1979年、バンドは全米ツアーを2度行い、この時9月にニューヨークのパラディアムで行われたライヴでシムノンがベースを怒りでステージに叩き付けたのが後に彼らの次作アルバムのジャケットに使用されるペニー・スミスの写真となり、ロック史上最も有名なイメージの一つとなる。この年の終わりに傑作アルバム『ロンドン・コーリング』を発表。アナログ2枚組のこの作品で彼らはロックンロール、ソウル、ジャズ、スカ、レゲエ、そしてファンクを探求し、全てに切れのいいギターと心に訴える歌詞というクラッシュならではの捻りを加えている。またこのアルバムにはシムノンの初となる書き下ろし曲(そして後に何度もサンプリングのネタとして使われることになる)「ブリクストンの銃」も収録されている。ローリング・ストーン誌が後にこの名作2枚組LPを80年代のベスト・アルバムに選んだのは有名で(アメリカでは1980年1月にリリースされた)、同誌の史上ベスト・アルバム・ラインキングでも8位の座を守っている。