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プレデター日記 4冊目
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0001創る名無しに見る名無し
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2010/08/06(金) 22:10:25ID:kLUwDnx3
映画「プレデター」「プレデター2」等に出てくる宇宙人プレデターの二次創作SSを主に日記形式で書いていくスレです。

前スレ プレデター日記 3冊目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1262361591/

関連サイト

初代プレ日記
ttp://geocities.yahoo.co.jp/gl/prediary
 オオタさん=映画「プレデター」のプレのこと(故人)
 マサフミ=映画「プレデター2」のプレのこと 。殺しても死なず、生存。義手。
 タケダの爺さん、タカハシ、ケンジ、日記プレ = 映画「プレデター2」ラストに出てきたプレのみなさん

プレ日記保管庫
ttp://wikiwiki.jp/predator/
ウルフさん=映画「エイリアンズvsプレデター2」のプレのこと 。ガニソン事件から、奇跡の生還を果たしたクリーナー。
スカーフェイスさん=ゲーム「Predator Concrete Jungle」の主役プレのこと。 映画「エイリアンvsプレデター」のスカーとは別プレ。
ジャック・カネダ・キノシタ =オリジナル・プレデター。 三馬鹿。 映画「エイリアンvsプレデター」のケルティック・チョッパー ・スカーとは別プレ 。
ワタナベ=オリジナル・プレデター。マサフミの弟子のクリーナー候補生。良いところの坊ちゃん。
チョンマゲ=アメコミに出てきたプレ。髪を1つに結わえている。過去、地球人女性「マチコ」に裏切られた。
牙折れ=モデルはアメコミに出てきたプレ。但し、ここでは小学校低学年くらい。チョンマゲの生徒。
サカザキ(仮)=オリジナル・プレデター。 本名不明。打倒スカーフェイスを夢見る庭師で、鎖鎌の使い手。
アカギ=ファンフィルム「BATMAN DEAD END」に登場する赤プレがモデル。日々ギャンブルに明け暮れている。
クロサワ=地球人。カプコンゲーム「AVP」の女性キャラ。ここでは盲目の少女。ウルフの保護下にある。
ミユキ=オリジナル・プレデター。日記プレの恋人。道具屋で働いている。プレ的にチャーミングな美人。
生八つ橋=ミユキのペット。改良されたフェイスハガー。
掃除屋見習い=オリジナル・プレデター。◆AvP.enmOzE 氏「ある掃除屋の闘い」の主役・・・のピチギャル時代。義手。
オカザキ=オリジナル・プレデター。掃除屋見習いの兄弟弟子。
師匠=オリジナル・プレデター。掃除屋見習い・オカザキの師匠。クリーナー。ウルフの知人?
0418ケンジ日記
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2011/05/14(土) 01:00:50.12ID:t7lxfTdY
★月々日

 タケダ・クランは、病気が流行りやすいような気がする。
 最大原因はマサフミだと思うのだが、婦長が言うには他クランに比べると
メンバー同士のつながりが強く、病人と接触しがちなのも原因だろう、という
ことだ。
 大抵のクランでは病人が発生すると、医療室やポッドに放り込まれて治癒
するまでそのまんま、というパターンが多いのだが、ここの連中は入院した奴が
いると面会謝絶でもない限り、見舞いだ差仕入れだとやって来る。
 これが他クランに比べて伝染病が流行りやすい原因の一つ、だそうだ。
 それでも病死する奴は滅多な事じゃいないから、基本うちはタフな連中揃い
なんだろう。

 さて、例によって現在、クラン内では風邪がはやっている。
 珍しいことにマサフミが持ち込んだわけではなく、また幸いなことに重篤な症状
が出るものではないので、たいした問題にはなっていない。
 それでも共用の場所に来る奴らは少しばかり減っており、三馬鹿もジャックが
欠け、キノシタが咳をしている状態だった。
 しかも、「ナントカは風邪を引かない」に逆らうかの如く、マサフミまで見かけない。
 すると、スカーフェイスさんが「あいつなら医療ポッドにたたき込まれているそうだ」と
教えてくれた。
 そんなに重症なのかと思ったら、「なんでも、普通の風邪ウィルスが奴の中で突然
変異しないように、とからしい」。
 そのまま永久にポッドに放り込んでおくしかないんじゃないか、それじゃ。
 「お前も気をつけろよ」と言われ、スカーフェイスさんも、と言おうと思ったが、この程
度の風邪ウィルスじゃ、ウィルスの方が逃げ出しそうだよな、この人は。

 後、スカーフェイスさんから気になることを聞いた。
 「そう言えば、地球では風邪の引き始めに「タマゴ酒」なるものを呑むらしいな」と。
 地球人はエイリアン・エッグで酒を造るのか。
 なんというか、つくづく得体の知れない奴らだ。
 
0419創る名無しに見る名無し
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2011/05/15(日) 00:06:13.22ID:aFcMne+D
エイリアンのコミックでプレじゃないけどエッグを食用にしてる
種族が出てたのを思い出した。
たしかに生命力からみてエイは栄養ありそうだが・・・。

そして今回も貴殿は元気なんだろう? サカザキ(仮)。
0420あるマスクに最後に残されるかも知れない記録
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2011/05/20(金) 21:26:20.18ID:hUWEm7SD

昔、お父さんが話してくれたことがある。

宇宙は生まれたその瞬間から、ずっと広がり続けているんだって。
そして十億年たって、これ以上大きくならないくらい大きくなったら、今度は縮んでいく。

そうすると、今度は縮んでいくにつれて時間が戻っていく。
おじいちゃんは赤ちゃんに。
ニワトリは卵に。

離れてしまった人たちとも、十億年後にまた会える。
あの日から会えなくなってしまった隣のおじさんやおばさん。
学校の友達や先生。
お母さん。
お父さん。

だから。
ここで別れ別れになって。
死を迎えるその時まで再会が叶わなかったとしても。

     キット、マタ、会イマショウ
0422創る名無しに見る名無し
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2011/06/15(水) 07:25:54.74ID:hJeJQJRZ
そっと保守。
プレって湿気は好きそうだけど、いきなり温度が下がったりするといやだろうなあ。
0424創る名無しに見る名無し
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2011/06/24(金) 19:11:22.60ID:jM4Dp3Am
6月ですでに40度近く・・・・
今年は、気をつけよう。
熱中症ばかりではなく、光の歪みにも・・・∴
0430創る名無しに見る名無し
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2011/07/29(金) 00:02:02.27ID:lNt9vtM/
誰か居ますかね?
ここに書いてたSS、規制中にモバゲーの小説コーナーで最初から加筆修正して
書き直したんだけど、宣伝してもいいかな?

やっと規制解けたら誰も居ないってのは辛すぎる。
0433創る名無しに見る名無し
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2011/07/30(土) 15:59:58.92ID:+DpyH+gi
いたw
んではお言葉に甘えまして…。
以前こちらで新米プレデターのSSを書いてた者です。
モバゲー、というかエブリスタの小説サイトで加筆修正バージョンを
書いてます。
タイトルはプレデターVSタイラント、作者名はやぶ、もし良かったら読んでみて下さい。
飛ばないかもしれないけど一応URL載っけときます。

http://estar.jp/.m231509c.Y3J0MDA0LmNwa2E1Mm9xXcnJk0/_novel_view?w=17565985&guid=ON
0434創る名無しに見る名無し
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2011/08/02(火) 12:59:42.36ID:pLiVFEFo
>>433
そこずっと見てるけど更新止まってんじゃん
それ宣伝とかホントに作者本人なの?俺だったら恥ずかしくて出来ないんだが
0436まあ、日記じゃあないんですけどね 1/4
垢版 |
2011/08/05(金) 19:14:26.72ID:3ShAEMDz
 その男は、バーサーカーの中でも変わり種と言って良いのだろう。
 他の連中のようにあえて違法な狩りを楽しむわけでもなく、バーサーカー同士や「クラ
シックな連中」との喧嘩に興味も示すことはなく。
 たまに酒代稼ぎの狩りに出る他は、ねぐらで酒瓶を友にごろごろしている。
 そのくせ、腕は鈍っているわけでもないようで、何を思ってか深夜に襲撃をかけてきた
連中を、翌朝素っ裸でねぐら近くの木の枝に全員吊しておく(それもしこたま酒を飲ませ
て)くらいのことは出来た。
 周囲は、バーサーカーとはいうものの特に実害もない怠け者、程度にしか考えていなか
った。

 そんな男が、事件を起こした。
 
 あるクランの若者が、殺された。
 X字に磔にされ、胸を同様に切り裂かれていた。
 だがもっとおぞましいのは、喉を一文字に切り裂かれ、その切り口から舌が引き出され
ていたことだった。
 プレデター種では、見せしめもしくは示威行為として行われるのは、皮をはぎ逆さ吊り
にすることではある。
 その彼らですら、顔を顰める行為だった。

 死体の有様から、当初は別種族の仕業ではないかと思われていた。
 しかし、殺された若者とあの変わり者のバーサーカーが、事件の直前に一緒にいるとこ
ろを目撃した者があったことから、そのバーサーカーの仕業ではないか、ということにな
ったのだった。
 すぐに捕り手がむかったものの、全員返り討ちにあった挙句本人は姿をくらませた。
 逃亡、すなわち、己の罪を認めたも同然。
 所属者を言い様のない殺され方をされた挙げ句その犯人に逃げられたクランの長老は、
己の面目を潰されたこともあり、文字通り怒り狂った。
 見つけ出さなければ、自分たちが長老に殺されかねない。
 調査を任せられた(押しつけられた、とも言うが)者たちは、バーサーカーの居所を特
定した後、頭を抱えた。
 そこは、バーサーカーやバッド・ブラッドを凌ぐ変人の巣窟 タケダ・クランの所領だ
ったのである。

 エルダー・タケダことタケダの爺さんは、珍しく不機嫌極まりない表情で通信室を出て
きた。
 「何を言ってきたんですか?あちらは」
 エルダーの秘書兼事務処理担当兼庶務兼経理兼雑務兼・・・のタカハシが、おおよその
事情を察しながら声をかける。
 「犯罪者がわしの所領内に逃げ込んで居るから、捕まえて引き渡せと言うてきた」
 珍しい話ではない。
 「それで」
 「言い様が気に入らんので、立ち入り許可だけはくれてやるから、己のとこの尻ぬぐい
くらい己でやれ、と言うておいたわ。
 タカハシ。あのクランの連中がうちの縄張り内でなんぞしでかしたら、遠慮無くやって
よいと皆に伝えておけ」
 「犯罪者を捕まえろ、じゃなくですか。恩を売っておくのも一手だとは思いますが」
 「あ奴に売ってやるような恩なぞ無いわい」
 タカハシは苦笑いをした。
 通信相手は、タケダにしては珍しく仲が悪い、というよりも、険悪と言っても良い相手
だった。
 もっともタカハシでさえ、「そりゃそうなるだろうな」と思わせる相手であったが。
 いつも通りに手続きを済ませると、後はやってくるそのクランの連中が問題を起こさな
いことと、問題を起こしたがる男がわざわざちょっかいを出しに行かないことだけは祈っ
ておいた。効いたためしなぞ無かったが。
0437やっぱり日記じゃないんですけどね  2/4
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2011/08/05(金) 19:15:26.42ID:3ShAEMDz
 犯罪者とその追手の件は、とかく噂大好きなクラン中にあっという間に広がっていた。
 犯罪者に肩入れする、と言うわけではないが、そのクランの者が自分たちの所領へ入っ
てくると言うことを嫌がる者は多少ならず居た。
 タケダ・クランは、別によそ者を拒むような処ではない。むしろ、どこからどうしてき
たのか分からないような奴がゴロゴロしているし、互いの素性などろくに知らぬ者同士が
文字通り同じチェストバスターの肉を食う、という場所だ。だいたい、田舎クランからの
訪問だの、展示会の来場者などをクラン総出で歓迎するのだ。
 そんな彼らが、他クランの来訪を嫌がると言うのは、そのクランが「たいしたこともな
いのにやたら血族意識が高く、非血族型クランの者を見下した態度を取る」所だからだっ
た。
 普段明るく、他クランから誰か来るとあれば興味津々な三バ・・・・烏たちでさえ、そ
のクランの名を聞いたときはゲンナリとした表情になった。特に亜種の血を引くジャック
は、嫌なことを思い出したようだ。
 「なにwwwwそんなショッパイ奴らなんwwwww」
 マサフミなどは、彼にしては珍しいほど犯罪者の方は興味なさげで、むしろ追手連中に
どうちょっかいかけてやろうかと言う気マンマンだった。
 良識派なケンジやその後輩も、気もない風に「あまりやっかいごとを起こすな」という
程度だ。
 よほど、タケダ・クランの者とは相性の悪いクランである。
 そんな中で、妙にスカーフェイスが押し黙っていた。
 普段ウルフから「少しは口を閉じろ」と言われるくらいよく喋る男が、何故か黙り込ん
でいた。
 黙り込んでいるだけで、特に不機嫌であるとかそう言う様子はないのだが。
 周囲もちょっと妙だな、とは思ったものの「なにwwwwおっさんwwwwぽんぽんペインwwww
w?」などと絡んできたマサフミの髪(便宜上、髪と呼んでおこう)を、例の怪力でぎゅ
うぎゅうのツインテール三つ編みにしながら「おっさんと呼ぶなと言っただろう?」と言う
のを見て、「ああ、いつものこの人だ」と安心した。

 だから、そのすぐ後にスカーフェイスがふいっとその場から居なくなっても、誰も気に
していなかった。
0438どうしても日記zy(しつけぇよ)  3/4
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2011/08/05(金) 19:17:16.82ID:3ShAEMDz
 タケダ・クラン所領の、ほぼ外れに近い一画。
 居住区からは離れ、鬱蒼と野生の植物の生い茂る、荒れ果てた場所。
 ほったらかしにされて久しいようだが、ここ最近はサカザキ(仮)が徹底的に整備しよ
うと準備中だという噂がある。
 その中に、木や草を適当に組み合わせて作られたねぐらがあった。
 居心地の善し悪しなどまるで無視した、巣のようなしろものだ。
 追われる身のバーサーカーは、その即製ねぐらで酒瓶を枕にごろり、と仰臥していた。
 うつらうつらしていたが、ふと近づいてくる気配を感じた。
 (討手か)
 それにしては、気配が一人分しかないが。
 しかし、バーサーカーは起き上がりもせず、そのままごろ寝を続行していた。
 一度は逃げたものの、二度目をする気はあまりない。
 面倒、というのもあったし、いい加減このあたりで生を終えるも良い、とも思っていた

 しかし、近づいてくるそれは特に殺気を孕んだものでもなく、気配を消そうというもの
ですらない。
 バーサーカーは薄く目を開き、目だけをその気配の方へ動かした。
 近づいてくるのは、やはり彼と同種族の者だった。
 歳は同じくらいだろう。粗っぽい岩を思わせる体つきの、隻眼の男だ。
 その強面に似合わぬ暢気な声で、「よう、起きているか?」と声をかけてきた。
 「貴様は・・・」
 バーサーカーは体を起こして、胡座をかいた。
 「どうも貴様の顔、見覚えがあるな。ただ俺の頭の中の奴より、少々老けたようだが」
 「気にしてることを言わないでほしいねぇ」
 「だが、名前が思い出せん。歳というやつだな」
 「今はスカーフェイスと呼ばれている」
 「安直だな。見たままじゃねぇか」
 「名付けた奴が傷つくから、そうはっきり言わんでやれ」
 「で、そのスカーフェイスとやらが何のようだ」
 「お前さんが殺した若いのが所属していたクランのエルダーが、うちの爺殿にお前さん
を捕まえて突き出せと言ってきた」
 「ああ、そう言やぁこのあたりはタケダ・クランの縄張りだな。で、お前さんが来たっ
て訳か」
 「いや、タケダの爺殿はあのクランのエルダーとは仲が悪いようでな。
  立ち入り許可だけはくれてやるから、自分でやれ、とほったらかしだ」
 「はっはっは。あの爺さんらしい。じゃあなんで来たんだ?」
 「まあ確認だ。心当たりがあると、確認したくなるのが癖でね」
 「余計な好奇心は身を滅ぼすと言うぞ」
 「身に染みているんだがね。どうも治らん。
  それはさておき、お前さん、妙なことをしたもんだな」
 スカーフェイスの言葉に顔を顰め、酒瓶を引き寄せると、良いものではないが酷く強い
酒を、水ででもあるかのように一口あおった。
 「気に入らぬクソ生意気な若僧だから殺した。それだけのことよ」
 「それだけで、わざわざ古くさい、裏切り者の見せしめなぞやるまい」
 「・・・知っていたか」
 男は少しの間酒瓶を弄んでいたが、やがて吐き捨てるように、
 「あの若僧は、バーサーカー連中の玩具として、自分のクランの者を売っていた。
  脅されたか、見返りがあったか、自分の気に入らぬ奴を売っていたかは知らん。
  どれであろうが、変わらんがな」
0439ラスト   (4/4)
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2011/08/05(金) 19:19:13.03ID:3ShAEMDz
 「外道が外道をするのは構わんが、そうでない者が外道な真似をするのは許せなかった
か」
 「ふん。気に入らぬから殺したことに変わりはない。
 さて、どうするつもりだ」
 「別にどうもしやせん。まあ、俺なら逃げるね」
 「ほう。100年前、逃げなかった男が言うか」
 「状況が違いすぎるだろう」
 「貴様なら船の連中を皆殺しにして逃げられただろうがな。まあいい。
  俺の首を持って行けば、あそこのクランの連中は貴様を英雄扱いしてくれるぞ。表面
だけでも」
 「興味ないな。俺の手でお前さんを殺したいとは思わん」
 「さて、俺の方は貴様に殺されたくなってきた。殺らないなら、殺るぞ」
 立ち上がったバーサーカーの体が、ぐうっとふくれあがったように見えた。
 次の瞬間、スカーフェイスの立っていた空間を鈍い光が一閃し、スカーフェイス自身は
近くの木の枝の上にいた。
 「ようし、殺ってやる」
 バーサーカーは心底から嬉しげに笑った。
 「お前さんのそういう好戦性がバーサーカーになった由縁なのだろうな。
  だがな、俺を相手にする暇はなさそうだぞ。既にあの若僧のクランの奴らがこちらへ
向けて出立している」
 その言葉にバーサーカーも忌々しそうに牙を鳴らした。
 「鈍くさい奴揃いの癖に、こういうときだけ素早い」
 「奴さん方も必死ということだ。お前さんの口からあの若僧のやってたことが他のクラ
ンに知れたら、喜んでちょっかい出したがるところだらけだろうしな」
 「それも面白いかも知れんが、喋るのも面倒くさいな」
 「悪いが、俺も今のクランの居候という立場上、手助けはしてやれん。代わりに、餞別
だ」
 スカーフェイスが投げ寄越したのは、プラズマキャノンだった。
 「そいつは一回のチャージに20分ばかり掛かるが、その代わり通常の威力で連射が効
く。状態によろうが、10発くらいは出来るはずだ」
 バーサーカーは頭を上げて大笑いした。
 「違法改造じゃねぇか」
 「武器マニアの若いのがお遊びしたものを没収したやつだ。チャージ時間を考えて使え
ば、まあ役に立たんこともないだろう。好きに使え」
 そう言うなり、スカーフェイスの気配が消えた。
 残されたバーサーカーは、幾分持てあましているかのように、満タンチャージ完了済の
改造プラズマキャノンを弄りながら、
 「さて、どうしたもんだろうな」
 と、他人ごとのようにつぶやいた。
0440創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/08/07(日) 22:58:16.23ID:KyVmheAn
久々の投下乙です。
いいなー連射できるキャノン。
そういやーずっと前にはマサフミからナギナタ没収してたっけな?
あれもどっかの訳ありさんに託されたんだろうか・・・。



0441創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/08/09(火) 23:52:03.04ID:haAqfVSN
久々に覗きにきたら投下されてた\(^o^)/ありがとうございます。
0444創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/12(月) 23:03:08.76ID:vvJz/Vk/
モンハンとプレデターで投下してみたいんだが、ここの雰囲気に合うかどうか…
0447創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/09/14(水) 20:11:51.48ID:nqT5YdhO
444だけど、書いた紙が無くなってた…
遅筆ですが日曜日までに投下できるようにします…すみません
0448牙の狩人
垢版 |
2011/09/18(日) 20:54:24.76ID:qv+nxSBY
とある村の集会所にて、一人のハンターが息を切らして駆け込んで来た。
そのハンターはようやくリオレウスを討伐した、まだまだ駆け出しのハンターであった。
どうしたのだ古龍にでも出くわしたのか、と集会所に居たハンターは言った。
ハンターは息も絶え絶えに自分が見たことを語り始めた。

ー曰く、自分は密林で採取して居た際、漆黒の竜に出くわしてしまった。
その竜は眼から紅い閃光を放ち、暴れ回っていたのだとー

なんだ、そいつはナルガクルガだ。
あいつはなかなか強い奴だったなと集会所にいたハンターは小さく笑って言った。
ちょっと待って欲しい、その竜は眼から紅い閃光を放って暴れ回っていたと聞く。
ならば君は何故、さほど大きな怪我もせず生き延びたのだ?と、別のハンターは言った。

ハンターは言った
ナルガクルガは恐ろしかった。だが、もっと恐ろしい奴がいた。
長い髪を振り乱し、周りの木々を足場にし、ナルガクルガもかくやという速さで対等かそれ以上に渡りあった奴がいた。
そいつは奇面族でもーーおそらく獣人族や竜人族の類でもないーー狩人であった。
プレデター
まるで 捕 食 者 の様であったとーー

0451創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/10/14(金) 10:05:04.69ID:g7pW96L/
ねぇ、続きマダ〜?(´・ω・`)ノシ
0452もうすぐハロウィンですね
垢版 |
2011/10/18(火) 20:42:58.80ID:OMKPHZty
マサフミ「Trick and Treat!」
タカハシ「強盗だ、それは!」
スカフェ「それじゃ選択肢にはならんだろう。確か・・・Dead or Alive?」
ケンジ「あなたが言うとシャレにならないです」
0453創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/10/22(土) 21:11:30.23ID:0VSZ2WRy
ハロウィン中なら迷彩なしで町歩けるんじゃね?
「一緒に写真撮らせて〜!」なんて言われたらどうするマサフミ。
0454まあ矛盾とか無理とかあるが、目を瞑って
垢版 |
2011/10/31(月) 19:59:58.55ID:5PbyoIeg
クロサワ&牙折れ「Trick or Treat!」
タケダ「ほっほっほう。可愛い魔女とウォリアー・エイリアンじゃなぁ」
タカハシ「よくウォリアーの着ぐるみなんてあったな」
ケンジ「なんかチョンマゲさんが居たクランの伝統行事の子供用衣装だとか・・・」
ワタナベ「どんな伝統行事なんだろう・・・」
ミユキ「クロサワのはずいぶん凝った衣装ね デモカワイイ!」
日記「スカーフェイスさんが買ってきたんじゃないか?こういうの好きそうだし」

タカハシ「それにしても、こういうので一番騒ぎそうな男は?」
ワタナベ(い、言えない!!
     「この時期なら、堂々と地球で出歩けるぜぇwwwwwフヒヒwwwwww」
     って言っていたなんて!!)



<誰も知らない会話>
スカフェ「まあ、今回の衣装については、俺は手出ししてないわけだが (・∀†)ニヤニヤ」
ウルフ 「薄気味悪いニヤニヤ笑いは止めろ。
     それより、チョンマゲの所の餓鬼と一緒に行くとは聞いていないが」
スカフェ「まあまあ、良いじゃないか (・∀†)ニヤニヤ」
0455創る名無しに見る名無し
垢版 |
2011/10/31(月) 22:27:55.42ID:0QSJZh1N
ウルフさんが〜夜なべ〜をして着ぐる〜み編んで〜くーれーた〜♪・・・だと?

今ごろ地球の子供たちから「キャンディタベル?」の嵐だろ、マサフミ。
俺もプレにキャンディあげてぇwwwwwwwwwwww
04561日遅れて載せる馬鹿がここに1人
垢版 |
2011/11/01(火) 02:00:44.96ID:Umw0/rRH
 それは、秋にさしかかった頃だった。仕事を終えてナガオと共に港に着いたノジリは、タカハシ氏に事務所へ来て欲しいと連絡を受けた。
また書類整理かな?と苦笑しながら友人と別れ、仕事の報告書を持って事務所へ行く。
たまに大量の書類の整理や膨大な資料集めを手伝う為、今回もそうかと思っていたので、ため息と共に出された「先日、カボチャがな、爆発したんだ。」の言葉には、さすがに反応が出来なかった。
0457お叱りは覚悟の上
垢版 |
2011/11/01(火) 02:02:29.99ID:Umw0/rRH
「……えっと、カボチャを使った爆弾テロか何かがあっと?」
事態がつかめず、ためらいがちにノジリが訪ねると、
「あぁ、すまない、そうじゃないんだ。」
深く刻まれた眉間の皺を押さえつつ、タカハシ氏はもう一度ため息をつき、話し始めた。
「今年、うちのクランでハロウィンパーティーを開くだろう?それに使うカボチャをだな、うちのあの バ カ がいらんことをしてだな、こう、バーンと。」
手をパァッと開いたタカハシ氏は、むしろ笑い話の様に語る。無論、笑い話などではないのだが。
この日の為に庭師のサカザキ(仮)氏が丹精込めて育て、更にいえば他ならぬノジリが地球までその種を買いつけに行っているのだ。
ノジリも眉間を押さえ深くため息をついた。
0458ハッピーハロウィン☆
垢版 |
2011/11/01(火) 02:05:25.07ID:Umw0/rRH
「…それで、何をどうやって、あの馬鹿はカボチャを爆発させたんですか?」
犯人の顔を思い浮かべつつ(本当は思い浮かべたくもないのだが)、タカハシ氏に尋ねる。
「それがだな、地球の植物だから地球の肥料を使えばいいと思いたったらしく、何やら訳のわからん薬品持ってきて、原液のままカボチャ畑にドバドバと。」
「う わ あ。」
「まあ、当人に悪気は無く、むしろ、より大きなカボチャにして皆を喜ばせようとしての行為だったそうだからな。
今回は私とサカザキ(仮)殿の二人で優しく説教しただけで済ませたよ。」
(優しく、ね。)
今頃、独房か病院に居るであろうトラブルメーカーに、ノジリは「ザマア」という言葉をこっそり送った。
「で、だ。問題はアレでなく、」
「カボチャ、ですね?」
ノジリの言葉にタカハシ氏は頷いた。
「幸い、調理用の小さなカボチャや南瓜は事前に収穫されていたので無事だったのだが、飾り用の大きなやつが、ことごとく爆発してしまってな。
しかも地球以外では栽培されてないので補充が出来ない。途方に暮れていた所に、ちょうど君が帰ってきた。
済まないのだが、君のルートで手に入らないだろうか?」
もちろん、とノジリは快く承諾した。
0459スンマセン、続きは明日以降で…
垢版 |
2011/11/01(火) 02:09:45.06ID:Umw0/rRH
幸い、ノジリが贔屓にしている地球の食品流通業者が20個ほど手に入れてくれたので、大事に至ることなく済んだ。
しかし業者の船では祭りには間に合わない為、クランが所有する高速船で取りに行くことになった。
メンバーは業者と顔見知りのノジリと、暇をもて余しt(もとい)、大きなカボチャを運ぶ為に選ばれた、力自慢のスカーフェイス氏の2人である。
「ついでだから、子供用のお菓子も見てくるか。」
久しぶりの地球にワクワクとしているスカーフェイス氏に
「お願いですから、現地でトラブルを起こさないで下さいね。」
と、タカハシ氏が釘を刺す。
「それじゃ、なるべく早く帰るように努力します。」
心配顔のタカハシ氏に、ノジリはそう言い、肩に荷袋を掛ける。この中に業者に支払う代金替わりの品物が入っているのだ。
「頼むよ。」
タカハシ氏がノジリに向かって言ったこの言葉は、カボチャの事なのか、スカーフェイス氏の事なのかは判らない。が、あえてどちらかとはノジリは聞かないでおいた。

見送る人々の前で、高速船はゆっくりと上昇した。
0460ハロウィン数日前 その1
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2011/11/02(水) 00:34:25.62ID:C+bNei7c
ノジリとスカーフェイス氏が地球へ向かって数日、タケダクランは至って平穏であった。
きたるお祭りの準備で方々が賑やかしくなってはきているが、元来お祭り好きでしょっちゅう賑やかなこのクランでは、むしろ通常運行といった所であろう。
あちこちの店や民家で、ハロウィンの飾りが少しずつ付け足されていってはいるが、やはりカボチャの飾りが無い為に今一つしまらなかった。
そのカボチャが無い原因、マサフミは今、クラン内で清掃という奉仕活動に従事している。
顔や体のあちこちに包帯を巻いた、本来なら痛々しい筈の姿で、手には箒と塵取り、腰に鉄ばさみとごみ袋、背に屑入れの籠を背負って街の隅から隅を掃除していた。
その傍らには、監視役の男が二人、鋭い目で包帯男の動作を見守っている。
0461ハロウィン数日前 その2
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2011/11/02(水) 00:36:57.08ID:C+bNei7c
こうなった原因が自身に有ることは、マサフミにも分かっている。だがしかし、こうなる筈ではなかったのだ。
サカザキ(仮)氏が育てたあのデカカボチャに、ほんのちょっと手を加えて更にデカくしたかっただけなのだ。
そのデカカボチャを皆が喜び、かつ、自分にほんの少し称賛と感謝の言葉をくれるだけで良かったのだ。
しかし現実は、自分が想像していたのとは遥か斜め上の結果となった。薬品の事を突き止められ、タカハシ氏やサカザキ(仮)氏、ウルフ氏というメンバーだけでなく、
いつもは「まあまあ」とストッパーに入ってくれるスカーフェイス氏まで
「なあ、殴っていいか?」と笑顔で握りこぶしを作った時には、さすがのマサフミも死を覚悟した。
なんとか土下座して事情を話し、悪気が無かったことを理解してもらえたので、タカハシ・サカザキ両名による説教(という名の折檻)と奉仕活動で済んだ。
「こんなハズじゃなかったのになぁ。」
ボソリと呟くマサフミに、
「いま、何か言ったか?」
と、監視役の1人、クリーナー・ザ・ウルフ氏が睨みつける。
「うぇ、何でもナイッス。」
「さっさと掃除せんか。」
「ウイッス。サーセン。」
0462ハロウィン数日前 その3
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2011/11/02(水) 00:40:39.57ID:C+bNei7c
数時間後、ウルフは掃除を終えたマサフミを独房へ放り込み、事務所へ赴いた。
事務所の扉を開けると、書類の山の隙間からタカハシが顔を覗かせた。
「あ、終わりましたか?」
「ああ、滞りなく。入っていいか?」
「散らかっていますが、どうぞ。」
ウルフは音もなく部屋へ入り、置かれてある椅子の一つに座る。
「…相変わらず、凄まじい量だな。」
「まぁ、いつもの事ですよ。何か飲みますか?」
「いや、構わん。」
「そうですか。ところで、…どうでしたか?」
声を潜めて訪ねるタカハシに、ウルフは軽く首をふった。
「…そうですか。」
結果を知ったタカハシは、ハァと息を吐き出した。
「タカハシよ。そう気を落とすな。オレはまだクランの一部しか見ておらんし、何処かに隠れておるやもしれん。そもそも本当に居るのかも分かっておらんのだぞ?すぐには見つからん。」
「はあ、まあ、そうですね。まだ始めたばかりですし。今からこれじゃあ見つかるものも見つかりませんよね。」
すぐに気を取り直したタカハシに、ウルフはニヤリと笑う。
「まあ、この件は我々で対処する。タカハシ、お前は引き続き、情報収集を頼む。」
「分かりました。もうしばらくお願いします。」
タカハシの言葉を背に受けながら、ウルフは音もなく部屋を出た。
0463創る名無しに見る名無し
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2011/11/05(土) 09:53:04.87ID:1xT9Ji0P
珍しくささやかに悪意無くやったら、思いっきり裏目に出たな、マサフミ。

しかしウルフさんは何を(誰を?)探しているんだ。
0464ハロウィン数日前 その4
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2011/11/06(日) 23:15:25.61ID:D4DijADq
 その知らせが届いたのは、スカーフェイスとノジリが地球へ行って数日もたたないうちだった。
「殺人犯が、このクランに来たと?」
「来たかもしれない、です。」
「…はっきりせんのか?」
 タカハシに相談したいことがあるからと言われ、事務所へやって来たウルフは、話を聞いて眉間のシワを深く刻んだ。
「私も何度も聞き返したのですが、向こうは『はっきりとは断言できない』の一点張りで…」
ため息をついたタカハシは、事件の概要を話し始めた。
 とあるクランの場末の安酒場で、爆発事件が起きた。
店にたむろしていた若いバーサーカーの1人が、途中で便所へ行ってしばらく。突然、店中に彼の絶叫が響いた。
店内は一瞬にして静まり、仲間の1人が便所へ覗きに行った途端、閃光が走り爆発が起きた。
 元々、あまりちゃんと作ってなかったのか、店は骨組みぐらいしか残らなかったらしい。両隣の店舗も含め、酒場は全壊、死者・負傷者及び行方不明者合わせて30人を越した。
荒事が日常茶飯事の狩猟者の星でも、これは大事件であった。
0465ハロウィン数日前 その5
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2011/11/06(日) 23:17:02.27ID:D4DijADq
 「じきにその地区の警備隊が駆けつけ、負傷者の搬送と同時に地区を封鎖し調査を始めたそうですが、事件発生から封鎖迄の間に出航した複数の船舶のうちの一つが、うちのクランに入っていまして。
もし犯人がいて尚且つクランから脱出していたら、そちらにも潜伏している可能性があるかもしれないので注意して下さい、とのことです。」
「なんだ、犯人の目星どころか、居るかどうかも分かっておらんのか?」
「どうも防犯カメラも無い店舗らしくて。店の中は瓦礫と被害者の血肉でぐちゃぐちゃ、客のマスクも殆ど壊れていて、病院にいる生存者の証言待ちだそうです。これが事件後の店内の様子です。」
 タカハシはキーボードをたたき、モニターに映像を映した。黒焦げの柱と足の踏み場も無いほど物が散乱した床には、被害者の内臓や肉片があちこちに落ちていた。
「やれ、面倒なことだ。店が無事なら犯人のDNA情報を摘出できたろうに、これでは無理そうだな。それで、この件について爺殿はなんと?」
「『子供逹に二度目の失望はいらん』と、おっしゃってました。」
0466ハロウィン数日前 その6
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2011/11/06(日) 23:19:03.04ID:D4DijADq
 「ふうむ、内密に調査しろ、か。で、俺にお鉢が回ってきたと。」
「こういう仕事はウルフさんが適任だとエルダー直々のご指名でして。私も出来る限りサポートします。」
「居るかどうかも分からんヤツを捜すのに、お前の手を借りるのも気が引ける。とりあえず、その船の乗客リストを見せてくれ。」
「リストですか?ちょっとお待ち下さい。」
 タカハシは再びキーボードをたたきだし、入港リストをモニターに映し出す。
「…結構いますね。もし彼ら全員を調べるなら、骨ですよ。」
「全員ではない。これから言うのを排除してくれ。」
 ウルフの言葉に「?」マークを顔に浮かべながら、タカハシは「はあ…」と返事する。
「まずは裕福層。現場が場末の安酒場なら、そういう連中はまず寄り付かんだろう。万一、バーサーカーの小僧共に恨みがあるなら、司法に訴え出るか、殺し屋を雇うだろうし。」
「その殺し屋に始末させた可能性は?」
「殺し屋なら悲鳴などあげさせん。駆け出しの未熟者でなければな。第一それなら、雇い主はこちらに逃げ込まんだろう。」
「ああ、成る程。」
0467ハロウィン数日前 その7
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2011/11/06(日) 23:20:45.34ID:D4DijADq
「次に子供連れ。子連れが犯人なら、ここでなく、もっと遠い星に逃げている。もしくは、子供だけでも安全な場所に隠す。」
「子連れも削除、と。」
「あとは、現役のハンターだな。」
「その理由は?」
「タカハシ。お前がもしバーサーカー共に名誉を汚されたら、どうする?」
 この質問にタカハシの顔がスッと変わった。
「もしそんなことがあれば、決闘を申し込みます。それが例え勝てない相手であっても、死力を尽くして闘います。」
 それは、狩り以外では見せない、戦士の顔だった。その顔を見て、ウルフは満足そうに笑った。
「そういう事だ、タカハシ。いっぱしの狩人なら、今お前が言ったように決闘を申し込むだろう。相手が複数いれば、仲間も助太刀する。男であろうが女であろうがな。なら今回の様な事はない。」
「ああ、成る程。」
「そして、店三軒程の爆発なら自爆やキャノンの誤爆ではあり得ん。これは相手に強い恨みを持つ、決闘が出来ない程か弱い者による犯行。」
 タカハシは、ウルフの話を聞きながら次々と該当者を排除していく。
「…出ました。」
0468ハロウィン数日前 その8
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2011/11/06(日) 23:24:05.96ID:D4DijADq
「それでも7人か。婆さんもいるな。この連中はまだクランに留まっているのか?」
「ええと、あ、1人はすでに出ています。」
「そいつを消して6人か。そいつらのデータをこちらにくれ。あと、1人か2人手を借りたい。口の固い、機転のきく奴。」
「それなら今、ケンジ君がいますね。彼にも事情を?」
「ああ、もっともらしい理由をつけて呼びだしてくれ。来てから事情を話そう。あとそれと…マサフミも使う。」
「へ?」
 突然、予想もしていなかった人物の名前が出た為、タカハシは素っ頓狂な声を出した。
「ウルフさん、なぜ、マサフミを?」
「なに、ちょっと考えがあってな。カボチャを破裂させた罰で奴を働かせても良かろう。」
 不思議そうな顔をするタカハシに、ウルフはニヤリと笑った。
0469創る名無しに見る名無し
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2011/11/08(火) 20:11:08.63ID:7xDqixf/
お、ちょっとした推理もの。
スカフェ兄さんが居ないのが残念だが。

マサフミをどう使うんだろうなww
0470ハロウィン数日前 その9
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2011/11/09(水) 23:29:50.27ID:xeVkzaR7
 「現段階ではあくまで“疑い”でしかない。確たる証拠がないから、大っぴらに調べる訳にはいかんのでな。それに下手に調べて、犯人に破裂されてはたまらん。」
「そういう事でしたら、喜んで協力させてもらいます。」
 2人から事情を聞かされたケンジは、2つ返事で承諾した。
「それで、具体的にどうするんですか?」
「まず、この6人のDNA情報をダウンロードするから、マスクを貸してくれ。」
 そう言って、タカハシはケンジからマスクを受け取った。
「マサフミを監視する間、こいつらの足跡を見つけ出し行動範囲を把握する。もしこの中の誰かが犯人と断定された場合に、確保しやすくなるからな。」
「防犯カメラで捜すっていうのはどうですか?」
 ケンジの素朴な質問に、
「もちろん防犯カメラも使う。」
と、ウルフは答えた。
「但し、ある程度の行動範囲を割り出してからだがな。現時点で宿泊場所が判っているのは3人だけ。後の3人を捜しだすのに、膨大な防犯カメラの映像から見つけるのは困難だ。」
「ああ、それで足跡ですか。」
 ウルフの話しに納得したケンジは、感嘆の声をあげる。
「別にそう難しく考えるな。蟲を探す要領と同じだ。」
「それでもやっぱり、ウルフさんの話しは勉強になります。」
「だね。私もウルフさんがいなかったら、今頃どうしていたか。はい、ダウンロード終わったよ。」
 ケンジにマスクを返しながら、タカハシはウンウンと頷いている。
「私とて自信を持って述べている訳ではない。勘違いで犯人を見落しているやもしれんし、そもそもここには来ておらんやもしれん。だが闇雲に捜すよりは、ましだろう。」
 2人の視線を受けながら、ウルフは
「これが徒労に終わればよいのだがな。」
と、ポツリとつぶやいた。
0471ハロウィン数日前 その10
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2011/11/09(水) 23:31:23.86ID:xeVkzaR7
 マサフミの清掃活動が始まって3日目、少しずつではあるが全員のデータが揃いだしてきた。
「後はこれを各個人毎に分別するだけだな。」
 事務所の一角にあるドリンクコーナーで一服しながら、ウルフは独りごちた。
「しかし、見つかるものですね。」
ケンジもドリンクを飲みつつ呟いた。
 マサフミを監視中、2人はリストの人物のうち4人とすれ違っついる。
「ウルフさん、あの4人の中に犯人がいると思いますか?」
「…いや、思えん。」
 すれ違った時に見た、それぞれの姿、表情、仕草と纏っている雰囲気など、そのどれをとっても同属を殺して逃げてきた者のそれではなかった。
「俺もあのお婆さんはさすがに違うと思います。」
 ケンジは移動中に見た、喫茶店で孫娘らしき少女と楽しげに話している老婆を思い出す。
「私もそう思う。だが先入観は持たぬほうがいい。それが足枷となる場合もある。」
「あ、はい。すみません。気をつけます。」
「かまわん。」
「しかし、…マサフミの奴には驚かされましたよ。」
「まあな。あれは、変な所で勘が良いからな。」
0472ハロウィン数日前 その11
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2011/11/09(水) 23:34:31.67ID:xeVkzaR7
 それは今日の清掃活動中のことであった。
 マサフミは、いつもの通りに箒に塵取り屑籠という出で立ちで掃除をしていた。
もう既に罰で掃除をしていることはクラン中に知れ渡っているので、道行く人に「頑張れよ〜」だの「あそこにもゴミ落ちてるぞ」だの「まさふみーっ!かぼちゃかえせーっ!(小石を投げながら)」だの方々で声をかけられる。
 なかにはヨボヨボの老婆が、「お兄ちゃん、いつも掃除してくれて、ありがとうねぇ。」と、食べ物を渡してくる。
「ウッハwwバーサンアザーすwww」
 最初のうちは、これまでにない程しょぼくれた顔をしていたマサフミも、徐々に元のテンションに戻りつつあった。
「やっべww掃除やっべwwwこれクセになりそwwウハwww」
「あまり調子にのるな。また痛い目にあうぞ。」
お菓子やらフェイスハガーの干物やらを貰って浮かれるマサフミに、ウルフはグサリと釘を指す。
「うっ…わ、わーてるっつーの!」
 さすがにまだカボチャのことが響いているのか、また大人しく清掃活動に戻った。
「オレだってよ、あんなことになるとはよ、思ってなかった訳でよ、まさかカボチャがボーンてなるて、誰が思うよ?ホントマサフミ信じらんな〜い。」
「あ、その事でお前に言い忘れてたのがある。」
「ほえ?なんすかケンジ先輩。」
「お前が地球から持ってきたあの薬品な、サカザキ(仮)さんが調べてみたら、現地でも大問題になってたらしいぞ。」
「ウッソ!マジで!?」
「ああ、現地でも何かの作物が破裂しまくってたらしい。お前、とんでもない物を持って帰ってきたな。」
「マwジwかwwwプギャww地球パネェwwwマジ怖エェwwウェッwwww」
 爆笑するマサフミを、ウルフは氷の様なの冷たい視線を向けてドライアイスの様な言葉を放った。
「そんな危険な薬をお前は畑に原液でぶちまけたのだぞ。」
「……ホント、サーセン。」
 先程より更に大人しくなったマサフミは、また静かに掃除を始めた。
「…ところでよ、歯欠けのオッサン。話しは変わんだけどもよ。」
「なんだ。」
「…2人してナニ探してんの?」
0473創る名無しに見る名無し
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2011/11/13(日) 18:07:55.08ID:GwXMhU4F
ええカンしとるのぉ、マサフミ。
しかし、地球でも問題になってる薬品の正体はなんなんだ。
0474創る名無しに見る名無し
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2011/11/17(木) 19:03:32.23ID:6NsQaLCk
のび太「助けてドォラェモォーン〜エイリアンに寄生されたよ〜」
ドラえもん「のび太……お前はもう終わりだ楽にしてあげよう」
ドラえもんはポケットからロケットランチャーを取り出した!

ドッカーン
のび太「ウギャアアアアイアイアアアア」
ドラえもん「さて次の獲物を探すか」
しずか「のび太さ〜ん!どらちゃんのび太さんを殺したのね!」
ドラえもん「貴様も殺してやろう」
わっ!空から大量のエイリアンが!
ドラえもん「ギャアー」
ドラえもん「と思ったらエイリアンじゃなくてうんこでした」
0475ハロウィン数日前 その12
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2011/11/17(木) 22:08:35.94ID:NZ1xk4m0
 マサフミからの突然のこの言葉に、ケンジは思わずピクリと身体を震わせた。
「ウェwやっぱ図星ww」
「!!あっ、テメェ!」
「(ハァ)、…ケンジ。」
 マサフミのカマかけに思わず反応してしまったケンジは、ウルフから睨まれ「すみません…」とうなだれた。
「ちょっと前から、なーんか変な感じだよなぁと思ってたんだよねぇwwねぇねぇナニ?オレにもオセーテww」
 目新しいオモチャを見つけたみたいに目をキラキラさせて、マサフミは顔を近づけてくる。
 (まったく。この様な時だけ勘の良い奴だ。)
ウルフはこのまま黙っているのは危険だと判断し、言葉を慎重に選びながら話し始めた。
「他所から流れ着いた『漂流物』をちょっとな。」
「ヒョウリュウブツ?」
「ああ、『漂流物』だ。」
「??それがなんすか?」
「その中にな、もしかしたら危険物が混じっておるやもしれんのだ。しかし、それが確定するまで撤去する訳にもいかんのでな。こうして貴様を見張りながら、漂流物の流れを確認している最中だ。」
 最初はなんの事やら分からぬ様子であったが、次第に事情が掴めたらしい。
「ハァン、そゆ事。OK、ハアクww」
 と、手を振りながら何度かうなづいた。
「でもよ、それならオレも手伝ったほうがヨクネ?頭数多いほうがいいと思うんだけど。」
 珍しくもっともな事を言うマサフミに、ウルフは首を振った。
「それは止めてもらおうか。」
「あ、なんでよ?」
「マサフミよ、お前はな、とても目立つ男なのだ。お前の一挙一動は否が応にも人目につく。
そんな男が何かを捜す素振りを見せれば、内心やましい連中は自分を捜しているのではないかと勘ぐり、下手をすれば暴挙にでるやもしれん。それは絶対に避けねばならん。」
0476ハロウィン数日前 その13
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2011/11/17(木) 22:11:58.16ID:NZ1xk4m0
 静かに語るウルフの言葉をじっと聞いていたマサフミは、ケンジに「オレって、そんなに目立つ?」と尋ねた。
「ああ、とてつもなく目立つ。」
と、ケンジはうなづき答えた。
 マサフミはしばらく何事か考えていたが、徐々にニタァと笑い始めた。
「なんだよマサフミ、気持ち悪いな。なにが可笑しいんだよ。」
「いやwwだってよwwそれってつまり、オレのスター性っていうか?うちから湧き出るカクシきれないオーラってのがあるっつう事っしょ?ウホwwオレwスッゲwww」
「……、ああ、その隠しきれぬ《オーラ》のお陰で、我々は目立つ事なく捜索ができるのだ。だから次はあちらを掃除しろ。」
「了解wwウハwwオレw責任重大wwwオフタリサンもしっかり捜したまえwww」
 ニタニタ笑うマサフミに、ウルフはおもいっきり投げ飛ばしたい衝動にかられた。
0477ハロウィン数日前 その14
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2011/11/17(木) 22:13:50.80ID:NZ1xk4m0
 以降、マサフミは張り切って清掃を行い、嬉々として独房へと入った。
「なあオッサン。もし『ヒョウリュウブツ』がキケンになった場合、オレも撤去手伝おうか?」
「…そうだな、色々と手伝ってもらう事もあるだろう。」
「ウェwwそんときはマwカwセwロwww」
 鉄格子の向こうで、マサフミはいつもの奇妙な笑い声をあげながら、ヒラヒラと手を振った。

「アレと話すのは、なぜこうも疲れるのか。」
 ため息を吐き出したウルフは一口、ドリンクを飲み込む。
「それとケンジ。今回のあの様な事は、次は無しにしろ。」
 マサフミのカマかけに反応した事を注意されたケンジは、
「本当にすみませんでした。」
と、頭を下げた。
「注意不足でした。以後、気を付けます。」
「ああ、頼むぞ。」
 あらかた飲み干した容器を弄びつつ、ウルフは静かに笑った。
「マサフミはともかく、お前の事は頼りにしているのだからな。」
 この言葉にケンジはハッと顔を上げ、「は、はい!頑張ります!」と嬉しそうに姿勢を正した。
0478創る名無しに見る名無し
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2011/11/23(水) 15:51:51.38ID:oq0eUBu5
草食系だとか、影薄いとか、いろいろ言われたケンジだが、なにげにベテラン組に
贔屓されてるな。
                                           ・・・アツカイヤスイトカ?
0479ハロウィン数日前 その15
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2011/11/24(木) 01:55:02.05ID:MnnP6Tqx
 その夜、ウルフは夕飯の片付け等を全て済ませ、自室でパソコンを操作していた。
これまで集めたデータを個人別に分け、行動範囲を割り出す。
 リストのなかで、まだ実際に見ていないのは2人。明日の清掃活動はこの2人のどちらの行動範囲内に行こうかと思案する。
(しかし、気持ちの良いものではないな。)
まるで他人の生活を覗き見している様で、嫌な気持ちになる。
 元来、ウルフは1人を好む性格である。今でこそ小さなクロサワを世話しているが、元々他人から干渉されるのも嫌いだが、するのも嫌だった。
(これが蟲相手なら、何の気兼ねもなく捜すのだが。)
 本日何度目かのため息をついた時、ふと背後に気配を感じた。
「どうしたクロサワ。まだ眠らんのか?」
振り向きもせず、部屋の入り口にいる少女に声をかける。
「…オオカミサン、 マダ オ仕事ナノ?」
「ああ、タカハシが過労死しそうだったのでな。少しこちらに持ってきた。」
 ウルフは少女が居る側へと椅子を回し、
「きりの良い所で私も休むから、先に寝ていろ。」
と声をかける。
 しかし少女はモジモジとして、その場から動こうとはしない。
「どうした?」
「ウン…、アノネ…、」
「……。」
「アノネ、オ兄サン 今ゴロ ドウシテイルカナッテ 思ッテ。」
「…そうだな。ここで一番足の速い船で行ったから、さすがにもう地球に着いている頃だろう。もしかしたら今頃、カボチャを積み込んでいるやもしれんな。」
「ウン…。」
 それからしばらく沈黙の後、ウルフは立ち上がりクロサワの元へ行く。
寝間着の裾をキュッと握りしめ、うつむいている少女の目の前にしゃがみこんだ。
0480ハロウィン数日前 その16
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2011/11/24(木) 01:56:46.39ID:MnnP6Tqx
「クロサワ。お前が何を感じているかは知らんが、私はここにいるし、スカーフェイスはカボチャを持って必ず帰ってくる。なんの恐ろしい事も起きはせんし、起こさせやせん。だから何も恐れる事は無い。」
 クロサワの頭をそっと撫でながら、「だから早く休め」と言い聞かせる。
 少女はコクリと頷き、「オオカミサン、オ休ミナサイ」と小さく笑った。
 自分の部屋へと向かう少女の背を見送ると、ウルフはまた椅子に深く座り込んだ。
 盲目であるが故に、クロサワはとても勘が良い。
自分がわずかに放った苛立ちや懸念を敏感に感じとってしまったようだ。
(…私も、人の事は言えんな。)
 また一つため息をもらし、ウルフはモニターへと目を向けた。
0481創る名無しに見る名無し
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2011/11/25(金) 01:55:15.25ID:vvJbJBiK
クロサワは感じたのだ。
ウルフは来週から透析導入が決定し、シャント手術を受けるのだと。ウルフは慢性腎臓病であり、糖尿病性腎症なのだ。
0482ハロウィン数日前 その17
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2011/12/03(土) 00:56:36.98ID:197sAkCD
 清掃活動の5日の朝、報せが入った。
 正確にいえば日の出前の早朝であったが、タカハシからの緊急呼び出しにウルフはすぐさま駆けつけた。
「犯人が特定されました。」
 真剣な顔をしたタカハシが、モニターに犯人の姿とデータを映し出す。
「この男、…リストにいたな。」
「ええ、ドンピシャリですよ、ウルフさん。」
と、タカハシは苦笑いしながら答えた。
「向こうの捜査官もウルフさんと同じような事を考えたそうで。
絞りこんだ者の中で、この男の自宅から見つかった化合物が現場の爆薬と一致したのと、生存者の証言から、事件の数日前に被害者達から暴行を受けていたと判明したこと、
そしてさらに犯行現場のタイルから、事件当日にこの店に来ていないはずのこの男のDNAが検出された事により、まず犯人であろうと確定されました。」
 そう言ってタカハシは、送られてきたらしい調書のコピーをウルフに渡した。
「しかし、よくDNAが見つかったな。ほぼ粉微塵だったろうに。」
「執念で探したそうですよ。あと、事件当日に店主が珍しくトイレをピカピカに掃除したのが幸いして、店主と被害者、あと証言者の1人と犯人のモノしか検出されなかったそうです。」
「フム、悪いことはできんものだな
0483ハロウィン数日前 その18
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2011/12/03(土) 00:57:55.81ID:197sAkCD
「それで『貧乏人の爆弾』ですか。初めて聞きました。」
「まあ、一般人は知らないのが当たり前だからな。しかしこれで困ったことになったぞ、タカハシ。」
「と、いいますと?」
「コイツは入港時に爆弾や爆薬を持ち込んでいなかったので、もし捕縛する場合は簡単だろうと高を括っていたのだが、これなら話は別だ。どうやって手に入れたかは知らんが、たぶん粉末状にして小瓶か袋に入れて持ち込んでいるだろうな。」
 ウルフの言葉に、タカハシは顔色を変え入港リストを見返した。。
「…確かに、これの持ち込みについては調べてませんね。ちなみに、この爆薬の威力はどれ位なんですか?」
「確か、一握り程度で民家1・2軒位は軽く吹き飛ぶと聞いている。どれ位持ち込んでいるか分からんが、捕縛には少々、状況を考えねばならんな。」
 ウルフは眉間のシワを更に深く刻みこみ、策を考え始めたその時、
「2人共、どんな塩梅じゃ?」
と、1人の老人がひょっこりと顔を出した。
「…爺殿。」
「ああ、これは…」
 タカハシが急いで椅子から立ち上がり迎え入れた相手は、両の手に湯気のたつお茶を持った、このクランの長、エルダータケダその人であった。
0484ハロウィン数日前 その19
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2011/12/03(土) 00:59:34.13ID:197sAkCD
「こんな朝早く、どうなされたのですか?」 
 慌てて駆け寄るタカハシを制しながら、老人は中へと入ってきた。
「そんな朝早くに難しい顔を突き合わせている苦労人2人に、ちょっとした差し入れをな。」
 そういって湯呑みを2人へ渡し、椅子の1つに腰掛けた。
「ところで、その顔からして、何やらややこしい事になっとるみたいじゃの?」
「ああ、ちょっとな。」
 受け取ったお茶をすすりつつ、ウルフは資料を渡した。
「犯人が見つかったのはいいが、強力な爆薬を所持している可能性が高くてな。下手に触ると被害が大きくなるので、2人で思案していたところだ。」
「ふむ…」
 資料に目を通すタケダに、
「何か良いお知恵はありませんか?」
と、タカハシが訪ねる。
「ふぅむ、良い案か…。つまり、こやつを捕らえるのには、周りにあまり、人がおらん方がよいと言うわけじゃな?」
「ベストはそうだが、まさか地区一帯の住民を避難させる訳にはいかんだろう?だから困っている。」
 渋い顔を更に渋くさせて、ウルフは反論した。しかし老人は、動じる事もなく、
「なに、つまりは避難している訳ではない様に見せれば良いだけじゃろ?」
と、ニヤリと笑った。
0486シングル・ベール♪シングル・ベール・・・
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2011/12/25(日) 10:46:01.39ID:4wlmHXNS
華やかなイルミネーションで街は彩られ、様々なオーナメントで飾り付けられた木があちらこちらに立てられている。
多少の時差やら季節の差はあれ、今の時期の地球はいくらかでも平穏な地域であれば、どこもこんな具合だ。
街を行く家族連れは楽しげな会話に夢中で、恋人同士はお互いしか見えていない。
家族と離れ恋人の居ない者たちも、同じ境遇の仲間と集って大騒ぎしており、そうですらない者は引きこもるか、
開き直って独りを楽しむか。
いずれにせよ、祝祭の雰囲気の中で、光彩を僅かに歪ませる巨躯が建物から建物へと飛び移り、時にクリスマ
スツリーを揺らすことに気がつく者はそう居なかった。

繁華街のビルの屋上へ降り立ち、スカーフェイスはぐるりと地上を見回した。
毎年この時期、彼は「ある目的」のために地球へ来る。
任務以外での地球への渡航は最近何かとうるさいのだが、まあそこは事情が事情という奴だ、タカハシに頼み込
んでどうにかしている。
地球上で数少ない、彼らの存在を知りつつ黙認している存在である「黒服の男たち」にはかなり釘を刺されるが、
それも聞き流しておけば済む。

目的のブツは手に入れたが、帰還するまでの少しの間は観光と洒落込んだ。
「狩り」は出来ないが、まあしかたがなかろう。
この光の海の中での狩り、というのもなかなか面白いものがあるかも知れないが、それをするのはあまりに「無粋」
だ。

この一年――スカーフェイスの種族にとっては、ひどく短いものだ――、地球では多くのことが起きていた。
地球人の営みは彼らにとって目まぐるしすぎて、ずいぶんと落ち着かない種族だと思ってしまうが、その寿命を考え
れば当たり前なのだろう。
それでも。
生きることに貪欲とさえ言えるこの種族たちの、なんと逞しいことだろうか。
肉体的にも技術的にも遙かにこちらが上であるという自負はあるが、この種族の持つ奇妙な強靭さには感動す
ら覚える。
スカーフェイスは左目の傷に触れ、微かに苦笑を浮かべた。

さて、あまりゆっくりもしていられない。
せっかく入手したブツも、時期に間に合わなければ意味がない。
それに彼がこうして繁華街に居ることには、あの黒服の男どもはいい顔をしないだろう。毎度毎度、ご苦労なことだ。
スカーフェイスはコンクリートの床を蹴った。
その巨躯に似合わず、彼は身が軽い。
翼が生えてでもいるかのように、その体は金銀に彩られたツリーを飛び越え、次のビルの上に移った。

「ねぇ、パパ」
幼い子供が、父親の手をくいくいと引っ張った。
「どうしたんだい?」
まだ若い父親はしゃがんで息子と目線を会わせ、微笑んだ。
「あのね、今ツリーの上を何かが飛んでったの。よく見えなかったけど、おっきい人みたい」
おそらく、息子は何か見間違えているのだろう。自分もよく見間違えをしては、親に笑われたものだった。
「ああ、きっとそれは天使様だよ。
 お前は今年一年、良い子にしていたからね。だからちょっとだけ姿を見せてくださったんだ」
父の言葉に、息子はぱっと顔を輝かせ、嬉しそうに笑った。
0487創る名無しに見る名無し
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2011/12/26(月) 18:48:20.65ID:rSgFHR6a
ベジータ
0488創る名無しに見る名無し
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2012/01/05(木) 23:32:18.02ID:jOGywkoN
>>486
今更だが乙
ブツって何だろうな。 クロサワへのクリスマスプレゼント・・・とは別のもんかな。

そして半分食い物目当てで地球に来てる奴↓
スカイツリーのてっぺんにて

マサフミ「ふひひ、焼き芋げとwwwwwww焼き芋♪焼き芋♪オナラがプー!」
ワタナベ「もう、年明け早々下品なんだから・・・。 あんまりきつい匂い振りまくと人間たちに見つかりますよ。
      匂いセンサー張って待ち伏せてる奴らもいたんでしょう?」
マサフミ「ちょwwwwwwwwこんなとこにそんな奴らいるわけねーじゃん! 
     てか見とけよ、今から俺様もスグルみてーに屁で空飛んでやんよwwwwwwwwwそ〜れ!!」

(この後どうなったかはご想像にお任せします)
0489創る名無しに見る名無し
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2012/01/07(土) 22:32:14.07ID:ikOgqTkY
さて、スカイツリーの下に残っているであろうでかい人型でも探しに行こうか。
0490創る名無しに見る名無し
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2012/01/08(日) 21:47:39.89ID:UJHPy3BB
>>486
乙です!

皆様、遅くなりましたが
あけましておめでとうございます。
今年もこのスレの住民が平和に過ごしながら物語を書いていけますように(‐人‐)。
0492元・クリーナーの日記
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2012/01/15(日) 21:51:02.95ID:sH1JmBk8
V月Vゞ日

今日、友人からメールが入りエイリアン改良研究所に向かった。
俺はだいぶ前にクリーナーを辞職してしまって隠居暮らしをしているのだが、
時折こうして友人の勤める研究所から実験体の失敗作の処理をして生計を立てている。
今回も施設の運搬所で物(ブツ)が来るのを待っていると何故か友人がエイリアンの卵が
入ったケースをひとつだけ抱えてこちらにやって来た。
いつもは処理しきれない量の余りをコンテナに詰めて運んでくる為、
疑問に思って話を聞いてみると、なんでも今回はひとつだけ間違えて違う薬品を混ぜて
卵を生成してしまったようで通常の薬品を掛けて溶かす処理では何らかの化学反応が起きて
問題が発生する可能性があるらしい。
何の問題があるのか外部者である俺には理解できないが、とにかく卵から孵った生体を絞めて
殻と死骸を自然浄化処理で処分して欲しいとの事だった。
処理するものがひとつだけにも拘わらずいつもより報酬が多いのが少し不安である。
友人は大丈夫だとは言っていたが本当に薬品汚染されてしまった物を土の中に埋めても
大丈夫なのだろうか?

そんな不安を抱えつつ帰宅して早速処理部屋に運んでケースから卵を取り出した。
卵が孵るまで『地球』という星で出版されている本を読んで時間をつぶすことにした。
『G■NTZ』という漫画は最近のお気に入りだ。おかげで地球人の使う文法や字もわかるように
なってきた。その中で地球人の生み出した『漢字』という文字がカッコよくて良い。
そうこうしてるうちにようやく腕にセットしたアラームが鳴った。そろそろ卵が孵る頃だ。
エイリアンを殺す事が久しぶりのせいなのか薬品汚染で突然変異しているかもしれないという
不安のせいなのか緊張して武器を持った手が少し震えている。
相手はまだ幼生だというのになんとも情けない、自分に大して怒りが込み上げてきた。
今か、今かと待ち構えながら武器を振り上げた拳に力が入る。
ところが、いつまで待っていても卵が孵る様子がない。
不審に思って友人に連絡をしてみたところ薬物汚染の影響で孵化がだいぶ遅れている
可能性があり、いつ孵るのか予測出来ない為三日は様子を見ろとの事だった。
そういう事は先に言っておいてほしいものだ・・・。
エイリアンと一緒に寝るのはなんとも異様だが、いつ孵るかわからない以上
近くで見張る必要がある。
かなり浅はかだが、いくらケースに入っているとはいえ今日は防衛策としてメットを被って寝よう・・・。
0493まあ、時期ですけぇ
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2012/02/10(金) 23:11:24.03ID:XJj9Dv4t
キノシタ「や〜〜もうすぐバレンタインだねぇ (・∀・)ニヤニヤ」
ジャック「そうッスねぇ〜〜 (・∀・)ニヤニヤ」
カネダ 「・・・・・・・・・・・なんだよ、ニヤニヤして」
キノシタ「まあ、俺たちはせいぜい義理チョコだけどぉ〜?」
ジャック 「他に当てがある奴はいいッスよねぇ〜〜?」
カネダ 「ななななななんのことだよ・・・ももももももらえるって決まってる訳じゃ・・・・」
キノシタ「まあ、もらったらホワイトデーにはしっかりお返しせんとねぇ〜」
ジャック「三倍返しは基本ッスねぇ〜」
キノシタ「まーなんにせよ」
ジャック「どっちにせっよ」
キノシタ・ジャック「この抜け駆け野郎!!」
カネダ「うわわわわわ!!!!!!」

****
スカーフェイス「今年もチョコレートを作ってくれるのか、楽しみだな。ヨウシュイリガイイナ
        ん?パッケージの材料が三つ分あるようだが・・・」
クロサワ「今年ハ牙折れ君ニモアゲルノ。ハロウィンデ一緒ダッタカラ」
スカーフェイス「・・・・あー、うん、まあ、その、なんだ。
        そのことはウルフには絶対!内緒にしておくんだぞ?」
クロサワ「?ドウシテ?」
スカーフェイス「どうしても、だ」    
0494牙折れ日記
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2012/02/18(土) 22:19:52.37ID:DcSsNPDV
◆月§日

 今日、おれとししょうが住んでる部屋に小さいはこがとどいた。
 送りぬしはクロサワだった。
 
 クロサワってのは人間の女で、きょねんハロなんとかっていうおまつりでいっしょにあそんだ子だ。
 さいしょおれが63さいだって言ったら、おれのことをじいさんだとかんちがいしやがった。
 しつれいなやつだと思ったら、あとでクロサワは目が見えないってのと、人間の63さいってのは
まごがいるくらいのとしだってことがわかったんだっけ。
  
 はこのなかには黒くて平たいものが入ってた。
 ししょうに見せたら、『ちょこれーと』っていうおかしだって言われた。
 ちきゅうじゃこの時期、これを送りあうことになってるらしい。
 
 ちょこれーとのひょうめんには白い字でなにか書いてあったけど、人間の文字でおれには読めなかった。
 ししょうは人間語がとくいらしくて、すぐ読めたみたいだった。 でもなんて書いてあるのかおしえてくれない。
 それどころかちょっとふきげんになって、「人間とあんまりなれあうんじゃねえぞ」なんていうんだ。
 「なんで?」ってきいても、「なんでもだ!」って。
 
 きっとししょうは人間がきらいなんだろうな。 
 でもなんで人間のことばやならわしごととかをよく知ってるんだろう?

 もうクロサワとはあそべないのかな。
 『ちょこれーと』ってあまくてにがいね。
 もう食べちゃったからあの文字の意味もえいきゅうにわかんないよう。
0495創る名無しに見る名無し
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2012/02/19(日) 16:38:35.25ID:wHXcmcSH
こうして「地球人の女性」に馴れた牙折れは、成長してマチコ姐さんと
出会い・・・。

宇宙での出来事は、よせては帰る波のごとし。
0496創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/02/20(月) 20:27:12.42ID:iRZTywzv
マサフミは口の周りべったべたにして周囲の顰蹙かってんだろうな・・・
0497ちょこれぇとの文字
垢版 |
2012/02/21(火) 23:27:17.23ID:2IVVCzjE

   【お友達の牙折れ君へ】

牙折れ   「ねー、なんて書いてあるの−??」
チョンマゲ 「・・・・・・(これはこれで、ちょっとなぁ・・・・;)」
0499>>343 参照
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2012/03/14(水) 20:22:48.74ID:CdMj4hqL
スカフェ「早いもので、三月も中旬だな」
ウルフ「・・・」
スカフェ「今日は実によい天気だ」
ウルフ「・・・」
スカフェ「湿度も低いし、風通しも良い。
     片付け日和だと思わんか」
ウルフ「ならばさっさとむさ苦しい自室の掃除に帰ったらどうだ」
スカフェ「・・・・」
ウルフ「・・・・」
スカフェ「往生際が悪いぞ、掃除屋!!!!!」
ウルフ「貴様こそしつこい!!!」

タケダ「もはや風物詩じゃのう」←野次馬
0503創る名無しに見る名無し
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2012/05/20(日) 09:31:27.14ID:EqOSXUoq
初期のだけはどっかでまとめられてたはずだよ。
そういや、今夜はプレデターやるんだっけか。……ここ、復活しねーかなー。
0506創る名無しに見る名無し
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2012/05/20(日) 22:53:35.53ID:RrzE/2Ba
シュワちゃんに返り討ちに遭うくらいだしなあ・・・
最低限マサフミよりは強いと思いたい
0507創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/20(日) 23:10:19.83ID:qhj3gf8j
俺の知る限りシュワをあんなにボコボコに叩きのめしたのは
プレデターとターミネーターだけだ。
0509創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/22(火) 20:26:34.80ID:YKP23sAl
AVPの監督が1のプレは成人してない的なこと言ったらしいがマジかよ

ありえないだろ
0511創る名無しに見る名無し
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2012/05/25(金) 18:06:53.55ID:1mpoTmCG
成人の儀式を済ますと抜歯をするという後付設定を強引に適用させると
抜歯してない1プレは儀式をしていないということになるってだけだろ。
0512創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/26(土) 14:21:50.38ID:1/5P0861
まあ、日本のアニメ並みにきっちりした設定はないんだから、
俺なんかは好き勝手考えるけどね。
プレ2の「におい」については、他の作品じゃ全然出てきてな
いし。

個人的には、成人もしてない奴を一人で星間飛行まで必要な
狩りに出しゃせんだろと考えている。
0513創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/30(水) 11:47:13.96ID:D5Mc5+kD
AVPでもチョッパー・プレデターはトロフィー下げてたのにあっさり退場してるんだよな。
0514創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/30(水) 16:57:18.55ID:3jXtI7yq
抜歯をしてないのが確認できるのはスカーだけだぞ
AVPエルダーは歯の数が多いけど
0515創る名無しに見る名無し
垢版 |
2012/05/30(水) 19:35:00.29ID:8BISyNwK
     ,. - 、  
    彡 ゚ω゚ミ   
   // 長ヽ\   
   ││〉=={ヽ \ ワシが昔海賊から手に入れた
   ││《_老.》丶│ ピストルを・・・・。
   ││{_} {_}││
   │/ム' ムヽ/


     ,. - 、   〈〉
    彡;`壬ミ   ||
   用ノ哭ヾ二=G  長老、それは以前
   〈_〉〉=={   ||  マサフミを殺しかけた警官にあげちゃった
   {{{.《_甘.》   || じゃないですか。
    {_} {_}   || 
   ム' ム

     ,. - 、  
    彡 ゚ω゚ミ   
   // 長ヽ\ ・・・・では、ワシの愛用の
   ││〉=={ヽ \スピアを・・・・。
   ││《_老.》丶│
   ││{_} {_}││
   │/ム' ムヽ/


     ,. - 、   〈〉
    彡;`壬ミ   ||長老、それは南極で
   用ノ哭ヾ二=G 女にあげちゃったじゃないですか。
   〈_〉〉=={   ||  
   {{{.《_甘.》   || 
    {_} {_}   || 
   ム' ム

     ,. - 、  
    彡 ゚ω゚ミ   
   // 長ヽ\  ・・・・じゃあ、マサフミをやる。
   ││〉=={ヽ \
   ││《_老.》丶│
   ││{_} {_}││
   │/ム' ムヽ/
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