数字はどのゲームにもある
魔女の塔もまさに数字を雰囲気モノとして取ってつけたゲーム
あれも絵本だよ、言ってみれば
絵本がつまらないとは言わん
魔女の塔もフロースラントも空に響くも俺は十分に楽しめた
ただね、もったいないんだよ
ゲームなのにゲームの楽しませ方をしてないってのがもったいない

ゲームにおける数字というのはプレイヤーに体験を与える
その精密に噛み合わされた計算によって体験を作るんだよ
雰囲気モノになるか体験になるか
それはゲーム根底の基礎という数字、その上に建つ諸々の数字、課程によって変化していく数字
全てを緻密に調整できているかどうかで決まるんだよ

空響で考えてみようか
あのゲームは生きて、戦い抜いて、死闘を経て、死んで、転生する
それがゲームとして体験出来たかどうか?
出来てないんだよ
まずバトルが単なる作業にしかならない浅い作り
あのゲームってどんな敵が居たとかほとんど記憶に残らないでしょ?
それは良く見るグラフィック素材が使われてるからとかじゃないんだよ
バトルが作業だから何も頭に残らない
死闘を繰り広げた相手の顔が思い浮かばないなんて事があるわきゃないんだよ、実際に体験したならば
死闘を経て死ぬ。これも体験できない
一生懸命自殺しようと頑張るんだよ、殺されなきゃ転生しないから
プレイヤーは殺してくれーって思いながらね、頑張って死ぬのを繰り返す
これは製作者が意図した体験とは真逆だよ
それを上手く調整、プレイヤー自身が熾烈な世界で生き抜く事と壮絶な戦死を体験できるようなバトルシステムと緻密な数値計算があれば
テキストで言うだけじゃなく、実際の体験としてそれを伝えられたんだよ
だからあのゲームはゲームなのに全部口で言ってんだよ、絵じゃなくて全部台詞で伝える漫画みたいに