先進国に蔓延している「擬似発達障害」の正体とは?
http:// 消 news.walkerplus.com/article/83952/

「自分が抱えている症状を発達障害が理由なのだと思い込んだり 、遺伝子に問題がないのにまるで発達障害
のような症状を見せたりする若者たちのことです。その背景にあるのは、食生活や運動不足など生活習慣の
問題です。DVやネグレクトが影響している場合もあるでしょう。本来の発達障害は、母胎にいるとき すで
に脳に凹凸ができはじめています。凹凸とはトレードオフのことで、ある機能や能力が引っ込む代わりに、
別の機能や能力が突出してそれを補う現象です」

 普通の人ができて、発達障害者ができないことは数多くあるが、逆もまた然り。絵の才能に恵まれている
とか、緻密な作業に長時間集中できるため何かを作らせたら右に出る者はいないとか、昆虫についての膨大
かつ体系的な知識を持っているとか。市川さんは視覚システムが発達し、それが作家という現在の仕事に活
かされていることは前篇でお話しいただいたとおり。

市川「でも、擬似発達障害の子たちは生まれた後に、外的要因によって脳の内分泌が変化したり、前頭葉の
機能が著しく低下したりするものだから、凹が現れてもそれを補う凸が現れません。結果、発達障害の負の
部分だけが現象として出るのだから、やりきれませんよね。これが日本だけでなく、先進国の若者全体に蔓
延しているように見えます。どう考えても、すべて大人の責任です。生活環境を整え、DVやネグレクトと
無縁の状態で育てれば、子どもは自分で幸せになる力を育んでいけるのに」