会社を設立したり、工場や倉庫を建てる時点で
「絶対に儲かることを前提に」起業をし、膨大な初期投資をするわけだが、
取り返すには20年、30年先まである程度見通しがないと駄目だからな。
「人不足で会社が成り立たない」という見通しを立てられなかった
最初の決断者に一番の責任がある。20代、30代の管理者はバブルを知らない
から、人不足の対策やノウハウを教わっておらず、何もできない。
派遣スタッフすら足りず、業務の停滞を招いている例も多くなってきた。

「景気が悪い」よりも、「景気が急上昇してきた」時の方が、100倍も
恐ろしいんだよな。「マンパワーが足りず、新規の得意先も開拓できない。
外注頼みで経費が増大。最後に行き詰って倒産」などという例は、NHKの
番組で特集されるほど。「バブル経済の真の恐ろしさ」はそこにあった。
今はそれに近づいてきている。