仕事の「真剣」というのは、所詮は「真面目に」という意味
金貰ってる以上そりゃ誰でも真面目にやるに決まってるんだよ

俺が言う真剣というのは、「自分の存在意義と全人生と命をかけて全身全霊魂を燃やし尽くす」という意味
そんなことが出来る人間はそうそう居ない
金も貰えない、賞賛も貰えない、そんな中で自分自身を痛めつけてまで自己表現を完成させる
そうやって生み出した作品だからこそ、批評された時にグッと唇をかみ締めるんだよ

仕事なんぞ批判されようが何言われようが所詮は金のためだと心を凍らせて割り切れてしまう
芸術作品はそんな風に割り切って批評から逃げることは絶対に出来ない
契約や金銭、会社というクッションなど存在しない、全てが自分のレゾンデートルにじかに触れる
まるで剥き出しの神経を撫で回されるかのごとき激烈な感覚