今日の夕食はゆうやの大好きなハンバーグ。と、嫌いな野菜炒めだった。
いただきまーす、の声とともに勢いよく食べ始めたゆうやに、よく噛んで食べなさい、
とお母さん。はーいという口の周りはもうソースで汚れていた。
しばらくして、ごちそうさま! といったゆうやにお母さんが一言、
あら、ピーマンはどうしたの?だってにがいんだもん。お父さんが、
好き嫌いしてたら大きくなれないぞ、なんて言ってからかってみたが、
でも、にがいほうがヤダ! と言ってきかない。もう、しょうがないわね、
と笑いながらお母さんが皿を下げた。