https://jp.motorsport.com/f1/news/F1-gasly-honda-upgrade-1045219/
ガスリー「パワーユニットの性能向上は、モナコとは比較しにくい」
今回のカナダGPから、アップグレード版のホンダ製パワーユニットを使うトロロッソ。ピエール・ガスリーはフリー走行1回目こそ10番手だったものの、午後の2回目では18番手に沈んだ。一体何があったのか?

 ガスリーにこれについて尋ねると、彼は次のように語った。

「エンジンマップを間違えたんだ。だから基本的に、すべてのストレートで実際よりも遅かった。
そういうわけで、すごく遅れてしまった。本来ならばトップ10か、それにごく近いところに行けたはずだ。ブレンドン(ハートレー)がいたようなところにね」

「心配しすぎるようなことじゃない。もちろん、素晴らしいことじゃないし、走った後は少し不満だった。
僕らが持っている可能性を示すことができなかったからね。どんな時でも、リザルトを書き記しておけた方がずっといい。
でも、ポテンシャルはかなり良いと分かっている」

 エンジンマッピングの問題は、あくまでもミスだったとガスリーは説明する。

「ただの間違いだった。新しいパワーユニットには関係ないことだ。セッティングの上でのミスだったんだ」

アップグレード版のパワーユニットについて、そのポテンシャルを感じることができたかと尋ねると、ガスリーは次のように語った。

「実際に比較するのは難しい。ダウンフォースが最大でストレートが短いモナコから、ダウンフォース量が小さいカナダにやってきたからね。
だから明確に比較できるようなデータは手にできなかった。エンジニアは良くなったし、速くなったと言う。それがとても重要なことだと思う」

レッドブルは、来季のパワーユニット供給契約を締結するに向け、今週末のホンダの進歩を注視している。それについて訊くと、ガスリーは次のように答えた。

「僕はレッドブルのチームマネージャーじゃないよ」

 ガスリーは笑いながらそう語る。