gpsで、1mってすごい精度だよ。凸凹をならせば十分使える。

 F1レース用マシンが、FIA純正の高速・高精度FIA GPS systemを義務付けられるそうです。

 FIAは、F1ドライバーのコース上での行為に関する裁定を、GPS情報を使って行うそうです。シケインのショートカット、フラッグ無視、掟破りの強引な追い越し、他車の妨害、ピット出口の白線踏み越えなどをGPS情報を元に裁定するためのGPS義務化です。

FIA純正GPS
 搭載を義務づけられるFIA独自開発品の超高精度GPSは、マシン位置を1m未満まで正確に測定できるとのこと。
RTK−GPSなら数cm単位まで測定精度を上げることもできますが、軌跡を10cm単位でプロットしようとすると1msec毎に測位する必要があり、精度以前に測定頻度・速度の壁があるように思われます。
 走路妨害などが、1mの制度で判定できるかどうか微妙ですが、10msec毎の測位、つまり毎秒100回くらいの高速測位が限界なのかもしれません。
 Linuxのカーネルの割り込みはデフォルトでは10msec毎です。定義ファイルは1msec単位ですので、コンフィグを1にしてコンパイルすれば1msecまでは小さくできますが、それ以下はプログラムの修正だけでなくハードウェアの仕様も含め、ハードルが高くなっています。
 GPSも高速性の限界に挑んだ高級機というのは、F1らしいところです。

 FIAのシステムが、RTK-GPS測位をしているかどうかは不明ですが、通信を阻害しないように類似のGPSシステムは使用禁止しているのは、基準点と測位点間の無線通信を妨害しないないためのように思われます。
FLAGが出ているかどうかも車載器にディスプレーするそうでうすが、これも基準点からの無線リンクを使っているものと思われます。