今回のWSL2の対応のポイントはWaylandとRDPそのものじゃなくてWSL2上のLinuxに
デバイスドライバを組み込んでホスト側のDirectX 12を利用できるようにしたことかと

Waylandでは、Wayland Clientはgtk+等がOpenGL ESを使ってバッキングストアに描画し
Wayland Compositorが合成してDRM等で画面に表示する

WindowsではDirect2DやUnity等がDirect3Dを使ってバッキングストアに描画しDWM.exeが
合成してDirectX 12で画面に表示する

GoogleがChromeのWebGLで使っているOpenGL→Direct3DライブラリのANGLEのように、
OpenGL ES→DirectX 12のライブラリを実装してやれば、WSL2上のWayland Clientはバイナリに
一切手を加えることなくホストのDirectX 12のアクセラレーションを利用して描画でき、
それをWayland Compositorが合成しRDPで投げてホスト側のRDP Clientで表示できる

仕組み上RDPのコストがかかるがWindowsの通常のアプリとほぼ同等の性能でLinuxの
GUIアプリを動かせるというのが今回の新機能のポイントかと