろ家では通例通りに晩御飯が出来ている事だろう。食欲旺盛な兄弟たちに先に食べられていてはたまらない。
 家路が黒に塗りこめられて彼が困らぬよう、赤い空が仄かに道を照らしていた。
0034創る名無しに見る名無し
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2011/02/20(日) 03:49:37.24ID:CetrpT9r
今回は俺も参加してみる
って皆早えよww
風呂に入ってシャバダバしてたら二つも上がってたww

>>29
夕暮れ時の妙に落ち着かない雰囲気分かる
子供視点? 昔かくれんぼの時にずっと隠れているのが怖くなった瞬間を思い出した

>>31
稲の花粉は辛い、俺、超分かる
現状無害で穏やかな自然な感じが分かる
花粉持ちな人視点で稲が語られてるのが面白い



>>27は画像そのものじゃなくて画像系の素材サイトに繋がってるよ
0035創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 04:05:56.65ID:BiRKW7uA
>>34
シャバダバからホカえりなさい

>>33
時計持ってないし兄弟に飯云々てことは小中学生くらいの話しかな。
帰り道を照らす温かい存在として夕日を捉らえてるのがおもしろい。
夕方って帰り道の印象が強いね。示し合わせたわけでもないのに、三人とも帰り道のお話になっちゃった。
0036創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 04:23:06.01ID:2xBzycwe
 稲田の縁にあるあぜ道を歩いていると、ふと遠くから音がした。
 うっすらと朱に染まった稲穂の向こう、何処かへと走る電車が見える。
 ガタコンガタコンと、間近ならば煩くも聞こえるその音が、遠く離れたここでは、
どこかうら寂しい物に感じられ、私は小さくため息をついた。
 空を見上げればそこには雲がある。大地を見ても、やはり雲がある。
 いや――あれは雲ではない。何かを燃やした、その煙が、まるで雲のように
大地を流れていく。
 空の雲も、大地の雲も、稲穂と同じように朱に染まり、まもなく夜が訪れる
事を私に知らせている。知らされたからと言って、私に何が出来るというわけ
でもないのだが。
 都会の喧騒とはまるで違う、静かな、でも確かにそこにある音。
 それに包まれていると、何だか自分の小ささを思い知らされるようで、私は
再びため息をついた。
 田舎に帰ってきて一週間。夕暮れになる度に訪れるこの寂しさは、一体私に
何を告げているのだろうか。
 夕暮れの後には夜が来る。それを知っているからこそ、私は朱に染まった
雲や稲穂の先に、夜を想う。
 では、この寂しさは、一体私に何を想わせようと言うのだろうか。
 電車の音が、遙か彼方へと消えていく。
 それが行く先、山の向こうを見れば、まだ僅かに、青を残した空が見える。
 数分後、私と同じように、朱に染まった空と雲と大地に、寂しさを覚える人が、
おそらくはその空の下にもいるのだろう。
 叶うならば……叶うならば、私と同じ想いを抱くであろうその人に、私は
会ってみたいと、そう思い――そして、私は三度目のため息をこぼし、家路に
着くのだった。
0037創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 04:38:17.16ID:67qD3gFv
>>31
比喩がいいな、なんかこう、官能的www
>>33
心情の入れ方が好みだ。そしてノスタルジック(こだわり。そして“帰り道”に投下が偏ったのも夕暮れと俺のこの言葉のせいかもしれん)


俺のだと子供で一応書いたはずなのに妙に大人びたモノローグになってる
視点の問題か?
三人称一視点で心情を挿入していく>>33の方式なら風景説明に多少大人びた表現つかっつも違和感無いだろうしな

むしろ>>31みたいに視点の主体に年齢を合わせた(>>31の主体を社会人、少なくとも高校生くらいの年齢に感じた)モノローグにした方がいいのだろうかな

何が言いたいのかと言うと俺のが一番下手とwwwww
なまじ同じ題材なだけに分かるぜ、自分の下手さwwww

画像自体の見方も、人工物は無視した俺と取り入れた二人とでまた違った風景になってるよね
同じ風景でも受け取りかた次第で敵にも味方にもなったり

興味深い。たまにはこういうのも面白いな
>>14無茶振りにこたえてくれてthx

0038創る名無しに見る名無し
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2011/02/20(日) 04:44:10.36ID:67qD3gFv
>>36
おっと乙です

詩人だ……
帰省者のノスタルジー(こだわり)がまた良い
0039創る名無しに見る名無し
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2011/02/20(日) 05:10:47.62ID:iydwk/Vg
自分でURL貼ったんだから自分で消化する


昼下がりの倦怠な時間帯。
強く差す日光とは裏腹に、湿気は少なく汗の程度も不快にならぬ。
私が足を踏み入れたそこは公園というよりも、車両道路と街路樹の配置を思わせる広さの空間だった。
落ちついた配色のタイルからなる一本道の先には開けた場所がある。
道の左右には見上げるほどの背丈の木々が生い茂り、燦々とした日光を豊富な葉で受け止め、我々に清々しい緑黄の光に変換してくれる。木々はあらかじめそうなるように植えられたのか、上空の中央に向かって斜めに生え、見据える先に三角形を作っていた。
私は公園の勝手が分からず、街路樹のすぐ隣に配置された奇妙な形状の街路灯を見上げていた。
まち針のようなと言おうか、一番上の部分が丸くなっており、夜になれば、街路樹と、ひっそり佇むベンチと相成って、うす暗くも気が落ち着く風景を作るのだろうと想像できた。
私はベンチに腰かけ、木々の枝別れが低い位置から始まっているのにようやく気がついた。
0040創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 05:27:49.68ID:iydwk/Vg
>>28
私は、思わずカメラのレンズを向けていた。
だが、フィルムに記録できずにいた。
稲穂の金色と、葉の緑が正確に敷き詰められ、田園風景を作っていた。それらは、紅より優しく、甘い黄昏の色に染まっていた。
私の頭上には太陽は既に無く、今にも地平線の彼方へと身を隠してしまいそうな低い軌道へと降りていた。
夕方である。
絵筆に塗り散らされたような形をした雲が薄らと朱の天空にのんびりと散らばり、大気の循環で知らぬ方角へと去っていくのを、目と、肌で感じる。
私が夕陽を眺めようと頭をまわし目を細めれば、気持ち見なれたそれより小さい、光り輝く球体があり、微かに揺らめき、下部が地平に飲み込まれようとしていた。
目に残る残像を振り払い私は、向こうの大きくどっしりした山の裾の手前にある水田から立ち上る湯気のようなものを認め、野焼きでもしているのか、白い煙の筋を見た。
湯気と、煙の膜が山の根元に息づく民家の気配を消し去っており、夕闇染まりつつある夕陽の場所を、染めていた。
私はふと空に目をやり、何かを発見した。
間違いなかった。パラグライダーが飛んでいる。
彼、もしくは彼女も夕陽に魅せられて飛んでいるのだろうかと、私はしばし物思いに耽った。
そして、私はやっとカメラのシャッターを切ったのだった。
0041創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/20(日) 05:30:25.75ID:iydwk/Vg
書いたは井伊が染まるが重複しまくりじゃーn下から産業目
やっぱ寝ないと医官のね・
0042創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/24(木) 23:53:30.08ID:iY9Kfo5k
ヒグマが人を襲う『羆嵐』という小説を読んでいるのだが、
貧しい寒村の様子が描かれていて勉強になる。
0043創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/25(金) 22:13:47.34ID:bO9BeNlm
やっぱそういうのって、ちゃんと舞台が考えられているから
自然とそういった描写に力が入ってんのかね
0044創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/25(金) 23:29:01.91ID:ggqvom55
舞台が考えられてるというか、それノンフィクションじゃなかったか
三毛別の事件の
0045創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/26(土) 00:09:14.96ID:PRybIexg
そうだよ。
多分取材のために実際に寝泊りしたんじゃないのかな。
羆のことをどうやって調べたのか分からないけど。
0046創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/27(日) 04:28:59.27ID:cBrYt9eF
教科書のごんぎつねがやけに風景描写うまかった印象がある
お城の甍とか葬儀で踏み折られた彼岸花とか、本当に筆者が見て書いてるみたいだった
0051創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/27(日) 15:30:56.42ID:mGxLxeF2
頑張れば標識が角島って読めるな
ググってみたけど、これ有名な橋なんだな
0052創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/28(月) 00:22:52.09ID:KoeK8qOM
結構有名な橋なら、どうしてもその有名な理由を踏まえて
書きたくなってしまうな。風景の描写って、直接的に
見たままを描く技術も必要だけど、そういう「知っている事」を
書く事で深みが増すような側面もあるような気がする。
0053創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/02/28(月) 17:42:01.25ID:5QriSs5F
 長い橋の上へ一歩を踏み出すと、潮の香りを乗せた夜風に身を切られた。
故郷に比べればここは南国で、海辺に並んでいるのは松の木という頭の私は、
椰子の木のようなものすらあるのを見て、いささか油断しすぎたようだ。
薄い上着一枚では、向こうまで歩いてわたるには少し心許なかったかもしれない。
遠く島の灯りが点々と見えるのを眺めて、少し心細くなった。標識には
島まで二キロとある。先は長い。

 この橋は、片側一車線の車道が走っているだけで、歩道はない。
本来、歩行者のための道路ではないのだ。構うものか。もともと交通量が
少ないのか、たまたま今がそうなのかは知らないが、車は一台も走っていない。
私は堂々と道のど真ん中を進んだ。見晴らしのいい一直線の道路とはいえ、
幾分危なっかしくはあるが、車が来たらその時はその時だと思った。

 よく整備された電灯の無機質な灯りが、橋を等間隔に照らしている。
電灯から電灯へ、前の灯りから次の灯りへ、私はただ黙々と歩き続けた。
終わりのない道のりのようにも思えたが、苦痛はない。もはや、自分が何を
考えているのかもわからず、ただ足だけを前に進める。照らすもののない
橋の外は闇に覆われ、昼間見たらさぞ綺麗だったであろう海面も全く
姿を捉えることができない。今この世界には橋と、その上を歩く自分だけしか存在しない。
ふとそんな錯覚にとらわれた。ただ、静かな波の音だけが聞こえていた。
0056創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/03/10(木) 07:01:23.49ID:nAj4tX9z
いつの間にか視点人物から見た風景の描写を書いちゃう。
純粋な風景の説明というより、視点の人物が感じた感想を交えた描写になる。
一人称の方が書きやすいからかな
0057創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/03/10(木) 11:15:53.65ID:EfYjwfUu
「そういう時は適度にセリフで言わせちゃえばいいのよ」

 携帯の画面を覗きながら、彼女はそう呟いた。
0059創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/03/11(金) 01:21:58.55ID:/xnsVBJU
 光り輝く一筋の軌跡。
 だが、ところどころに落ちる影が、人生における塞翁が馬を感じさせ、
遙か彼方で左へと湾曲している姿に、先を知らせまいとする運命の力を
感じる。
 やがて軌跡の放つ光は闇へと飲み込まれ、漆黒だけがそこには残る。
 だがしかし、その先にすらも、僅かではあるが光が見える。点々と、孤々と、
細々と、だが、はっきりと、しっかりと。
 だから、歩くことをやめようとは思わない。一度は見えなくなろうとも、いつか
その見えなくなった、闇に落ちた道を照らしてくれる光は、必ず現れるのだから。
 そう――人生とは、道である。

「……何をかっこつけた事を言ってるのよ」

 いわゆる厨二病という奴だ。

「三十路近い人間がそれじゃあ、もう治る見込みは無いわね」

 何、治す必要もあるまい。君はこんな僕であろうとも、受け入れてくれたのだから。

「……ホントに厨二セリフね。恥ずかしいったらありゃしないわ」

 ま、実際には目の前に見える軌跡は、ただの橋で、光っているのは街灯で
照らされているからで、所々に影が落ちているのは街灯の間隙で、遙か彼方で
曲がっているのは道路だから当たり前の事で、遠くなれば街灯の光も見えなくなる
のもこれまた当たり前。そして、その先に見える光とは、ただの街の灯りでしかない。
 そこにあるのは現実だ。人生も運命も、喩える形でしか入り込む余地が無い、現実
という確固たる存在だ。
 人生も、運命も、道という形で見えはしない――。
 だけどね……

「なによ」

 闇に落ちた道を……我が人生と言うなの道を照らしてくれる光が、今、顔を朱に
染めて、僕に寄り添ってくれているというのは――これもまた、現実だ。
 喩えようのない、ただの事実だ。

「な……! ……ほんと、恥ずかしい事ばっかり言うんだから……」

 その事実に……君が僕に寄り添ってくれているという事実に、僕はただただ、
ひたすらに感謝したいよ。――ありがとう。

「……馬鹿」

                                          おわり
0061創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/03/13(日) 23:30:11.25ID:hDH9QNjE
彼女さんがかわいいw
風景を眺めていると、そんな心持ちにもなるんじゃないか?
ダリの内乱の予感?って絵だっけか
背景の雲なんか波乱な様子がして不安をかき立てられる
0062創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/05/18(水) 01:19:51.00ID:rrXyiEMY
上げつつ夜景をひとつ。
庭へ通じる障子に何か影が映っていた。
気味が悪いので開けてみれば、庭木の紅葉が月明かりに透かされている影だった。
月が余りに輝いている。
庭に下りて土蔵まで続く飛び石を踏んでみると、最近手入れをしていなかったので、銭苔がふかふかしている。
渡り廊下と紅葉に縁どられた夜で、月が光っていた。

ていうか俺ん家古すぎるだろ。
なんで今さっき見た光景書いてるのに明治みたいなんだよ。
0065創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/05/19(木) 16:38:06.49ID:pCwAp7ov
生まれたときから住んでるから気がつかなかったけど、俺ん家相当古いみたいだ。
天井が茶色の漆塗りだったり、家の壁が全部土壁だったり、倉に未登録の刀があったり。
町ごと古くて友達ん家も普通に武家屋敷だったりするから自分の家の古さに気付いてなかった。
地震来たらやべぇ。
0067創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/05/19(木) 19:43:47.99ID:UK8fw/lJ
5年も手入れされていないとたとえ日本家屋の倉でも刀は赤鰯
それも赤錆なら大枚はたいて磨ぎに出せば救えるが、20年を超えると抜けるかどうかも疑わしい
抜けても錆が身を食ってる
こないだ見てくれって頼まれた新刀も結局駄目だったもんな……
0068創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/05/19(木) 22:23:58.07ID:p3NcCexg
赤鰯←ググッて分かった

知らなかった……
昔の日本語って、洒落た表現で好きだなぁ
勉強になりまする
>>67さんありがとう!
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