全日本柔道連盟は12日、男子90キロ級の長沢憲大(パーク24)が右膝を負傷し、グランプリ・ザグレブ大会(27〜29日、クロアチア)を欠場すると
発表した。6月の全日本実業団体対抗大会で痛め、今月9日に半月板などの損傷で1カ月の安静と加療が必要と診断された。
長沢は世界選手権(9月、アゼルバイジャン・バクー)代表に選ばれている。

長沢が欠場=柔道グランプリ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071200889

全日本柔道連盟(全柔連)は12日、グランプリ・ザグレブ大会(27日開幕、クロアチア)男子90キロ級代表の長沢憲大(24=パーク24)が
右膝負傷により欠場すると発表した。
全日本実業団体対抗大会で負傷。9日に受診したら、右膝半月板損傷で約1カ月の安静・加療が必要と診断された。長沢は4月の
全日本選抜体重別選手権を初制覇して、9月の世界選手権(アゼルバイジャン)代表に選出されている。

長沢憲大、GP大会欠場へ 右膝負傷で1カ月の安静 - 柔道
https://www.nikkansports.com/sports/news/201807120000778.html

学生柔道には、大学それぞれに「校風」があると言われる。柔道界を束ねる山下泰裕、井上康生が輩出した東海大は、両氏に抱く「謹厳実直」の
印象を今の柔道部にそのまま重ねればよい。「ちょっと変わっている」(柔道関係者)と異風を吹かせているのが筑波大という。「選手の『我』が強く、
個々が一本立ちしている」とは鈴木桂治・国士舘大監督の評である。規律で縛られた集団ではなく、自立した者たちが同じ目標に向けて結束した集団だ、と。
東海大が3連覇した6月24日の全日本学生柔道優勝大会(東京・日本武道館)は、決勝で惜敗した筑波大にむしろ見るべきものが多かった。
校風の発露ともいえるシーンがある。
「オレが決めなきゃな。監督なんだから」
筑波大の小野卓志監督は、思案を重ね、なお答えを出しかねていた。東海大との団体戦(7人制)決勝は、大将戦を終えて1−1。代表戦に誰を送り出し、
決着をつけるか。その人選が悩ましい。
監督が杖とも柱とも頼むのは佐々木健志(4年)。主将にして、アジア大会81キロ級の代表である。指名すれば誰もがうなずくのは間違いないが、
折あしく7人目の大将戦を戦ったばかり。どうする…と逡巡するうちに、佐々木ら3人が「僕にやらせてください」と名乗り出た。
男子部員は36人。互いの技量も力量も、日頃の稽古でそれぞれの体がよく知っている。話し合いという迂遠な道はたどらず、「じゃんけんで」と
主将がさわやかに言った。他の2人もこの提案に乗り、佐々木が勝っている。命運を選手に委ねた小野監督も、やぼな口は挟まない。「どう転んでも
自分の責任だ」と、事の顛末(てんまつ)を潔く引き取った。