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587コメント363KB
安価でオリキャラ作ってバトルロワイアル
0001創る名無しに見る名無し
垢版 |
2010/11/20(土) 23:04:07ID:ApUfQiLa
タイトルの通り。
四十二人(じゃなくてもいいけど)安価で決めてたら本編始まるのいつになんだよとか思ってしまう気もするけど、
はじめっからみんなで決めてたらその分感情移入しやすくなんじゃねと思ったわけだ

……既出なやり方だったらごめん、>>10行く前にやめて依頼出す。
とりあえず>>2に安価のテンプレ出すわ。

あと、もし即死回避したのならwiki作るわ

後基本ルール等はキャラが多少出揃ったら書くということで
0437創る名無しに見る名無し
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2011/05/28(土) 14:09:36.22ID:fTGr/mFt
むしろ、2年18組の学園物を書きたくなってきたこの状況w
変人揃いの、だめクラスっていうのがなんともジュエルペットサンシャインっぽいww
0444創る名無しに見る名無し
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2011/06/19(日) 23:28:32.49ID:xC+LNFdG
支援
0451創る名無しに見る名無し
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2011/06/24(金) 21:53:40.61ID:5UgB8Iiq
小ネタ・安価オリキャラバトルロワイアル予告編

遅刻者多数、忘れ物、提出物忘れ、試験クラス平均ワーストワン。
王立東雲高校始まって以来の、だめクラス2年18組。
それでも、笑顔の絶えない素敵なクラス。
そんなクラスの日常はある日……終焉を迎えた。

一之瀬「と、いうことであなた達には殺し合いをしてもらうから」

突然の宣告

杉山「くすくす、信じちゃって……」

裏 切 り

片桐「……オレを笑ったものは……みな殺す!!」

憎 悪

石動「ほたるは俺が守る!!」

愛 情

秋月「絶対に、18組のみんなで……生きて帰る!!」

決 意

アマンダ「私は死なないよ、みんなが大好きだから」

友 情

柳生「なかなかやるではないか」
不死原「あなたもね!!」

そ し て、熱 い 戦 い。

絶海の孤島でぶつかり合うそれぞれの想い……
そして、待ち受ける……衝撃のラスト!

秋月「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

安 価 オ リ キ ャ ラ バ ト ル ロ ワ イ ア ル

今夏公開!

同時上映「片桐オチンポミルクの憂鬱」

春日井「何よ、これ」
秋月「このスレの当初のコンセプトが実現不可能っぽいから、あえて予告編だけでもな」
春日井「おいおい」
0452創る名無しに見る名無し
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2011/06/25(土) 11:11:02.93ID:Kv/kEwWH

>>451


石動「…何気に俺とアマンダ台詞カッコいいな…だが俺がロリコン扱いされるから秋月あとで体育館裏」
アマンダ「まぁ悪い気はしないわね」
片桐「…さらっと俺が居るがどういう…つーか、馬鹿にしてんのか秋月?」
柳生「待て!なんで俺がこの馬鹿と一緒にされるのだ?納得いかんぞ!」
不死原「こっちもよ!私が本気出せばこんな更け顔一撃なんだから!」
杉原「実際やったらズガンされちゃえばいい…冗談よ」





春日井「と、皆言ってたけど」
秋月「ブワッ」
春日井「あ、泣いた」
秋月「ダッ」
春日井「そして逃げた」
0453創る名無しに見る名無し
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2011/06/27(月) 17:57:23.04ID:aV46zwej
ウホ、続きサンクス。
秋月は主人公になれない、主人公でいいやww
0454創る名無しに見る名無し
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2011/06/27(月) 21:24:47.99ID:Moyt40JM

安価ロワポップン風

曲名/ジャンル【EX難易度】

あえて誰がなんの担当曲は伏せる。

オレが主人公/主役スカ【31】
M/変態ファンタジー【32】
私の趣味はハッキング/ハッキング【33】
一之瀬先生の悩み/胃潰瘍ユーロ【33】
MYSONG/アイドル独唱【33】
ウエスタンラブストーリー/西部ロック【34】
若き少年の悩み/男の娘トランス【35】
どうですか、委員長!?/委員長応援歌【35】
opnitoshout/苦悩の叫び【36】
悪女と紅きプラダ/近代風昭和歌謡【36】
music games/POP'N愛【37】
ファンシーイルネス/いたずらファンシーソング【37】
秋葉原珍道電気街/オタク讃歌【37】
I am super☆star!/ナルシスト【38】
time is love!〜時は恋なり〜/ラブハートポップ【38】
NOKA/百姓ヴィジュアル【38】
FIRE MAGIC!!!/ファイヤーブラスバンド【38】
脳内セクシャリズム/妄想ラップ【39】
優雅の花今散りて/疾走忍者チューン【40】
HOTARU/キュート蛍ミックス【40】
絶対零度/近未来的音楽【40】
食べろ!本能のままに/大食いパーカッション【40】
風紀の名の下に/風紀ガールズバンド【40】
大見得一刀両断/剣豪パンク【41】
A book & A love/読書テクノ【41】
車椅子の麗/幻想コンテンポラリー【42】
特記事項/???【43】
0456創る名無しに見る名無し
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2011/07/06(水) 20:12:25.74ID:HrgqYT7E
ほす
0459創る名無しに見る名無し
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2011/07/11(月) 23:25:25.27ID:7PzNlN+x
修学旅行でどっかの孤島へ行ったらそこどバイオハザードが起こって
ゾンビの群れからみんなで協力して逃げながら脱出する的な話
0460創る名無しに見る名無し
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2011/07/11(月) 23:34:17.40ID:L2hK0CTk
>>459
THX.それもいいかも。

>>1さんでもないのに、何勝手に決定してるんだろ私
……もういやだ。死のう。

俺@現実 死亡
0461創る名無しに見る名無し
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2011/07/12(火) 20:04:01.60ID:Pvt6ILRv
>>460
生`

0463創る名無しに見る名無し
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2011/07/27(水) 06:57:58.47ID:L4MHWUpJ
秋月ェ……www
もう>>1はいないみたいだし、自由に進めて良いんじゃないかとは思うけどねえ
0464創る名無しに見る名無し
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2011/07/27(水) 23:38:15.45ID:9k+V+N2a
……もう進めちゃってもいいかもな……

秋月「無論、俺は主人公で」
片桐「それはない」
0466創る名無しに見る名無し
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2011/08/12(金) 00:15:30.37ID:26eznvr4
杉山「保守あげ!」
0467創る名無しに見る名無し
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2011/08/14(日) 00:55:21.64ID:gP/QaOac
小ネタ・二つ名


杉山「みなさんこんばんは!安価オリキャラロワのヒロイン、杉山珠樹だよ!
暑い日が続きますが、夏バテしてませんか?節電を意識しすぎてぶっ倒れたらそれでおしまいだぞ!」
秋月「いやいや、待てよ。お前はヒロインって柄じゃないだろ。あ、俺は秋月望だ」
杉山「まあまあ……スレが停滞中の今、私はちょっと特別企画を考えました!」
秋月「どーせろくでもないことだろ?」
杉山「大丈夫!すっごくまともだよ!!」
秋月「なんかお前の言うことは信用できないんだよな」
杉山「いいから、聞きなって。題して、『第1回チキチキ安価オリキャラロワに二つ名をつけちゃおう大会』!!」
秋月「大会って、そんな大袈裟な。大体二つ名って……」
杉山「いいじゃない。何もしないでこのままdat落ちよりは益しでしょ」
秋月「ぐぬぬ」
杉山「さーて、さっそくやってみますか……」

(杉山、二つ名メーカーのページにアクセス。ttp://pha22.net/name2/)

杉山「へーほー……ぶわははははは!なるへっそー……」
秋月「(様子を見ている)」

ー数分後ー

杉山「結果発表ー!!それじゃあ、発表していくね」
0468創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/08/14(日) 00:55:59.35ID:gP/QaOac
教師 一之瀬静香 :彼岸封神(アンリミテッドカオス)


男子
一番  相葉智和 :武装封神(ディバインキャノン)
二番  秋月望  :根絶思念(アストラルアポカリプス)
三番  天野大地 :悪の華(イグジット)
四番  綾部秀則 :凶星(フラクタル)
五番  石動幸喜 :忘却屍(ウィキッドミラージュ)
六番  小宅根治 :魍魎羊(ギルティリベリオン)
七番  片桐おちんぽみるく: 火燐領域(マーダ―プリズン)
八番  黒崎修一 :水銀断片(フラグメンツ)
九番  阪口翔 :奇禍摂理(デッドプロコトル)
十番  桜井雅紀 :振動道化(プラスチックノイズ)
十一番 静馬=ハーテンシュタイン :水霊協会(コールドプロコトル)
十二番 高遠恭一 :墜落融解(マンハッタンカタストロフィ)
十三番 月島和希 :月光淘汰(カラミティトラップ)
十四番 長野克之 :再殺禁忌(コラプション)
十五番 二ノ宮アキラ: 昏迷賭博(アトミックアイズ)
十六番 野中次郎 :瞬殺回帰(シークレットサイレンス)
十七番 鉢屋炎 :混沌計画(アドバンテージカオス)
十八番 冬見祐司 :共鳴幽鬼(シャドウハウリング)
十九番 六人部庚 :鏡像本能(ロジカルプレッシャー)
二十番 柳生十兵衛 :鋭角矛盾(ソリッドエンプティ)
二十一番 山岸山海雄 :忘れられた戦機(ベイビーベノム)
二十二番 特記事項 :絞殺命題(サブリミナルデザイア
0469創る名無しに見る名無し
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2011/08/14(日) 00:56:48.41ID:gP/QaOac
杉山「続けて、女子!!」

女子
一番  朝比奈レナ :硝煙衝動
二番  アマンダ・ミッシュローゼ :忘れられた人形(スローターハウス)
三番  天音優 :恍惚思念(デイドリームスフィア)
四番  碇ほたる :嗜眠狂気(プログレッシブクレイドル)
五番  遠藤実花 :絞殺空虚(モザイクアシッド)
六番  風間鳴 :波動密室(ハードコアクレイドル)
七番  春日井柚子:脳髄結界(ポータブルパラダイス)
八番  鬼怒川越美 :調教検死官(ジャッジメントディスペアー)
九番  三枝美羽 :昏睡音階(サイケデリックアッシュ)
十番  小太刀舞花 :空笑戦線(コンバットランチャー)
十一番 杉山珠樹 :共鳴禁忌(ハウリングチルドレン)
十二番 鳥居菊花 :饒舌模型(マニックレプリカ)
十三番 月島冬子 :殲滅魔神(エリミネーターデーモン)
十四番 夏目眞矢 :群青賭博(メビウスシンドローム)
十五番 仁科カオル: 傾斜少年(アビス)
十六番 長谷川愛由奈: 絶滅忌避(エクストリームクーデター)
十七番 不死原霧人 :虐殺(テンペスト)
十八番 双葉晶 :地裂幽鬼(グラインドコア)
十九番 真山亜緒 :戦闘戦線(コンバットバーサカー)
二十番 水無瀬みこと: 炎色忌避(パラノイドアンドロイド)
二十一番 山口加奈子 :心臓百景(ファイナルギャンブル)
0470創る名無しに見る名無し
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2011/08/14(日) 00:57:15.35ID:gP/QaOac
杉山「ってなところだね」
秋月「中2病乙、ってところだな」
杉山「でもみんなかっこいい名前だねー」
秋月「いや、落ち着いて考えろ。あくまでこれはcgiのお遊びだ。
なんかそれっぽい単語をいろいろ組み合わせて、ランダムで精製してるんだろ。
忌が微妙に違っているのが目立っているわけだし……」
杉山「あ、誰か来た」
秋月「うわ、ちょなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@」

杉山「おやまあ。……以上で夏休み特別企画『中2病バンザイ!』を終わりまーす。
願わくば、秋までこのスレが残っていますように☆」
0471創る名無しに見る名無し
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2011/08/26(金) 22:11:33.44ID:VFSfmpMS
杉山「いっやー。ひやひやしたねー。消えたかと思ったよ。と、いうわけで。保守!」
0472創る名無しに見る名無し
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2011/09/14(水) 23:21:47.75ID:l45AlsSE
支援age
てか、>>1はもう確実に見てないだろうな

バトルロワイアルも始まりそうにないしな
0473創る名無しに見る名無し
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2011/09/15(木) 23:33:25.28ID:vWyNEfQv
誰も居ないようだな今のうち
「水無瀬さん」

天野「ついに手に入れたぜ〜シークレットストラップ!」
小宅「ようやく当たったんだね、おめでとう」
天野「いつものとこのガチャ品切れまで回したけど出なかったから隣町まで行ってGETだ」
小宅「ハハハ、流石天野グッズ収集に対する情熱は誰にも負けないね」
(その時2人にぶつかる2つの影)
DQN壱「いてぇな…おい何廊下ではしゃいでんだよ!」
DQN弐「こいつ等wwwあの18組のオタクだwww」
天野「あ…す、すいませんっ」
小宅「え、えと…すぐ退くんで…」
DQN壱「良いからさちょっとお金貸してくれないかな?」
DQN弐「ちゃんと返すから〜www100年後にwwww」
天野「そ、それだけは勘弁してください…」
小宅「ち、違う場所行くんでゆ、許してください!」
DQN壱「あぁ!?良いから金貸せってんだ!(天野のシャツの首元を引っ張る)
天野「うぅぅ…ごめんなさい、ごめんなさい」
DQN弐「オイオイwww暴力は駄目っしょ〜wwwマジ泣きしてんじゃんwww」
(そこに一人の女子生徒が)
水無瀬「あらあら…何か騒がしいと思ったら…」
DQN壱「チッ…オイ、弐購買行くぞ」
DQN弐「あ、待てよwww 何であんな女から逃げるんだよwww」
DQN壱「バカヤロー、あの女は関わっちゃ色々とヤバイんだよ」
(立ち去るDQN達)
小宅「た、助かった…あ、ありがとう水無瀬さん」
天野「す、すいません…助かりました…」
水無瀬「良いの、だって私たちクラスメートじゃない、それよりこれ落としたよ?」
(水無瀬の手には天野のストラップが)
天野「あ、そ、それ!ぼ、僕のです!」
水無瀬「ふふふ…これ天野君のなんだ…何か厭らしいストラップね」
小宅「(うっ…そうだよりによってあのストラップシークレットってスク水ニーソver何だよな…)」
水無瀬「天野君ってこういうのばかり集めてるの?オタクってやつよね?天野君達もいつか幼女監禁とかしちゃうの?」
天野「いやその…作品自体は興味無いけど絵師が好きって言いますか…その…それにオタクはそういう事するとは限らないと言いますか…」
(その時水無瀬の手からストラップをとる手が伸びる)
三枝「……天野君が困ってるこれは天野君の物」
水無瀬「ふふふ…私は天野君を助けてあげただけよ、何か誤解してないかしら?」
三枝「……私が見た限りアナタが天野君と小宅君にイジワルしてるようにしか見えなかった」
水無瀬「あらあら…そう見えちゃったの……まぁ、ちょっとイジワルしすぎたわね」
三枝「助けてくれた事はありがとうでも他人の趣味を悪く言うのは良くない」
水無瀬「ふふふ…それもそうね、ごめんなさい言い過ぎたわ」
(そういい立ち去る水無瀬)
三枝「…大丈夫?」
天野「三枝さん…ありがとう…」
小宅「た、助かったよ」
三枝「お礼なら良い…それより早く同志の会に行こう」
(※同志の会サブカル連合の放課後の集まりの事)
天野「う、うん!そうだね、ほら行こうぜ小宅」
小宅「うん!行こうか(…それにしてもあのDQN達なんで水無瀬さんが来た瞬間逃げたんだ?)」
〜同時刻〜
水無瀬「ナイト様はあの気の強いお姫様を守ることは出来るのかしら?ふふふ…」


0474創る名無しに見る名無し
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2011/09/16(金) 17:53:26.54ID:QEljU23N
ゆるゆりのおかげで影の薄い主人公キャラっていいんじゃないかって思った。


秋月「なん、だと!?」
0475創る名無しに見る名無し
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2011/09/17(土) 03:46:43.45ID:hKz0tsTK


 空気を切り裂く音を残し、放たれた矢が飛来する。
 ダンッ!
 秋月は建物の影に隠れ、そのすぐ傍らに矢が突き立つ。
 三本。だが、音はほぼ同時に聞こえた。(この速度で三発…!)
「――何故だ、片桐! 何故俺達が戦わなきゃならない!」
「戦わなければならないのは俺達だけじゃない、俺達全員だ!」
 問うた秋月の声に、闇夜の向こうから片桐が応える。「全員だと!?」
「いずれ俺達は最後の一人になるまで、あるいは全員死ぬまで戦うことになる! そうなるように仕組まれているんだ! 俺達のクラスには、死ななければ
ならない人間が多すぎるのさ!」
「馬鹿な事を! 誰に吹き込まれた!? お前のくだらない妄想じゃないのか!」
「情報源を言う気は無いが、事実だ! 安心しろ秋月! 今日は殺さない! 今日はそのための演習だ!」
「演習だ!?」
「俺はその時になってむざむざ殺されるのはごめんだ! 殺されるぐらいなら殺す! 俺にふざけた名前をつけ、呪いで縛り、挙句に殺し合いだ! 馬鹿に
してくれる! どうせやるならこのふざけた世界に、一矢でも報いてやるまでだ!」
「落ち着け片桐! 誰もお前を殺したりしない! 少しは人を信用したらどうだ!」
「悪いが俺は初めから誰も信用してないよ! このクラスの連中だって、結局俺の名前を面白がってふざけてるだけだ!」

0476創る名無しに見る名無し
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2011/09/17(土) 03:47:50.52ID:hKz0tsTK


「そう言うか――! いいだろう、どっちみち正当防衛だ! お前のその性根を叩き直してやる!」
「出来るか、お前に!? 少なくともそこに隠れてるだけじゃ無理だな!」
「なら出てってやるよ! 見事この俺に当ててみろ!」
 秋月は物陰から打って出た。すかさず矢が飛んでくる。
 腕でそれを払い落とした。「何!?」
「動体視力が取り柄だって言ってなかったか!?」
「それで説明になるか――!」
 吐き捨てながらも、片桐はさらに二発の矢を撃ち込んでくる。矢の方向から敵の位置は分かった。秋月は駆けながら矢を払い落とす。片桐が
三射目を番える間に、秋月は片桐を間合いに捕らえた。「殺った!」ズボンに隠していたナイフを抜き放つ。
「――せぇっ!」
「ぐは――っ!?」
 片桐の肘が秋月の顔面を捉え、秋月は地面に吹っ飛んだ。片桐は残身から静かに身体を戻した。
「…弓道も武道。組み手がある流派もある。寄れば勝てると思ったお前の失策だ」

0477創る名無しに見る名無し
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2011/09/17(土) 03:49:10.88ID:hKz0tsTK


「いや――俺の勝ちだよ。片桐」
「何――?」
 言われ、片桐は自分の身体を見下ろす。――秋月の持っていたナイフが、彼の左太腿に刺さっていた。投げたのだ。
 片桐が体勢を崩し、秋月が笑い――起き上がり、再び駆けた。
「調子に――!」
「その手は食うか!」
 片桐が弓を捨てて拳を繰り出し、しかし秋月は寸前で身体にブレーキをかけた。拾ってあった石を片桐に投げつける「く!」片桐はそれを腕
で払い落とし、その隙に秋月は片桐に飛びかかり、押し倒した。なおも抵抗する片桐の左太腿からナイフを引き抜き「ぐぁ――!」血飛沫を舞
わせた切先を、そのまま顔面へ振り下ろす。
 寸前で、片桐は秋月のナイフを持つ腕を掴み、防いだ。「あるいは」
「お前を尋問して主催者の居場所を聞き出し、先手を打つという手もある…!」
「――ならやればいい! どうせいずれは殺し合う身だ!」
「協力しろ! 誰に聞いた! 俺達に殺し合いをさせようとしてるのは誰だ!」
「言う気は無い…!」
「痛い目を見なきゃ分からないか…!?」
「だから、やればいい…!」
 力が拮抗する。ナイフを持つ秋月の腕と、それを防ぐ片桐の腕が震え――やがて、秋月の腕から力が抜け、そのまま片桐の身体に突っ伏した。
「……? 秋月…?」

0478創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/17(土) 03:51:26.59ID:hKz0tsTK


「……できるわけ、無えだろ……俺には無理だよ……友達と殺しあうなんて、ナイフで刺すなんて、俺にはできねえよ……」
「…秋月…」
 嗚咽する秋月の背中を、片桐は右腕で抱いた。「ごめんな」
「でもお前、甘すぎるな」
「!?」
 片桐は左手で秋月のナイフを奪い、秋月の背中に突き立てた。「え…?」秋月の身体を外し、蹴って地面に転がす。
「言ったろ? むざむざ殺られる気は無いって」
「か、片桐…!」
「悪くない戦いだった。しかし秋月、本戦では俺と当たらないように気をつけるんだな。お前の動きは全て見切った。もう俺に同じ手は通用し
ない」
「待て、片桐…!」
「校医を呼んでやる。死にはしないから大人しく待ってろ。その痛みを、恐怖と共に覚えておくんだな」
 言い置いて、片桐は歩き去る。その背中が闇夜に融けて、消えた。


「――片桐ィィィィィィィィィィッ!!」


 …ごめんちょっとやってみた。本戦前の短編。
 おかしかったら流して
0480創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/19(月) 00:08:16.54ID:YErjvyzo
>>479
よかった。ありがとう。
バトルでないほうがいいのかな
ゆるい方がよかったら今度はそっちでやってみる
0482創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/19(月) 00:50:35.94ID:3WyIdY/m
そういや此処バトロワスレだったな、ネタしか投下してなかったから忘れてた
0483創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/19(月) 01:49:14.93ID:YErjvyzo
じゃあまたバトルで書いてみる。
誰vs誰とか、リクエストがあれば今のうちに…
0485sage
垢版 |
2011/09/19(月) 23:22:37.33ID:EL3jVM1W
双葉晶vs二ノ宮アキラ
0486創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/20(火) 00:25:59.48ID:HpSU7lIC
じゃあ先着順で、まずは不死原VS柳生を。そのうち落としに来ます

この二人って友達以上恋人未満ぐらいだったっけ?
0487創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/20(火) 00:55:58.99ID:VTvZrhtk
ツンギレ×ツンギレのややこしい喧嘩ップル。
友達というか、犬猿というか、でもなんだかんだで仲良しだった気ガス。

ついでにめーちゃんが保護者だとか。
0488創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/20(火) 01:12:36.88ID:HpSU7lIC
>>487
ありがとう。
何となく雰囲気はつかめた…はず
0489創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/23(金) 01:47:29.58ID:HUCsApBA


 満月の夜。無人のグラウンドに秋風が吹く。
 不死原霧人は一人で来ていた。グラウンドの中央に人影を見つけ、歩み寄る。眠くは無い。恐怖も感じない。緊張と高揚。それだけだった。
 ――しいて言うなら。「愛の告白とかじゃないってのがね」
「せっかく高校生なのに、色気に欠けるというか」
「――遅かったな」
「こういうのは、待たせるのが定番だって聞いたから」
「定石ではある。相手を焦らせ、判断を誤らせる心理戦法だな」
 まったく焦れていない声音で、その男――柳生十兵衛は答えた。いつもの制服に、いつもの刀を携えている。いつも通りだ。
 霧人はため息を吐き、腰のホルスターに収めているいつもの銃に手をかけ、「これだってさ、高校生がもらうっつったら普通ラブレターとかでしょうに」
逆の手でポケットから『それ』を取り出した。
「で? これは何なわけ?」
 白い封筒。そこには流麗な筆文字で『果たし状』と書かれていた。「その通りだ」
「読めなかったか?」
「読めるわ!」
「なら、その通りだ。決着をつけよう。どこからでも来い」
「いや、だからさ。何で今更これなわけ? そりゃ日常茶飯事的に喧嘩はしてるけどさ。改めて決闘挑まれるほどマズイことした憶えは無いんですけど」

0490創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/23(金) 01:48:53.10ID:HUCsApBA


「俺は、ここでお前を殺さねばならん」
「――え?」
 十兵衛が、閉じていた目を開いた。――今更だが、目を閉じた状態で霧人の接近に気がついたらしい。
「いずれ、戦いが始まる。その前にお前を潰しておく」
「…戦いって、何よ」
「俺達のクラスが最後の一人になるまで、あるいは全滅するまで行われる殺し合いだ。――しかし、勝負になるまい。殆どの奴は束になっても
俺には敵わん。だから開始の合図の前に、問題になる奴を先に潰しておく」
「――光栄ね、とか言った方がいいわけ?」
「不要だ。――始めよう」
 十兵衛が刀の柄に手を掛け、両脚を開いた。居合の構え。霧人も銃をホルスターに収めたまま、撃鉄を起こす。「やられたわ…」
「それが分かってれば、こんな誘いに乗るんじゃなかった――だからこの場所を選んだのね? 遮蔽物が無い場所なら、刀でも銃と対等に戦え
るもの」
「そうは思わん。剣士として、正々堂々と戦える場所を選んだまでだ。――それに、お前が不利なのはどちらでも変わらん」
「――何ですって?」

0491創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/23(金) 01:50:42.85ID:HUCsApBA


「お前に指摘されてから俺なりに考えたが、やはりその銃という武器は不合理に過ぎる。直線的な攻撃しか出来んし、遮蔽物に隠れても銃声で
位置が知れる。何より、使用回数に制限があるというのは兵器として言語道断だ」
「冗談が過ぎる!」
 銃声が夜空を切り裂いた。目視できない速度で抜かれ、引き金を引かれた銃の弾丸を、十兵衛は身体をの軸をずらしてかわす。二発、三発目
を最小限の動きでかわしながら、十兵はいっそ悠然と走り出した。刀の柄に手を掛けたまま、ひたひたと剣士が近づいてくる。微かにタイミン
グをずらした四発目、五発目もやはり当たらない。十兵衛が間近に迫る。片手が鞘にかかり、すらりと銀の刀身が抜き放たれる。霧人の視界を
剣閃が奔る。ならば。霧人は最後の一発を撃ち込んだ。敵は身体の軸をずらすことで弾を回避している。つまり左右に自由度のある状態では弾
を撃っても当たらない。しかし、自由度のない状態ならばどうだ。例えば、鞘によって左右の変位を制限された、刀を抜き放つ瞬間の敵の利き
腕などは――!
 ガウン!
「――」
「――これで全弾。俺の勝ちだ」
 銃弾は空を切り、十兵衛の抜き放った刀が、霧人の喉元で止まっていた。上下。迂闊だった。鞘を傾けて下方向へ抜刀し、すかさず手首を返
して斬り上げてきた。柳生新陰流秘剣・燕返し。「そもそも」

0492創る名無しに見る名無し
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2011/09/23(金) 01:53:34.21ID:HUCsApBA


「俺とお前では動体視力、体力、踏んできた場数に違いがありすぎる。銃にも利点はあるが、その不利を覆すほどの圧倒的なものではない」
「ふざけろ!」
 十兵衛は刀を止めた。そのまま斬れば殺せたのに。霧人の命を一度見逃したのだ。本気で殺すと言っておきながら。霧人は激昂し、十兵衛の
腹に膝蹴りを食らわせた。姿勢を崩した十兵衛のこめかみに回し蹴りを打ち込み、転がった十兵衛に銃を突きつけた。すでに再装填は終わって
いる。この距離では外しようもない。あとはブチかますだけ。
「あばよ!」
 放たれた銃弾を十兵衛は地面を転がってかわし、立ち上がる。二発目をかわして踏み込んでくる。三発目――と見せかけて、霧人は自ら十兵
衛の間合いに踏み込んだ。微かに驚愕し、それでもすかさず振り下ろされた太刀を、霧人は銃で受け止める。「…!?」「っんのー―クソ親父
があああ!」銃と両手で受けたが、それでもよろけかけた。踏み止まり、もろもろの怒りをこめた踵で蹴り抜く。十兵衛が吹き飛び、霧人は十
兵衛が地面に落下する前のコンマ数秒で銃の狙いを定め直した。敵は空中。今度こそかわせる目は無い。引き金を引き、撃ち出された弾丸が十
兵衛へ飛び――

0493創る名無しに見る名無し
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2011/09/23(金) 01:55:12.10ID:HUCsApBA


 十兵衛はそれを、空中で斬り捨てた。「な!?」「――よかろう! 参る!」十兵衛が着地し、再び加速する。霧人は敵の刀を持つ腕を見据
えて踏み込んだ。間合いに入り、十兵衛が斬撃のモーションに入る。敵の動きが制限されるとしたら後はただ一つ、霧人を斬ろうとした瞬間。
銃弾を斬った衝撃からまだ敵の腕は立ち直ってはいない。見切れる。自分に向かって一直線に刀を振り下ろす腕を狙って四発目を叩き込む。利
き腕さえ落とせばこちらのものだ。白刃が閃き、銃を構え、引き金を引き、
 鮮血が、夜を染めた。「あ――」
「……一刀、両断」
 自分の身体から迸った血を眺めながら、霧人は糸が切れたように地面に倒れた。柳生新陰流、くねり打ち。小手を狙って打ち込んできた敵の
攻撃を手首と身体をくねらせてかわし、すかさず逆襲に転じる技術。「負けた…」呟いた。身体が熱く、寒くなっていく。どうやらこれで死ぬ
らしい。
 十兵衛が、霧人の身体を抱き上げた。歩き出す。「殺すんじゃ、ないの…?」
「病院に行く。お前の実家がやっているところがあったな」
「…?」

0494創る名無しに見る名無し
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2011/09/23(金) 01:56:59.13ID:HUCsApBA


「ここまでの深手を負って病院で寝込んでいる者にまで、招集をかけることは無いだろう。本気で全滅させるつもりなら刺客でも送り込んでく
るかも知れんが、その線はおそらく無い。それが通るなら、全員同じ手で殺せるからだ。念のため、護衛をつけるようには言っておく」
「あんた…」
「お前以外の者も同じように出来るかは分からんが、やれるだけはやってみる。案ずるな。お前が傷を治して戻ってくる頃には、全て終わって
いる」
「――」
 霧人は十兵衛の服を掴んだ。つまり十兵衛は、自分以外の全員を斬るつもりなのだ。しかも、なるべく殺さないように。
 そんなことはさせられない。そんな戦い方では、いつか返り討ちに遭う。
「――」
 やめて、と言いたかったが、声が出なかった。
 意識が薄れていく。一刻も早く傷を治して戻らなければ。彼一人を、地獄に置いていくことはできない――


 書いてみた。いつに無くシリアスな二人をお楽しみください。
0495創る名無しに見る名無し
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2011/09/23(金) 14:19:28.48ID:ZRcP+kmk
GJ!バトロワ本編前にバトルって斬新だなあ。
その内、杉山VS片桐お願いします。
0496創る名無しに見る名無し
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2011/09/24(土) 00:13:00.49ID:Qhe1S2zt
>>495
ありがとうございます。またそのうち落としに来ます。
0497創る名無しに見る名無し
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2011/10/03(月) 01:31:12.41ID:WGj0NCeR


 双葉晶は歩いていた。
 30度に傾斜した濡れた落ち葉塗れの山道を、自分の膝と周囲の木に手をつきながら歩いていた。「はあ、はあ、はあ――」
「――んのやきゃああ!?」
 足が滑り、晶はずざざざと斜面を滑り落ちていく。
 土に爪を立て、落下を食い止める。「…んの野郎」低く言い直し、立ち上がる。
「――こんなところで昼寝なんかしやがってえええええ!!!!」
 会った瞬間言ってやろうと溜め込んでいた第一声が、溜まりかねて飛び出した。





「――?」
 遠吠えのような何かの音と小鳥達の怯える声に、山頂の野原で昼寝をしていた二ノ宮アキラは目を醒ました。「…犬でも来たのかな」
「誰が犬か」
「あ、双葉さん」
 現れた人影――双葉晶に微笑みかけ、しかしすぐに二ノ宮はその微笑を引っ込めた。
「…大丈夫?」
 花も恥らう17才乙女の双葉は、しかし泥塗れ葉っぱ塗れ擦り傷だらけという恥もクソも無い出で立ちだった。

0498創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/10/03(月) 01:32:43.88ID:WGj0NCeR


「…もちろん大丈夫よ」
 対する二ノ宮は傷どころか汚れ一つ無く、乙女のような可愛い私服に乙女も恥らう柔らかな微笑を浮かべている。
 双葉はふっと笑った。――もちろん逆の意味で。「で、二ノ宮君」
「はい、双葉さん」
「私がわざわざこんなところまで、こんな苦労して貴方を追っかけてきたのは、他でもありません」
「…何か、用事ですか?」
「うん」
 双葉は頷き、周囲を見回し、「これかな」近くにあった手ごろな大きさの岩を、片手で地面から引き抜いた。
「…?」
 小首を傾げる二ノ宮に、人の背丈ほどもある大岩を片手で持ち上げ、歩み寄る。
 目の前まで来たところで、手を離した。「――え!?」
 岩が、二ノ宮がいた場所に轟音を上げて突き立った。「な、何の真似ですか、双葉さん!」
「二ノ宮君。鬼ごっこしよう」
「お――鬼ごっこ?」
「これから私は、貴方を殺すつもりで追いかける。全力全開で逃げてちょうだい。私の追撃を振り切って町の外に出られたら貴方の勝ち。――
ただし勝った後は、二度とこの町に戻ってこないで。戻ってきたら、鬼ごっこ再開するから」

0499創る名無しに見る名無し
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2011/10/03(月) 01:34:46.01ID:WGj0NCeR


「な――何ですかそれ!? どうしてそんなことを! だいたい、それ僕は勝っても町を追い出されるってことじゃないですか! そんなこと
して何のメリットが!?」
「メリットは――命」
「命?」
「町を出れば、生きられる。殺し合いに参加しなくてもよくなる。ただ逃げるだけでは追手をかけられる虞があるけど、私がフライングで殺し
たことにすればその心配も無い。一旦町を出て――ううん。もうこんな町は捨てて。どこか別の土地で、新しい幸せを探してください」
「そんな――!」
「反論は聞かない。抵抗するなら命は無い。――貴方を敵に回す可能性も考えれば、私には貴方を追放するか、殺す以外に選択肢は無い――!」
「やめてください双葉さん! らしくないですよこんなの!」
「聞かない。さあ、行こう」
「双葉さん!」
「よーい――ドン」
 双葉は一瞬で踏み込んだ。どこか明後日の方向――つい一瞬前まで双葉がいた位置を見ている二ノ宮の胸板を狙い、拳を引き絞る。まずはあ
まり身体にダメージを与えず、二ノ宮を遠くへ吹き飛ばす――
 つもりだったが、片方だけで岩をも動かす双葉のメガトンパンチは、双葉の想定よりも遥かに巨大な力によって押し返された。「!?」

0500創る名無しに見る名無し
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2011/10/03(月) 01:35:57.08ID:WGj0NCeR


「え、あ――!?」
 驚いたような二ノ宮の声。その姿はすでに双葉の視界には無い。「…」黒く覆われた視界の中で、双葉はゆっくりと上を見上げる。双葉のフ
ルパワーが込められた拳は、双葉のそれよりも二周り以上大きい掌に阻まれていた。
 その掌の持ち主は――
「うほ」
「何これ」
「お、オオノ君!」
「何それ」
「この山のボスザルの、オオノ君です!」
「うっほ」
「――ふっざけんなああああ! あんたこれどっから持ってきたのよ! こういうのはサルじゃなくて、キングコングって言うのよ!」
「うほ!」
 全高5メートルはあろうかという巨大ザルが、双葉の拳をその巨大な掌で握りこんだ。「しまった!」もう遅い。サルの剛腕が唸りを上げ、
双葉はフルスイングで空中へ――否、近くに生えていた大木の一本へと放り投げられた。「ちぃっ!」空中で身を捻り、木の幹に両足をつく。
轟音を上げて幹がしなり、双葉の跳躍で根元からへし折れた。
「サルが調子に!」

0501創る名無しに見る名無し
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2011/10/03(月) 01:37:55.57ID:WGj0NCeR


「うっほ!」
「お、オオノ君、一応クラスメイトなんでほどほどに!」
 跳躍の勢いを乗せた双葉の拳を、サルは片手に二ノ宮を握ったまま、逆の腕を振って打ち払う。双葉は身体を捻って両脚と片手を地面につい
て着地し、
「!!」
 その眼前に、サルの素足が迫っていた。まるで路傍の石でも蹴るかのように。「なめんな!」避けなかった。迫る足を両腕をクロスさせて受
け止める。
 地面にめり込んだ足が二メートルほど土を引っかき――止まった。「…!?」サルの顔が驚愕に歪む。双葉は笑い、サルの足の人差し指を両
腕で抱えた。
「うおらああああ!」
「うほ――!?」
「きゃあああああ!?」
 投げ飛ばした。サルの巨体が宙に孤を描き、轟音を上げて地面に倒れこむ。双葉は走り、うつ伏せに倒れたサルの後頭部に向かって拳を振り
上げた。「殺った――」
「――!?」
 激痛が走り、双葉はその場に倒れこんだ。「あ、が……!?」痛みと痺れに、身体が震える。いつだ。どこをやられた。「ぐぁああ――!」
今までの人生で味わったことの無い、信じられない激痛だった。痙攣が激しくなり、双葉の身体は自制を失って地面をのたうち回る。あまりの
痛みに涙で歪む視界の隅に、双葉はそれを捉えた。
 地面に転がる小さな、しかし人間に恐怖を与えるには充分すぎるほど大きい――蜂。「そ、そんな――!」驚愕と痛みで転げ回る双葉の目に、
可愛らしいパンプスに包まれた脚が映った。
 見上げると、二ノ宮が自分を見下ろしている「――」二ノ宮は動物の言葉が分かる――ガセじゃなかったのか。オオノ君は囮で、ちゃんと別
に攻撃役を――ヒットマンを用意してあった。

0502創る名無しに見る名無し
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2011/10/03(月) 01:41:33.83ID:WGj0NCeR


「…ふっ」
 んなわけないか。二ノ宮は女よりも女らしい、クラス対抗嫁力選手権でも常にトップに食い込むイイ女男だ。クラスメイトを相手にそんなこ
とを思いつくわけもない。ほら、今も私に手を伸ばして、応急処置をして助けようと「双葉さん」
「はい――?」
 双葉はその手を取ろうとして――手が、止まった。
 二ノ宮の手が、止まった。
「すぐ近くに、私の隠れ家があります。そこにサバイバルキットがありますから、すぐに運んで手当てをすれば、貴女を助けることが出来ます」
「――え――?」
「でも、その前に聞かなければならない。双葉さんに殺し合いの情報を吹き込んだのは誰なのか。首謀者を突き止めて悲劇を未然に防がなけれ
ばならない。双葉さん。協力してください。協力すると、今ここで直ちに誓ってください」
「あ――が――!」
「…移動する途中でもいいですから、ちゃんと言ってくださいね。さもないと」
 さもないと、何なの。
 その言葉は、激痛に悶える双葉の口からは出なかった。「オオノ君」「うほ」サルが双葉の身体を無造作に掴み、歩き出す。
 誓う。誓うから。何でもするから、だから助けて――
 その言葉も、双葉は口にすることが出来なかった。



 >>485
 お待たへ。

 >>495
 そのうち落としに来ます。
0503創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/10/03(月) 01:42:26.84ID:WGj0NCeR
あと、読み終わったらオオノ君のことは忘れてくださいw
0505創る名無しに見る名無し
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2011/11/04(金) 01:16:20.98ID:QYpi4vJD
保守あげ

あと、学園シェアードの方でなんか楽しそうなことしてるみたいだから
ちょっと、我がキャラをいくらか送り込んでみる。
0506創る名無しに見る名無し
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2011/11/04(金) 01:35:56.31ID:242yOdtr
俺も送り込んでみるかな ついでに保守age
0508創る名無しに見る名無し
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2011/11/06(日) 08:43:41.56ID:U8LJ8QpY
この面子でゾンビパニックというネタを上で見かけたが、それも面白そうだな。
修学旅行へやって来た王立東雲北高校2年18組のメンバー。彼らが向かうは南の島。
バカンスを楽しみながら一之瀬先生の胃に穴を開ける作業に没頭するクラスメイトたち。
しかし彼らは気付いていなかった。とある大手製薬会社のお膝元たるその島で進行されつつある、悪夢のような計画に――。

――迫り来る屍たち!

秋月「ゾンビ……って、嘘だろ、おい……」
片桐「冗談なわけがないだろう! どこにハラワタ晒して歩く人間がいる!」
スケキヨ「……あのゾンビ、生前は巨乳だったんだな。許せん!!」
アマンダ「今気にするところはそこじゃないでしょ!」

――極限の状況!

天音「食料も残り少ないのにこちとら大所帯とは、ツイてない……」
柳生「であれば、どうする?」
風間「……一を切り、九を生かすほかあるまい」
不死原「で? それを決めるのは誰なわけ。ゾンビを殺すならともかく、生きてる奴らを殺すわけでしょ?」
ほたる「……」ギュッ
石動「ほたる……お前は俺が守るよ、絶対」

――芽生える愛! 既に芽生えてるかもしれないけど!

天野「三枝。ちょっと見回りに行ってくるよ」
三枝「――待って」
天野「え……」
三枝「……おまじない、無事に戻ってこれるように……かけてあげるから……」
天野「さ、三枝……?」
三枝「動かないで……目を閉じて、ね……」

――そして、裏で蠢く黒い陰謀とは!

水無瀬「……経過は順調ね。果たしてこの地獄から、何人が生き延びられるのかしら」
山口「水無瀬さん……あなた……」
水無瀬「あら、気付いた? 気付いてしまったのね」
冬見「……やはりお前が黒幕か、この毒婦め」
水無瀬「酷い言い様ね。私はあくまで観測者に過ぎないのよ」
高遠「観測者――つまり第三者。『巻き込まれる側』の人間ではないわけだな」
水無瀬「ふふ――どうでしょうね」

――さあ、走れ主人公! ゾンビパニックの幕開けだ!

秋月「全力全開! 秋月フルスイング!」ビュッ
長野「待て秋月、金属バットは数回殴ればひしゃげる!」
秋月「なぬ――? うおっ、マジだ!」
春日井「望、後ろ、後ろーっ!」
杉山「ロケット花火あたーっく!」バシュッッ
秋月「おう、助かったぜ杉山!」
杉山「とみせかけてフレンドリーふぁいあー!」シュゴオッ
秋月「おおおい!」
朝比奈「みんな無茶しすぎだよ……」
一之瀬「もうやだ! なんでこんなに緊張感がないのよこのクラスはあ!」

安価オリキャラバトロワ異伝 〜南の島でゾンビパニック〜
2012年夏頃公開予定! 嘘だけど!
0510創る名無しに見る名無し
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2011/12/12(月) 02:17:10.45ID:1iFwtTuF
天野「保守age」
0511創る名無しに見る名無し
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2012/01/15(日) 11:43:34.63ID:KgHkdvNb
バカの一つ覚えのごとくあげ
0512創る名無しに見る名無し
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2012/02/03(金) 00:10:08.51ID:IpL6FSmr
一応age
0513創る名無しに見る名無し
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2012/02/11(土) 12:10:19.76ID:sXTsI53m
age
0514創る名無しに見る名無し
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2012/02/26(日) 00:06:03.02ID:arvGYwLW
三枝「保守」
0515創る名無しに見る名無し
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2012/03/27(火) 16:21:03.10ID:EkUEWPWi
保守
0518創る名無しに見る名無し
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2012/04/02(月) 00:06:35.53ID:dWG3+mgb
日本全国、というか全世界で「個性的なクラス」は数あれど、俺、秋月望(男子二番)の所属する
王立東雲高校2年18組ほど、個性が強すぎるクラスはほかにないだろう。
クラスメイトの大半が凄まじいキャラクター持ちなそれは学年を超えて有名になっている。
有名なのは、多種多様なキャラクター性だけではない。
宿題忘れ、提出期限すっ飛ばし、試験クラス平均ワーストワン。
遅刻者の出ない日はないというくらい、遅刻が多かったり、
と、「だめクラス」を絵にかいたような問題学級っぷりもまた、そうだ。
おかげで、他の学年やクラスの教職員や生徒から嫌味を言われることも少なくない。

まあ、18組の愉快な仲間達はそんなことおかまいなしに
毎日を笑顔と根性と大騒動とその他諸々であふれさせながら過ごしていた。

……あの日までは。

-----------

 「望!!」
クラスメイトで幼馴染の春日井柚子(女子七番)が横から話しかけてくる。
「……なんだ?人が遠足の思い出を振り返りつつ、ぼさっとしているときに」

そう、俺達は今遠足の帰りのバスにいる。
行き先は、片田舎にあるテーマパーク。
当然のごとく、18組の面々はそこでも大騒動を起こした。
やっぱり、他のクラスからはバカにされ、一之瀬先生はといえば完全に疲れた顔をしていた。
それでもまあ、18組のよい子たちはカエルの面にしょんべん、馬耳東風。そんなの関係ねぇ
と、言う感じでワイワイいいながら帰りの観光バスに乗り込んで現在に至るわけで。

「クッキー作ったんだ。なかなか出す余裕なかったんだけど……食べる?」

……瞬間、襲いかかる悪い予感。
春日井の趣味に「料理」があるのだがはっきり言わせてもらうと、『下手』というレベルでは片せない。
毎回俺に食べさせようと、いろいろ持ってくるのだが……そこにあるのは「かわいそうな」何かだ。
食材に申し訳ない、という気持ちが彼女にあるのかどうかはわからない。
とりあえず、言えるのは……

「逃げるンだよォォォ!!」
素早く、俺は座席から離れた。
「待ってよー!」
案の定、春日井が手にしていたのは「かわいそうな」物体だったわけで。
「……騒がしい。バスの中ぐらい静かにしたらどうなんだ?」
高遠恭一(男子十二番)が文庫本を片手に、いった。
がーっ……、これが落ち着いていられるかっての。
人が殺人料理を食わされようとしているというのに。
ていうか、人がピンチだというのに、助けもしないのか?
まったく。人の心がなさすぎるぜ。
0519創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/04/02(月) 00:07:03.79ID:dWG3+mgb
「恭さん、耳栓です」
高遠の横にいた真山亜緒(女子十九番)が横の席にいるアイツに耳栓を手渡した。
そう、リュックからそりゃあもうインド人もビックリなスピードで。
「恩に着る」
文庫本を一旦、膝の上に置き高遠は耳栓を装着した。
……そして、すぐさま読書を再開。
その様子を、にっこりと見つめる、真山。
いっやー。常々思ってたが、真山ってマジで高遠の秘書って感じだっぜ。
将来、高遠とタッグを組んで仕事でも始めるんじゃないのか?
「ちょい借りるねー!」
この声は、杉山珠樹(女子十一番)。18組のいたずらプリンセスだ。
振り向いてみると、春日井のクッキーを手にしている。
いったい何をやらかすつもりなのか?

「おちんちゃん!」
杉山に声をかけられた、おちんちゃん……もとい片桐おちんぽみるく(男子七番)は彼女にガンを飛ばした。
しかし、変な名前だよな。何せ「おちんぽみるく」だぜ。
正式名称……ゲフンゲフン。いったい何でこういう名前を付けられたのか、俺が知る術はない。

「その名で呼ぶなと言ってるだろう」
「ね、ね。あーんして!」
「だが断る」
「なにも悪いことはしないからさっ☆」

「なにも悪いことはしない」。杉山の言うこの言葉ほど、信用できない物はない。
「お前の言うことは信用……エンッ!!」
鼻から血をデトロイトさせながら、片桐は気を失った。

「やっぱりかー……失敗だと思ってたんだよね」

俺はずっこけた。どてっとずっこけた。
足を蟹股にして天に投げだし、頭を下にするという今時アニメでも漫画でも見ないようなポーズで。
何故『失敗作』を持ってくるのか。甚だ疑問である。

「みるくちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」
半ばヒステリックに、片桐に駆け寄ってきたのは……遠藤美花(女子五番)。
幼馴染、だそうだが……最早彼女の片桐への感情は……あれだ。あれである。
「うぅ……その名前で呼ぶなと言っているだろう」
うめき声をあげながら、片桐は言う。
「みるくちゃん、みるくちゃん、みるくちゃんンンンンンンン!!」
「もお、好きにしろ……」

そんな光景を温かく見守るのは、鳥居菊花(女子十四番)。
なんつーか、宝塚の男役っぽい雰囲気を漂わせて、いろんな学年から男女問わずラブレターをもらっているとかいないとかで。
何やら男装コミュニティに入ってて、休日ごとに通っているらしい。……どんなもんだ?
0520創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/04/02(月) 00:07:36.68ID:dWG3+mgb
その横の席。尻尾で遊ばれている、猫獣人の女の子。名前は仁科カオル(女子十五番)。
なお、そのしっぽで遊んでいるのは碇ほたる(女子四番)だ。
ほたるはどう見ても、幼女……なのだが、いろいろあって高校に入学できたらしい。

「ほたる!仁科が嫌がってるだろ」
「えー、いいじゃないのさー、幸喜君!」

ほたるに注意した少年、石動幸喜(男子五番)。ほたるの保護者だ。
ほたるは石動の親戚の子、らしい。
しかし、こうしてみるとほたると石動は実の兄妹みたいだな。
「ほ、ほ、ほ、ほたるちゃん!!俺のももふもふして!!」
横から声がかかる。アイツは桜井雅紀(男子十番)。彼は相当などMだ。
それを象徴するかのようにアイツは顔を赤く染め、パブロフの犬よろしく(キツネ獣人だが)、ハァハァ言っている。
なんか、家が歓楽街にあるSMクラブらしくて
そこで「女王様」やってる母親と姉の練習相手になってるとかなんとか。
……きっと、あの家庭環境が彼をこんなのに育てたんだな。
「はいはいはいー、変態はすっ込んでましょうねー」
そういいながら、桜井を押しのけたのは……アマンダ・ミッシュローゼ(女子二番)。
アメリカ人でありながら、日本語堪能なそんなクラスメート。
「と、いいつつ私ももふもふー☆」
「あはあああああああああああああああん!!!」
アマンダに尻尾もふもふされ、悶絶する桜井。やっぱこいつ変態だわ。

「うふふふ。無邪気でいいわね……」
鳥居と同様に、微笑みつつこの場を見守るのは水無瀬みこと(女子二十番)だ。
しかし、鳥居と違って、その笑みは微妙に黒い。
っていうか、普段が普段(なんつーか悪女キャラ?)だから、その笑みには何か裏があるに違いない。
「お前の笑みは、いちいち黒いぞ……水無瀬」
「こわいよー」
いましがた、水無瀬に突っ込んだのは冬見祐司(男子十八番)。
んで、声と体を震わせながら冬見の腕に絡みついたのは夏目眞矢(女子十四番)。
春日井、夏目、冬見、そしてこの俺で「四季連合」、と呼ばれていたりする。
まあ、実際よくこの4人で休日や放課後に遊んだりしてるわけで。
中でも、夏目は四季連合のまさに「マスコット担当」。
ちまっこくて、ろりろりっ。どう見ても妹系です。本当にありが(ry
「相葉くーん、お菓子分けてよー」
「もう、あまりないよ……」
隣席の少年にお菓子をせびるデブ、長野克之(男子十四番)。
放課後はいつも、食べ歩きに出かけているらしく掃除当番をサボるのは日常茶飯事だ。
それでも、嫌われたりすることがないのは彼の人柄のおかげだろうか。
その長野にお菓子をせびられているのは相葉智和(男子一番)。
かなり前に家族を相次いで亡くしたそうだが元気に生きている、そんな少年。
まあ、なんやかんやあって、相葉は渋々マーブルチョコを容器ごと長野に手渡した。
その時の、相葉の恨めしそうな顔が今でも忘れられない。
0521創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/04/02(月) 00:08:47.93ID:dWG3+mgb
「くだらないな……」
「……まったく。どうしてこう、あなたとは毎回のように意見が合うのかしら」
「それを俺に聞くな。俺だって気に入らんわ」
バチバチバチッ……アニメかマンガか何かのように、火花を散らす2人。
不死原霧人(女子十七番)と柳生十兵衛(男子二十番)だ。
会えば、必ず口げんかをする2人。
しかし、何の呪いがかけられているのか、席替えではいつも隣同士だし、
行く先はほとんど一緒。今回の遠足でも基本自由行動だったのだが、
この2人は行く先々で遭遇、遭遇、また遭遇であった。
そのたびに壮絶なケンカが繰り広げられ、従業員や他のお客さんに迷惑をかけ通しだったわけで。
そして、今回もバスの席が隣同士になった。
「席を替える」という選択肢は、彼らにないのか、バスが発車してからも火花を散らし通しだ。
……実はこの2人、仲がいいんじゃないの?

続いて、目に入ったのは三枝美羽(女子九番)と天野大地(男子三番)。
そういえば、天野は基本的に学校に来ないんだよな。
何気にこのクラスの1番の問題児、ってとこだな。
今回の遠足も「自らの戦友」と語る三枝が無理やり連れてきたようなものだとかで。
戦友って、つまりどういうことだ??

「黒崎君、うまい棒食べる?」
「……納豆味じゃないだろうな?」
「だいじょぶ。めんたい味だよ」
「ん」

こちらは黒崎修一(男子八番)と二ノ宮アキラ(男子十五番)。
黒崎ってやつはものすごく頭がいいっていうか、なんでも知ってるそんな奴だ。
しかし、如何せん中2病っぽい発言を繰り返すもんだから、友達があまりいない。
唯一確認できるのがその二ノ宮だ。
二ノ宮は女子の制服を着させたら俺でも惚れてしまいそうなほどかわいい。
まあ、1度女子の制服を女子の皆さんの戯れできさせられたことがあったが。
(あれはかわいかった。うん)

続いて、目に入ったのは三枝美羽(女子九番)と天野大地(男子三番)。
そういえば、天野は基本的に学校に来ないんだよな。
何気にこのクラスの1番の問題児、ってとこだな。
今回の遠足も「自らの戦友」と語る三枝が無理やり連れてきたようなものだとかで。
戦友ってつまり……。

「コミケとか、秋葉原とかに一緒に行く仲だよー!」

うおっ!俺の地の文……もとい、心の声を察したかのように小宅根治(男子六番)、愛称オタコンが言った。
彼もまた所謂『オタク』という物。
その容姿……ガリガリ、ぼさぼさ頭、メガネがまさにそれを表している。末恐ろしい。
0522創る名無しに見る名無し
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2012/04/02(月) 00:09:14.24ID:dWG3+mgb
「ああ……!僕は何故美しいのだろう!教えてくれ、遠足のバス!
教えてくれ、遠足のおやつの定番……甘納豆よ!!」

……また始まったか。月島和希(男子十三番)のナルシストモードが。
きっとあれだな。車窓に映る、自分の顔が目に入ったんだろう。

「はいはい、月島兄は最強のイケメンですよ……」
むにゃむにゃ……眠そうな声で、隣席の六人部庚(男子十九番)は言った。
六人部ってジト目&無表情のせいで話しかけてくる相手があまりいないらしい。
事実、昼休みも友達と駄弁ったり遊んだりするよりも図書室で昼寝をしていることを選んでいるほど。
聞いた話、現地でもどこぞかでずっと昼寝をしていたとかしていなかったとかで。
たった1度の高校生活、それでいいのか?……まあ、彼にとってはいいのかもしれんが。
そんな眠そうな、六人部をよそに、月島はまだまだナルシストモードを続行していた。

「ガイアが僕を呼んで……ぐっぼはぁ!!!」
月島が急に倒れこんだのはまさにその瞬間だった。
「倒れても……僕の美しさは……消えたわけじゃない……ナハ」
まーだ言ってるよ……。
「お兄ちゃん、うるさい」
冷たく言い放つのは……月島の双子の妹、月島冬子(女子十三番)だ。
原因は聞いていないし、聞いたことはないが足が不自由で車椅子で生活している。
そんな月島妹の車椅子を常に押してあげているのが、月島兄だ。
普段は妹思いで家族思いないい奴だってのに、いっぺんナルシストモードに入ると
なかなか帰ってこれない、月島兄。月島妹も苦労人だな。マジで。
まあ、それはそれとして。月島兄が急に倒れこんだのは何故なんだ?
別にバスが揺れたというわけではない。それなのに、急に倒れたのだ。
……ていうか、月島兄の暴走は必ずこのずっこけで終わる。
いったい何がなんだか、さっぱりだ。

まあ、こんな感じの暴走をトイレ休憩先のSAについてからも続け、
やっぱり他のクラスから呆れられ、笑われた我がクラス。
で、SAを発った後もそれが続いたかといえば……実は、そうでもない。
なんつーか、前から順に静かになって行って……寝始めた。
あれだけはしゃぎゃあ、まあ仕方ないか。疲れちゃいますよね。
……でもなんか様子がおかしいんだよな。
大騒ぎにあまり参加しなかったはずの奴も、寝ちまってるんだ。
例えば、前述の、六人部。それから、天野に三枝、高遠と真山。
んで、風間鳴(女子六番)。あまり人とかかわらず、今回の遠足でも単独行動を取っていたって噂のアイツも……
とにかくまあ、何かがおかしい。

「なあ、春日井……?」

話しかける俺も……だんだん眠くなってきた。
まあいいや。やっぱきっと疲れだ。学校についたら、起こしてくれ……グウ。
0523創る名無しに見る名無し
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2012/04/02(月) 00:09:51.41ID:dWG3+mgb

 がやがやがやがやがや……。
騒がしいな。もう学校についたのか?っていうか、まだ眠いし。

「望!!」
春日井の声で起こされる、俺。
「なんだよ、もう少し寝かせろよ。つーか、もう学校についたのか?起きたくねェ……」
「そんなこと言ってる場合じゃないのっ!!」

春日井はそういいつつ、俺をぶったたいた。
ようやく意識が覚醒しましたよ。……そして、すぐ違和感に気づいた。
えっと、その……質問、いいですか?

俺 達 、な ん で 教 室 に い る ん で す ? 

そして、もうひとつ、質問。

な ん で 、 い つ の 間 に 夜 に な っ て る ん で す か ?

「……何がいったいどうなってるのよ。望、何か知ってる?」
「んなの俺が聞きたいわ」

どうやら、他のクラスメートも同様の疑問を持っているようで、
各々が近くにいる人に尋ねている。まあ、みんな答えは『知りません』なのだが。

と、教室のドアが開いた。
まずは……なんか軍服を着た皆さんがどやどやと。
そして、また誰か1人入ってくる。
……あれって、担任の一之瀬静香先生じゃないか。
しかも。なんか軍服っぽい格好なんかして。コスプレパーティでもおっぱじめる気か?

どんがらがっしゃん。先生が何もないところでコケた。
常々思ってたが、先生ってドジだよな。まったく。
と、そんなことを考えていると……先生が口を開いた。

「どうやら、全員お目覚めのようね。っていうか、何が何だか分からないって思ってるでしょ」

はい。

「おめでとう。あなた達は見事、プログラムに選ばれたわ」

プログラム?聞いたことがあるな。日本全国の中学3年を無作為に選び、
孤島で殺し合いをさせる、ものすっごくぶっ飛んだ企画というか。

いや、待てよ。俺達って高校2年だよな……?
0524創る名無しに見る名無し
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2012/04/02(月) 00:10:32.14ID:dWG3+mgb

「先生、プログラムってあれっすよね?中3がやるっていう。でも、俺達……」
挙手し、俺が浮かべた疑問をまっすぐにぶつけたのは野中次郎(男子十六番)だ。
「そう!あなた達は高校2年。幸運なことに、あの頃プログラムに選出されなかったみなさんよ」

でもね、と先生が言った。

「今回、あなた達のクラスがそのプログラムに選ばれたのです!!」

どどーんっ!どや顔でそっくりかえる、先生。そして、当然のようにコケた。

「でも、先生……なんで私達が?」
続いて、天音優(女子三番)が質問を投げかけた。

「……決まってるじゃない。……私が知るわけないでしょ」

どんがらがっしゃん。俺達はコケた。思いっきりコケた。イスと机と一緒に。

「まあ、先生にも知らないことがあるってことで、納得してね☆」
ウィンクを投げかける先生を尻目に俺達はイスと机を直した。

「えっと、確認のために聞きますけど……ドッキリじゃありませんよね?」
双葉晶(女子十八番)が言った。

「残念ですが、ドッキリじゃありません!あなた達にはきっちり殺し合いをしてもらいます!」
またまたどや顔。
そんな先生に向かって、吠えた奴がいた。阪口翔(男子九番)。犬獣人の熱血系少年だ。

「っ!本当はこんなこと言いたくなかったんだけど、先生!ふざけないでください!
なんでって俺達が、殺しあいなんかしなきゃいけないんですか!」
「……ちょうどいいわ。あなたには証明を担当してもらいましょ」
「……え?」

そういうなり、先生はスイッチのついたリモコンを取り出し、ボタンを押した。
瞬間、阪口の首から音が聞こえてくる。電子音。

「先生、いったい何を……」

ぽんっ。間抜けな音とともに、阪口の首が飛んだ。
……周辺が、静まり返った。

「これでわかったでしょ?少しでも反抗しようものなら、こんなふうに首が飛んじゃうの。
あ、あと耐ショック性で防水仕様だから、ちょっとやそっとじゃ壊れない。
おまけに、盗聴器もついてるから……何か企んでても、筒抜けよ☆
あと、無理に外そうとしちゃダメ。阪口君みたいになるからね。
それと、24時間以内に死者が出なかったら……みんなの首が……ぽーん!よ」
0525創る名無しに見る名無し
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2012/04/02(月) 00:11:01.68ID:dWG3+mgb

沈黙が、続く。

「さーて、これからみんなにデイバッグを配るわよ。この中には、水と食料と地図、名簿、方位磁石、
ランタンに筆記道具といった基本セット。そして、この殺し合いを左右する武器が入ってるわよ。
マシンガンやナイフといった武器がメインだけど、時々変なのが……例えばハリセンとかが入ってたりするけど、うらみっこなしってことで、よろしくね。
そうそう。ルールブックも入ってるから、ルールを忘れちゃったらもう1度読んでね♪」

さっきから、気にさわるようないいかたをしてるな……先生。
普段、っていうかこんなことになる前までは俺達の暴走に翻弄させられ、
慢性胃炎に悩まされるかわいそうなへたれ先生(酷い言い方)だったんだが
……あれだ。すっかり、性格が逆転しやがってる。
それほど、うっぷんがたまってたんだな。

「じゃあ、出席番号順にデイバッグを取りに来てね。
あ、私物の持ち込みに関してだけど、それはOKってことにしとくわ。
……女の子にはいろいろあるわけだしね」

ここにきてセクハラ発言っすか。

「じゃあ、みんな殺しあい頑張ってね。では、まず男子一番……」

デイバッグの配布が始まった。
ちなみに、俺は2番目だから……すぐ、番が来た。

取りに向かおうとする、俺に春日井が話しかけてくる。

「……望」
「……?」

続きを聴く間もなく、軍服さんに再度呼ばれ……俺はデイバッグを背に外へと出た。

覚悟を決めた。もちろん、みんなで生きてこの殺し合いから脱出するという覚悟だ。
絶対このふざけた殺し合いを、つぶす!
何故なら俺は……!!!
0526創る名無しに見る名無し
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2012/04/02(月) 00:17:36.69ID:dWG3+mgb
秋月「何故なら俺は……っと……」
春日井「望、何かいてんのよ」
秋月「うわ、ちょ、見るなって!」

三枝「……私達のクラスをモデルにした、オリバト……悪趣味ね」
春日井「おまけに、なんなのよ。この「自分主人公モード」は」
秋月「わわわわわ」
春日井「まあ、私をヒロイン的ポジにしてるだけマシだけど」

ナンダナンダーワイワイワイ

綾部「僕の出番がないじゃないか……」
山岸山「ホロッホー」
二ノ宮「僕の出番もない、って言ってるよ」
特記「……僕も出番なし。悪くないですね(にっこり)」
朝比奈「えー!私も出てなーい!」
小太刀「私もおらんー」
山口「……私も……」

秋月「こ、これから出す方向だから!」
一之瀬「……秋月君、これはなんなのかしら?」
秋月「いや、それは……」
一之瀬「まあいいわ。先生が預かっとくわ。あと、親に連絡するから」
秋月「IYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」



杉山「以上!1日遅れのエイプリルフール企画でした!」
秋月「ウッガー!!」
杉山「チャン♪チャン♪」
0527創る名無しに見る名無し
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2012/04/04(水) 00:23:27.05ID:Ka73Jgx1
>>526
乙 
0528創る名無しに見る名無し
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2012/04/04(水) 15:21:22.96ID:0WC32RNZ
エイプリルフール乙…!



気づけば一周年を越えていたでござる
0529中西良之(口だけ小説家)
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2012/04/07(土) 13:43:49.34ID:a6j6+d/L
中西良之とは大阪出身で北海道釧路市在住の40ぐらいのオヤジである
職業は小説家、音楽評論家とかアート系を語るが、自称である
その手の才能はまるでなく、自作の小説は中二の落書き、音楽批評はただの悪気地レベルである
もちろん彼の作品が世に出たことは一度もない
最近は髪が薄くなってきたのを隠すためか短髪にしている、短足を隠すため常にシークレットブーツ着用
既婚で釧路公立大で准教をする妻に食わせてもらっている
自分のことを棚に上げ人を辛辣に批判するのがこの男の癖で
自分が批判されるとキレる、そういう人物
自分自身を美男だと信じており、その手の発言もうざい
西洋人コンプレックスが強いらしく、留学していたと常に自慢
ものすごく薄っぺらい関西弁のオヤジ
時に熱く芸術論を語るが、中身がないのがばれており、周りに悲しい目で見られることもしばしば。



0530創る名無しに見る名無し
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2012/05/01(火) 21:08:11.84ID:1hdyjX6o
天野「保守」 三枝「同じく」
0531創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/13(日) 19:00:13.68ID:iQwexsvQ
保守age

もうオワコンかね?
0532創る名無しに見る名無し
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2012/05/14(月) 06:18:42.18ID:52kXGY5/
スレは使いきるぞ…age
0533創る名無しに見る名無し
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2012/05/14(月) 17:38:45.06ID:AZROba6e
しかし、このまま埋もれさせとくにはもったいないキャラたちばかりだ。



特に片桐おちんぽみるく。
0534創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/20(日) 22:29:51.35ID:dqXhEbK2
今まであんま書かれてないキャラいる?
0536創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/21(月) 06:58:16.66ID:xmd7icY9
把握、特記さんって^^な人だよね?
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