2019年7月19日 openSUSE,リンク時最適化をTumbleweedでデフォルトに 階戸アキラ
https://gihyo.jp/admin/clip/01/linux_dt/201907/19

openSUSEプロジェクトのMartin Liskaは7月17日(ドイツ時間)⁠,ローリングリリースの
「openSUSE Tumbleweed」においてGCC 9の最適化オプションのひとつであるLTO(Link
Time Optimization,リンク時最適化)をデフォルト実装した最初のスナップショットを
リリースしたことを明らかにした。

GCC LTOは中間表現(GIMPLE)をダンプすることで,リンク時における異なるオブジェクト
ファイル間の最適化を可能にする。このオプションを実装しているLinuxディストリビュー
ションは多くはないが,openSUSEは以前からTubmbleweedでのLTOデフォルト実装を進めて
おり,2019年に入ってからは本格的にテストを重ねてきた。LTOをデフォルトにすることで,
バイナリパッケージは全体で5%ほど縮小され,パフォーマンスの大幅な向上も期待できる
という。

openSUSEでは近いリリースにおいてLTOによるChromiumパッケージ,さらにGCC PGO
(Profile Guided Optimization,プロファイルガイド最適化)によるFirefoxパッケージを
提供する予定だとしている。