http://japan.internet.com/busnews/20120619/10.html

アシストは2012年6月18日、従業者全員が日常的に利用する社内デスクトップ OS として Ubuntu を採用した、と発表した。

現在950台の PC(正社員、契約社員、派遣社員など含む)を順次 Ubuntu に展開中で、7月末に全社移行が完了するとのこと。

アシストは2006年に OSS オフィスソフト OpenOffice.org の社内導入に取り組み、2007年2月から全社の標準オフィスソフトとして
運用を開始した。

自社での経験を OpenOffice.org 支援サービスとして販売する中で、顧客企業の OSS OS サポートニーズに応えるために、2011年
6月、Ubuntu プロジェクトを支援する英国 Canonical と提携、Ubuntu の企業向けサポートサービス「Ubuntu Advantage」の販売を
開始した。サービス販売に際し、従業者が利用する業務用 PC をすべて Windows から Ubuntu に移行する方針を決定した。

オフィスソフトは5年前に OpenOffice.org に移行済みで、Ubuntu 搭載の OpenOffice.org から派生した LibreOffice でも特に問題は
発生しないと予測した。メーラーは OSS の Mozilla Thunderbird に、標準ブラウザは Mozilla Firefox に移行する。

Windows でしか動作せず、すぐに Ubuntu 対応が難しい一部のアプリケーションは、利用者を限定した上でアプリケーション仮想化
を使用、暫定的に対処する。

従業者が共有する複合プリンタは、認証に必要なドライバが提供されていなかったが、プリンタメーカーからの技術情報の開示と
Canonical の協力で、社内開発することができた。

すべての PC は、「Ubuntu Advantage」のシステム管理ツール「Landscape」で集中管理し、暗号化なども Ubuntu で稼働する各種
OSS を利用する。