この戸籍も国籍もない橋本勝候補は不正投票で逮捕されたが、選挙公報その他にはしっかりと掲載され、立ち会い演説会にも出席した。
また橋本候補はある事でも話題を呼んでいた。選挙公報の件である。公約としてダッチワイフの街を作る事を主張したのである。現在に至るまで、
選挙といえば登場するトンデモ候補者のはしりとも言うべき主張であった。その内容とは「青少年非行防止のため、女の人造人間を数万体造って、
東京都周辺にその部落を造り、青年のエネルギーの発散場所を造ってやる」というもので、これが選挙公報に掲載されて都内全域で撒かれたから、
当時は真面目な人が多かった有権者の顰蹙を買い、格好の週刊誌ネタとなったのだった。