新型タントのエンジンは「ボルト&ナット以外はほぼ新設計」
点火系には新技術「マルチスパーク」を採用。
1サイクルあたり2回の火花をを飛ばし、火炎核の成長を早めて低中回転負荷領域の耐ノック性を向上。
マルチスパークにより火炎伝播速度を速め、ノッキングが生じるより速く燃焼を終えることでEGR率を全域で高めることに成功。
自然吸気エンジンは「究極のポート噴射エンジン」
燃料をポート全体に雲のように拡散させる「スワール噴霧」で吸気冷却効果を向上。
ターボエンジンは圧縮比を従来の9.5から9.0に、過給圧を高め最大トルクを100Nmと、従来より8Nmもの増大により加速性能を約15%向上。
新型エンジンで高めた燃費をスポイルと引き換えに得たハイパワーである。
とは言え、トルクが太くなった分巡航時のエンジン回転数低下により静粛性は向上し、D-CVTとの相乗効果でストレスなく、快適に走行できる加速性能を獲得。
このクラスではワンランク上の上質な加速フィーリングを体感できるだろう。
なお、N-BOXターボに採用の電動ウエイストゲートは「コストや重量増に見合うだけの効果無し」と潔い切り捨てはダイハツ流の冴えと言えよう。