LRS 総合スレッド ver76.0 [無断転載禁止]©2ch.net
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LRSの総合スレッドです。
突然の嵐への備えを忘れずに。
LRSとはラブラブ、レイ、シンジのことで、レイとシンジのカップリングのことを指します。
・LRS以外のカプの話はスレ違いです。
・荒らし、アンチの方はお帰り下さい。お互いに不快な思いをするだけです。
・シンジとレイ(アヤナミレイ含む)以外のキャラの話は荒れるので控えめに。
・必要以上にネガティブな書き込みは止めましょう。
・他キャラや他カプの叩きは禁止です。
・それでも来た場合は徹底的にスルーしましょう(←これ重要)。相手をすればするほど荒らしは喜びます。
次スレは980を踏んだ人が立ててください。
【前スレ】LRS 総合スレッド ver75.0 [転載禁止]2ch.net
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LRS 総合スレッド避難所
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LRS小説スレまとめ
http://seesaawiki.jp/lrs/ >>7
すげー大人だ
なんかもう映画の続きとかいいから
その画像の話ふくらましてOVAとかやってくれよ そういえば、碇シンジ育成計画の漫画版って完結したの? 調べたらまだ続いてたんだなアレ
最近になるほどどんどん絵がロリ化していくな
このくらいの頃が一番良かった、なんだかんだレイ可愛い
http://imgur.com/2OA6sNv >>15
このレイ、ボーイッシュだな。
めちゃイイ!! 待ってるといってくださった方々、ありがとうございます。
駄文ですが一先ずできたので、僭越ながらも投稿させていただきます。 @
目の前には、灰色の空まで届く赤い竜巻が踊っている。
中には時々、虹色の光が見え隠れする。
それは、ATフィールドの刃。
一度絡め捕られただけで、ミキサーに入れたかのように左腕がズタズタになった。
神経接続された零号機から、忠実に再現された痛みが容赦なく脳に届く。
激痛で思考が定まらない。
両足は既に切断され、もはや感覚が無い。
目を凝らすと、赤い竜巻の中でコアが乱舞しているのがわかる。
多分、あの赤い竜巻自体が体。
風の使徒。
「マヤ、初号機と弐号機の状態は?」
マイクから、赤木博士の声が聞こえる。
「両機とも大破。応答、ありません…」
もう、残された選択肢は1つしか無かった。
「レイ。命令だ、自爆しろ」 >>18続き A
今度は碇指令の声。
残った右腕で、自爆装置を操作することはできる。
でも、私の右腕は命令に背いている。
おかしい。
ここは、迷わず自爆装置を起動するべきなのに。
命令のためじゃない。
碇君のために。
碇君に生きてもらうために。
なのに、できない。
どうして。
混乱していると、目の前にタイマーが現れた。
自爆までの時を刻むタイマー。
司令部から遠隔操作で起動されたのね。
気が付くと、私は右腕を脱出用のレバーに伸ばしていた。
でも、何度引いてもレバーが動かない。
嫌…。
イヤ……。
死にたくない。
生きたい。
碇君と、一緒に生きたい。
タイマーは、既に10秒を切っていた。
例え脱出できても、もう間に合わない。
それでも、レバーを引く手が止まらない。
もう一度だけ、会いたい。
せめて最後に、声が聴きたい。
でも、聞こえてきたのは、タイマーが0を刻む電子音だった。 >>19続き B
目が覚めると、見慣れた天井があった。
打ちっぱなしのコンクリート。
窓の外には、月が輝いている。
「また、こんな夢……」
体を起こすと、頬にはいくつも涙が流れた。
枕元に置いていた碇君のS-DATを胸に抱き寄せる。
眠るのが怖い。
今夜も、私は膝を抱えて朝まで過ごした。 >>20続き C
「PTSD…ですか?」
「そう。シンジ君も、パイロット就任時の事前講義で聞いたことがあるでしょう?
正式名称は心的外傷後ストレス障害。主に凄惨な事件や戦争などの経験者が罹るのだけど、まさか、あの子が…」
「まさか」って、何だろう。
リツコさんは、綾波は特別だとでも言いたいのかな。
ベッドを見ると、綾波はまだ眠っていたみたいで、安心した。
「だけど、使徒が来なくなってからもう一年が経つのに、どうして今になって」
僕にはわかる気がする。
最近の綾波は、出会った頃と比べて随分と変わった。
多分、昔の綾波は使徒と戦うことが当然で、日常だった。
明日も生きているだなんて、信じたことが無かったと思う。
でも、綾波は、誰もが過ごす平穏な日常を知ってしまった。
死と隣り合わせだったころの記憶が、きっと、今だからこそ綾波を苦しめてる。
「薬は出せるけど、精神的要因のものだから、効果は保証できないわ。結局は、時間と環境が癒してくれるのを待つしかないの」
「綾波を一人にはできません。今回は、倒れたのが学校だったから良かったですけど」
「そうね。私の所まで運ばれた時は何事かと思ったけど、極度の寝不足が原因なので、身体的な異常は無いわ。誰かが、傍に居てあげるのが一番」
その後、リツコさんは会議があると言って、医務室を出て行った。
綾波の寝顔を見ているうちに、いつの間にか外は暗くなっていた。
肌、白いなぁ…。
目の下の隈が痛々しく目立ってる。 >>21続き D
「……ン………碇…君?」
「おはよう、綾波」
なんでだろう。
寝ぼけ眼で辺りをキョロキョロと見回す綾波が、妙に幼く見えた。
「ここは…ネルフ?」
「そうだよ。綾波が学校で倒れたから、急いでここに運んだんだ。ヘリまで使わせてもらえるなんて、ビックリしたよ」
「大袈裟」
だけど、元エヴァパイロットであることを差し引いても、綾波のこの待遇は仕方ないかもしれない。
綾波の素性を考えれば、その辺の病院に運び込むわけにはいかないから。
「気分はどう?起きれる?」
「うん。もう大丈夫」
綾波を自宅まで送り届ける道中で色々なことを考えた。
綾波を一人にしないためには、どうするのが一番だろう。
うちに来てもらうのは、きっと抵抗があるかな。
クラスの男子と一緒に暮らすなんて、嫌だよね。
実際、アスカが来た時は、凄く嫌がってたし。
リツコさんの家に住んでもらう?
それとも、父さんと。
………。 やっぱり、綾波に聞いてみるのが一番だ。
よし、次の駅に着いたら、聞こう。
やっぱり次で。
いや、その次で。
…………。
あっという間に、改札まで来てしまった。
綾波の家は反対方面。
聞くなら、もうここしかない。
よし、聞くぞ
「碇君」
出鼻を挫く綾波の声に、頭が真っ白になる。
「な、なに?」
どもるなよ、僕。
「碇君の家に泊めてもらってもいい?」
僕の頭は更に真っ白になる。
一番聞きたかった言葉が、向こうから降ってくることが信じられなかった。
「だ、ダメだよ!!」
何を言ってるんだ僕は。
よりにもよって、最悪の返答をしてしまった。
「………突然、ごめんなさい」
違う!違う!!早く言葉を続けないと
「あ、いや、違うんだ!その…ミサトさんの許可もいるかもだし、家も散らかってるし、だから全然ダメとかじゃなくて、ちょっと待って欲しいって言うか」 そう、その通りだ。まずはミサトさんに電話しなきゃ。
ミサトさんの番号にかけると、忙しかったのかな、9コール目でやっと出てくれた。
おかげで少し落ち着けた。
危うく「綾波をウチに泊めてもいいですか?」なんて、単刀直入に聞いていたかもしれない。
間違いなく茶化される。
けど、綾波の事情は事前にリツコさんから聞いていたみたいで、二つ返事でOKを貰えた。
「むしろ私の方から声をかけるつもりだったけど、シンちゃんったらヤるわねぇ〜♪あ、今日帰れないかもだけど、襲っちゃダメよん」
反論を許さないまま、電話は一方的に切られた。
結局茶化されてしまった。
「えーと…そういうことで、じゃあ、うち…来る?あ、そうだ。荷物取りにいかなきゃ…だよね?」
綾波はコクンと頷いた。
さっきと打って変わって嬉しそうに見えるのは、きっと僕の自惚れだ。
綾波の荷物はバッグ片手で余りあるほど少なかった。
家についたら、まずはミサトさんが散らかしたお酒を片付けないといけないかな。
でも、綾波はそういうの、気にしなさそうだけど。
前に見た時、綾波の部屋、散らかってたし。
…………なんか、意外だったな。
それとも、女の子ってああいうものなのかな。
アスカも、整理整頓は苦手みたいだし。
あ!そうだ!アスカにまだ何も言ってなかった!!
もう扉の前まで来ちゃったし……仕方ない……当たって砕けるしかないのかな。
自動ドアがスライドすると、そこには仁王立ちしているアスカがいた。 「あ〜ら、ファーストを抱えて颯爽と飛び去った王子様のご帰還ね。
かと思えば、その正体は弱った女子を家に連れ込む狼男だったのね」
「ちょっと待って、違うんだよ!これには」
「なんてね、冗談よ。話は聞いてるからさっさと上がんなさいよ」
さすが、ミサトさんって家ではあんなでも、やっぱり仕事できるんだなぁ。
「お邪魔します」
居間に進むと、案の定、部屋は空き缶や空き瓶が散乱したままだった。
「ごめんね綾波、散らかってて。すぐ片付けるから、その辺に座っててよ」
「ううん。私も手伝う。ゴミ袋はどこ?」
「え、そう?じゃあ、お言葉に甘えようかな。ゴミ袋は」
「ちょっとシンジ!私も手伝う!!」
どうして今になって。
どうせ掃除するなら、帰ってくる前にしてくれてれば良かったのに。
でも、アスカが手伝ってくれるのは、素直にありがたい。
「ありがとう。アスカは空き瓶をよろしくね。僕は洗い物をやってるから」
3人で作業すると、片付けから夕飯の支度まで、あっという間だった。
綾波がいるから、今日は肉を使わないパスタにしてみた。 「はぁ!?アンタ、パジャマ持ってきてないの?」
「パジャマ、持ってないから」
「じゃあ、いつもどんな格好で寝てるのよ?」
「制服だと皺になるから、下着」
危うく飲んでた麦茶を吹き出すところだった。
「ちょっとエロシンジ!なに想像してんのよ!!あー仕方ないわね。
下着で寝るとか、この狼男に召し上がれって言ってるようなもんだし、癪だけど私の貸してあげるわよ」
僕って、そんなに信用無くすことしたっけ。
だけど、アスカの寝巻を着て現れた綾波を見て、僕はまた吹き出しそうになる。
「あー…これは…マズイわね」
男物のそれとは明らかに異なる、可愛らしいタンクトップ
下着と同じくらい面積の少ないショートパンツ。
つまり、いつものアスカの寝巻だけど、初めて見る格好のように新鮮だった。
アスカの顔を見ると、少し赤くなってる。
いつもの自分の恰好がどれだけ目のやり場に困ったか、ようやく自覚してくれたのかな。
「まぁ、下着よりかマシね。ファースト、アンタはミサトの部屋で寝なさい。
つっかえぼ棒くらいかけときなさいよ。さすがのシンジも、襖をブチ破って侵入はしてこないでしょ」 だから、どうして僕はそんなに信用無いんだろう。
自宅のドアにすら鍵をかけない綾波が、そんな危機意識を持つとはとても思えないけど。
僕たちは夕飯の後片付けを済ますと、各々の部屋に戻って電気を消した。
なんだか、慌ただしい一日だったなぁ。
綾波が倒れた時は、本当に驚いた。
肉体的には問題無いと聞いたけど、精神的な問題の方が、ずっと厄介だ。
いつ治るのかわからない。
いつまでも治らないのかもしれない。
襖をノックする音が聞こえた。
「碇君、起きてる?」
「え、うん、起きてるよ」
襖を開けると、そこには綾波が立っていた。
「中に入ってもいい?」
「うん、どうぞ」
僕の部屋は布団を敷いただけで既にいっぱいなので、仕方なく、布団の上でお互い向かい合う形で座る。
一体、何しに来たんだろう。
まさか、ここで一緒に寝たいとか?
あまりにも自惚れた妄想に、思わず自分で吹き出しそうになった。
「碇君の隣で寝たいの」
今度は本当に吹き出してしまった。
慌ただしい一日は、まだ終わってなかったなんて。
ここでこそダメだと言うべきだったのかもしれないけど、先に疑問が出てきた。 「どうして?」
綾波は、視線を落として沈黙した。
言葉を考えているみたいだった。
綾波の白い肌に刻まれた隈は、暗くてよく見えない。
「夢を見るの。とても怖い夢。だから……お願い」
とても幼いセリフだった。
でも、そんなに微笑ましいものではないことはわかる。
リツコさんの話を聞いたからじゃない。
綾波の頬には、涙が流れていたから。
なにより、僕も悪夢には何度もうなされたことがあるからだった。
特に、エヴァに乗るようになってから。
「シンジ、起きてる?」
突如、襖の向こうから聞こえた声に心臓が跳ね上がった。
体も一緒に跳ね上がったかもしれない。
寝る間際に、僕の部屋で泣いている綾波。
惜しげもなく露出された肌。
布団の上で向かい合う二人。
この状況をアスカが見たら、その瞬間から、今度こそ僕は追い出される。
そうしたら、逆に綾波の家に住まわせてもらおうか…あ、それもいいかもしれない。 そんなことを考えてる場合じゃない!
アスカまで、こんな時間に一体なんの用なんだ。
寝たふりをすれば、去ってくれるのかな。
いや、襖を開けて確認くらいはするかもしれない。
0.1秒でも早く、綾波を隠さないと!!
でも、僕の部屋にそんな場所は無い。
僕は毛布を被ると、取り込む形で綾波を押し倒した。
と同時に、襖は容赦なく開けられる。
頭まで被った毛布で、アスカの姿は見えない。
足が襖の方を向いてて良かった。
僕は綾波を抱き枕にするような形で、お互い密着して向かい合っている。
足は極力、一人のそれとわかるように絡ませてる。
後はこの薄暗さで、なんとか一人で寝てるように見えることを祈るしかなかった。
「おーい、バカシンジ。寝てるの?」
すると、襖が閉じる音がした。
良かった、なんとか凌ぐことができたんだ。
使徒戦を終えた時以来の安堵を感じていると、足元から足音が聞こえた。
そんな!まさか、入ってきてる!?
なんで、どうして。
一歩、また一歩と、慎重に足を運んでいるのがわかる。
まさか、綾波がいるとわかってて、僕の恐怖心を煽ってる?
いや、そんな冷静な嫌がらせはアスカらしくない。
アスカの気配は、既に腰元まで来ていた。
やっぱり、毛布の膨らみが不自然に見えてる?
すると、アスカは間違いなく毛布を剥がして確認する。
そんな悪い思考ばかりが巡る中、もうアスカは肩まで来ていた。
綾波を抱き枕にしている僕。
自然と腕に力が入る。
こんな状態で見つかったら、もう絶対に言い訳はできない。
最初の状態で説明した方が、ずっとずっとマシだった。 「シンちゃ〜ん!アスカぁ〜!たっだいま〜♪あ、レイもだっけぇ〜」
玄関から突然聞こえてきたのは、女神の声だった。
襖が開いて閉じる音が、二回聞こえる。
アスカは急いで自分の部屋に戻ったみたいだ。
酔っぱらったミサトさんの相手をするくらいなら、寝たふりをした方がずっと懸命だから。
明日の僕の最初の仕事は、玄関で寝たミサトさんの介抱になりそうだ。
ほっと一息ついたところで、僕は自分の状態をようやく自覚した。
綾波の髪からは、シャンプーの良い匂いがする。
胸は、これでもかと僕の薄い胸板に押し当てられてる。
露出したふとももが温かい。
綾波の拘束を解くと、お互い機械的に元の向かい合う形に座り直した。
さっきと違うのは、僕は終始俯いていること。
怖い。
綾波の顔を見るのが怖い。
いつかみたいに、ビンタされてもおかしくない。
すると、どこからか笑い声が聞こえてきた。
もちろん、僕の声じゃない。
アスカでもミサトさんでもない。
じゃあ、幽霊?
そんな選択肢が先に出るくらい、それは意外だった。
綾波が、クスクスと笑っていた。
今まで、笑う綾波は何度か見たことがあるけど、どれも微笑む程度だったのに。
可笑しそうに、肩を微かに震わせて、綾波は確かに笑ってた。
いつの間にか、僕も笑ってた。
アスカに聞こえないように、声を押し殺して笑う。
お互い一しきり笑った後、目が合う。
綾波は微笑んでいた。
すると今度は、綾波の方から僕の首に抱き着いてきた。
あまりに不意を突かれたので、僕は簡単にそのまま押し倒される。 「碇君」
耳元で、綾波の声が聞こえた。
「なに?」
「……碇君」
綾波の腕に、ぎゅっと力が入る。
僕の名前が繰り返し呟かれる。
僕がここにいることを確かめるように。
答える代わりに、僕は綾波の頭を撫でる。
いつの間にか、綾波は眠りに落ちていた。
綾波を僕の上から静かに下ろすと、そこには安らかな寝顔があった。 以上です。
長文と連投、失礼しました。
途中から気づいたのですが、アンカは一々不要でしたね。
お時間のある時にでも読んでいただけたら幸いです。 乙
期待を遥かに上回るクオリティに大感激
ところでこれで終わり?
なんかいろいろ背景がありそうで続きとか前日譚を期待してしまうw 感想ありがとうございます!!
最高の見返りです!!!
続きは一応考えているので、期待していただけてるなら、書いてみようと思います!
来週末の投下を目標に >>32
安価は不要と言えば不要だけど
前に異なるSSが同時進行だったことがあるんだよな
そういうときは安価があったほうが追いかけやすくなる 少し前に気が付いたんだが、単純にレイが好きだと思ってLRSを読み漁ってたけど、そうじゃなくてシンジが好きなレイが好きだったんだ
LRKなんかもう全然受け付けなくて、それでもレイが好きだと胸を張っていいのだろうか >>38
そりゃモチのロンよ
俺も。もしレイがシンジに終始興味なかったら、レイ好きにはなってなかった >>39
そうか、ありがとう安心した
レイ好きならレイが幸せならそれでいいはずなのになぜLRSじゃないとダメなんだ
とかなんかよく分からん事を考えてたわw 恋する女の子は特に魅力的に見えるのだから、それに惹かれるのは至極必然 このレイ可愛いな
http://imgur.com/06AZfsl.jpg
と思ったら、ソラノオトのノエルだった >>36
>>37
なるほど、了解です。
次から安価つけてみます。 前スレ971さん乙です
普段SSとか読まないんだけどなんとなく読んだら綾波が想像以上に可愛くて和んだよ
アスカが綾波に寝間着貸してあげるの優しくて萌えた
綾波が泊めてと言い出したり一緒に寝たいと言い出したりやたら積極的だけどそこはご愛敬w
うぬぬシンジうらやましい奴
続きも楽しみにしています 感想ありがとうございます!!
ものすごい励みになります!!
積極的なレイは、それだけ限界かつシンジを求めていたということでどうかひとつ…w
キャラを維持しつつキャラを動かすって難しいですね、精進します。 >>46
いえいえ
綾波に対する感想は不満や文句の類ではないのでこれからも自由にどうぞ
限界までシンジを求めた上での行動いいですね
ますますシンジうらやましい奴w ttps://pbs.twimg.com/media/CeuVyujW4AA1HKB.jpg 画像はできれば綾波の画像スレにも貼ってあげて欲しい
最近エヴァ板のスレ落ちやすくなっているから 綾波の単独画像は綾波画像スレか綾波スレに貼った方が各スレが活性化して良いと思う シンジ「あ、おはよう綾波」
レイ「おはよう」
シンジ「地震、すごかったね」
レイ「そうね」
シンジ「ジオフロントがあってもあんなに揺れるんだね…」
レイ「…」
シンジ「綾波のうち、大丈夫だった?」
レイ「ええ、へいき」
シンジ「そっか、よかった」
レイ「…」
シンジ「…」
レイ「…」
シンジ「使徒、来ないね」
レイ「そうね」 アスカ「あーあ、使徒が来ないとテストばーっか。まいっちんぐね」
レイ「…」
ヒカリ「あの…綾波さん、あんなところに一人で住んでて怖くない?」
レイ「へいき」
ヒカリ「でも――」
レイ「ガードの人がついてるもの」
ヒカリ「そ、そう…」
アスカ「あんたバカァ?そういう時くらい『碇くんが、送ってくれるもの』(声マネ)とか言ってみなさいよ!」
レイ「…」
ヒカリ(あ…赤くなってる…) シンジ「…」キョロキョロ
シンジ「…」ソロ...
トウジ「どこ行くんやシンジ」
シンジ「うわあっ!!」ガタッ
ケンスケ「どうせ綾波に弁当渡しに行くんだろ」
シンジ「えっ!?あ…」サッ
トウジ「なにコソコソしとんのや。前は教室で堂々と渡しとったやないか」
シンジ「い、いや、だからその!」
ケンスケ「いや〜んな感じ…」 レイ「…」ソロ...
アスカ「ファースト」
レイ「…」サッ...
アスカ「なに隠してんのよ」
レイ「…」
アスカ「どうせバカシンジにそのお弁当渡しに行くんでしょ」
レイ「…」
アスカ「ん?でもバカシンジ、今朝お弁当持って出たはず――」
レイ「交換、するから」
アスカ「…」
レイ「…」
アスカ「…そ、そう…」
レイ「…」 >>31続き
最初に目に飛び込んできたのは、綺麗な水色。
あぁ、綾波の髪の色だ。
でも、どうしてこんな所に。
ここは僕の部屋じゃなかったっけ。
次第に意識がハッキリしてきた。
そうだ、昨夜は綾波が来て、それから…。
そのまま寝ちゃったのか。
綾波は目と鼻の先で、スヤスヤと寝息をたてている。
こんなに幸せな朝があっていいのかな。
あれ、今何時だろう?
体を起こそうとして気付いた。
綾波が、僕の腕を抱えて寝ている。
凄く名残惜しいけど、このままでいるわけにはいかない。
「綾波、ごめん」
聞こえてもいないのに、一言呟いてから腕をはずす。
顔を上げると、一気に血の気が引いた。
襖が全開だった。
僕は急いでアスカの部屋を確認しに行く。
やっぱり、アスカの姿は無く、ハンガーにかかった制服も無い。
最悪のシナリオが進む。
居間に行くと、机の上にはアスカの字で、一言だけ書かれた紙があった。 >>63続き
『死ね』
うわ…。
うわぁ……。
やってしまった。
文字通り、頭を抱える僕。
考えたくないのに、連想ゲームのように、悪い未来ばかりがよぎる。
自然とため息が漏れた。
逃避するように、僕は朝食の準備にとりかかる。
もうすぐ昼だけども。
悪いことを考えないためには、何かをするのが一番だ。
パンをトースターに入れて、卵を割ってフライパンに乗せる。
そう言えば、ミサトさんの姿も無かった。
あんなに泥酔しても、次の日にはケロッと出勤してるから、社会人はすごい。
「あ、綾波、おはよう」
料理の音で起こしちゃったのか、眠そうに目をこすりながら、綾波が立っていた。
やっぱり、アスカが貸してあげた寝巻は目のやり場に困る。
惜しげもなく露出された肩とふともも。
改めて思う。
意外…と言っては失礼だけど、同年代の女子に比べて、綾波ってやっぱりスタイルが良い。
なのに、寝癖でハネた髪は可愛らしくて、妙なギャップがあった。 >>64続き
「もうちょっと待ってて、すぐ出来るから」
「わたしも……てつだう」
昨夜といい、泊めてもらった手前、何かを手伝わないと居心地が悪いのかな。
けれど、まだ目覚めきっていないのが口調でわかる。
「じゃあ、まずは顔を洗ってきなよ。綾波、まだ眠そうだよ」
目をこすりながら、洗面台の方へ歩いてく綾波を見送って、朝食の準備に戻る。
綾波、朝弱いのかな。
いや、ここずっと寝不足だったろうから、久しぶりの熟睡ですっかりリズムが崩れてるのかもしれない。
綾波が洗面所から出てくる。
当たり前だけど、目の下の隈はまだ取れてない。
「学校…遅刻しちゃう」
それはあまりにも今更なセリフだった。
「今日は休みなよ。昨日は学校で倒れちゃったんだし」
「でも、碇君は?」
綾波が心配だから休む、と言いたかったけど、また気を遣わせてしまうかと思い、留まった。
ちょっと前までの僕なら、こんな発想は無かった。
少しは成長できたのかなと思う。
「アスカが怖いから、今日はサボっちゃおうかな」
「?」 >>65続き
文字通り、首を傾げる綾波が可愛かった。
もちろん、アスカのたった二文字の置手紙はとっくに捨ててる。
綾波と二人でテーブルの上に朝食を並べて、席につく。
いつもの習慣で、TVをつけた。
『…で消息を絶っていた女子中学生が遺体で発見されました。
頭部が切り取られていたことから、同一犯と見られており…』
また例のニュースだ。
いま巷を騒がせている、首狩り魔。
女子中学生を誘拐しては、監禁して、殺害している。
性的な暴行の後はなく、共通しているのは、被害者は頭部を切り取られていることだった。
被害者達の頭部は、まだ一人として見つかっていない。
「どうして、こんなことをするんだろう」
「したいから」
本人かと思うほど、有無を言わさぬ綾波の即答に驚いた。
「綾波は、この犯人の気持ちがわかるの?」
「ううん、わからない。でも、それ以外にある?」
それは、確かにその通りだった。
けどこれは、決して許されることじゃない。
その境界はどこにあるんだろう。
多分、人を傷つけるかどうか、だと思う。 >>66続き
「あ、そう言えば、クラスのみんなには連絡した?委員長とか、すごく心配してたよ」
「うん、大丈夫。洞木さんには、昨日のうちにメールしたから」
メールアドレス、知ってたんだ。
最近、二人が一緒にいるところを見るけど、いつのまにか随分と仲が良くなったのかもしれない。
そうだ、無断欠席だから、僕もトウジ達に連絡くらい入れないと。
携帯を開くと、4通のメールが来てた。
From:アスカ
Subject:無題
本文:ごめん、今朝のは少し言い過ぎた。
今日のご飯はハンバーグでチャラにしてあげる。
From:ケンスケ
Subject:一生のお願い!!
本文:碇!!頼む!!綾波の寝顔を写メってきてくれ!!!!!
From:トウジ
Subject:男になったんやな
本文:シンジ。男なら責任取らなアカンで
From:洞木さん
Subject:くれぐれも、早まらないでね。
本文:碇君はとても誠実で真面目な人だし、決して軽はずみなことはしてないと信じてるんだけど、どうしても言わせて。
最近、風紀の乱れの低年齢化が進んでいるでしょう?
うちの学校でも、噂だけど、妊娠した子がいるって話まであるし。
でもね、よく考えて、 >>67続き
僕はそこで携帯を閉じた。
文字制限一杯まで書かれた委員長のメールを読破する気力が、もはや残っていなかった。
えーと……何から考えよう。
どうしてみんな知ってるんだ。
アスカが言いふらした?
いや、アスカの性格上、それは無いと思う。
となると、次の可能性は、
「綾波。ちょっと、昨日委員長に送ったメール見せてもらってもいいかな?」
「? いいけど」
手渡された携帯を開いて、メールの履歴を辿る。
To:洞木さん
Subject:Re:無題
本文:大丈夫。碇君の家に泊めてもらうことにしたから(^^)
From:洞木さん
Subject:Re:Re:無題
本文:ちょっと待って綾波さん。勿論、部屋は別よね?
To:洞木さん
Subject:Re:Re:Re:無題
本文:出来れば、碇君と一緒に寝たい(^^)
このメールの後に、委員長から何度も電話の着信履歴が残ってる。
なるほど…。トウジ達まで知ってたことに、やや違和感があるけど、これではっきりした。
アスカに「せめてメールくらい愛想良くしなさいよ」と言われて以来、文末に必ずつける顔文字が明らかに浮いていた。 >>68続き
「えーと…綾波、こういうことは、あまり言わない方がいいと思うんだ」
「こういうことって?」
「その、プライベートなことって言うか…僕と寝るなんて、誤解されちゃうし」
「何を誤解されるの?」
恥ずかしい。
自分で、顔が赤くなってるのがわかる。
綾波は本気で疑問に思ってるんだ。
その無垢な視線が痛い。
結局、綾波を納得させることができないまま、夜を迎えた。
アスカのリクエストに応えられるか、冷蔵庫の中身を確認する。
うん、大丈夫そうだ。
綾波にはチャーハンが作れるかな。
そろそろアスカが帰ってくるころだ。
ハンバーグの匂いで迎えることで、被害を最小限に食い止めたい。
嬉しいことに、そのタイミングはバッチリだった。
「あ、アスカ。おかえり」
「おかえりなさい」
「ただいまー!あ〜、お腹空いた。
お、よしよし、良い心がけね。今朝の二人のふしだらなマネは、まぁ許してあげるわ!
それにファースト、よく聞きなさい!私もシンジと寝たことくらい、あ……あ……ある…し……」
みるみるアスカの顔が赤くなっていった。 >>69続き
「ち、ちょっとアスカ!誤解を招くような言い方しないでよ!」
多分、第8使徒を撃退した夜のことを言ってるんだと思う。
もっとサラっと言ってくれたらいいのに、そんなに赤くなられると、こっちまで恥ずかしくなる。
と言うか、何もなかったのに、まるで色々とあったみたいじゃないか。
でもきっと、綾波のことだから、いつもみたいに首を傾げてるんじゃ
「…………………………」
あれ?怒ってる…?
綾波が所謂、ジト目ってやつになってる…気がする。
こんな表情もするんだ、初めて見た。
アスカに突き刺していた綾波の冷たい視線が、僕の方にスライドする。
血の気が引いた、本日二度目。
「たっだいま〜。お、良い匂いね〜。ハンバーグ?今日は早く帰ってきた甲斐があったわ♪」
再び、女神の声。
ミサトさんは、家の状況をどこかでモニタリングしてるのかな。
不穏な空気を壊してくれたおかげで、スムーズに食卓につくことができた。
4人で囲む食卓は、いつにも増して賑やか、というわけでもなかった。
綾波は基本的にしゃべらないから。
「あ、そうそう、レイだけど、療養期間ってことで、しばらくウチに泊めることになったから」 >>70続き
僕は内心、ガッツポーズをとっていた。
アスカはと言うと、
「まぁ、私も鬼じゃないから出ていけなんて言わないけどー。
まさか毎晩、シンジの部屋で寝るつもりじゃないでしょうね?」
「ダメなの?」
「当ったり前でしょ!!」
「シンちゃんったら相変わらずモテモテねぇ〜。もういっそのこと、三人で寝たらいいじゃない」
「ミサトさん!!」
幸せだった。
こんな日が、ずっと続けばいいと思った。
でも、使徒が来ないからと言って、幸せが長く続くとは限らないと、僕は身を以て知ることになる。 うげ
初回から想像もつかない不気味な展開に
なりそうな予感
ともあれ続きを読めて嬉しい
乙 うげ
初回から想像もつかない不気味な展開に
なりそうな予感
ともあれ続きを読めて嬉しい
乙 ttp://i.imgur.com/rvaKuhH.jpg 感想、ありがとうございます!!
続きは近々投下します。
同じくらいの分量で、あと1回か2回の投下になる予定です! 前スレ971さんおつかれ
トウジとヒカリのメール笑った
綾波とアスカとのラブコメ楽しいと同時に首切り魔のニュースがとんでもなく不穏なんですけど…
アスカの置き手紙からクラスメイトのメールのやりとり本当面白かった
続き楽しみにしています そう言えば昔、エヴァキャラ達でメールやりとりするスレあったね
各々のキャラが文面に表れてて面白かった
今やもうメールじゃないから時代を感じる ttp://i.imgur.com/fxtciA4.jpg ファイル名もいいな
ttp://millionarthur.net/wp-content/uploads/2016/05/sinjirei0516-1.jpg
ttp://millionarthur.net/wp-content/uploads/2016/05/sinjirei0516-2.jpg
2枚目はシンジの左手がレイの右腿の裏をすりすりしてるように見えてしまう カードの解説が奮ってるな
【EVAパイロット】異界型シンジ&レイ
EVA初号機に乗る内向的な少年である「シンジ」と、どこか人工的な部分を感じさせる感情を見せない少女「レイ」。シンジと戦うことで微笑を覚えたレイの心に、ある変化が起きようとしている。
セリフ
進化合成 どんな顔をすればいいか分からないの笑えばいいと思うよ…!
騎士LvUP ねえ、綾波は怖くないの?どうして?
スキル発動(攻妨特) 綾波! / さよなら
コンティニュー 笑えば良いと思うよ ガラッ…
レイ「おはよう」
ヒカリ「あ、おはよう」
ケンスケ「おっす」
トウジ「なんや、綾波にしては遅いな、きょうは」
レイ「二度寝、したから」
シンジ「二度寝?」
レイ「暑くて、よく眠れなかった」ボー…
シンジ「あ、そうか。エアコン壊れてたもんね」
アスカ「あんたバカァ?エアコンくらい司令に言って換えてもらいなさいよ」
レイ「…そうする」
シンジ「大丈夫?」
レイ「平気…」ボー
アスカ「…バカシンジ」
シンジ「なに?」
アスカ「あんた、ファーストの部屋にエアコン壊れてるの、よく知ってるわね」
シンジ「え…」
一同(…鋭い) レイ「碇くん」
シンジ「あ、おはよう綾波」
レイ「これ」
シンジ「え?ああ、ちゃんと聴けた?」
レイ「うん」
シンジ「そっか、よかった」
レイ「ありがとう」
シンジ「いいよ。またいつでも言ってよ」
レイ「そうする」
シンジ「……」
アスカ「ちょっと、バカシンジ」
シンジ「なに?」
アスカ「ファーストのやつ、なんであんなに浮かれてんのよ」
シンジ「えっ?……普通……だと思うけど……」
アスカ「あんたバカぁ?なんでわかんないのよ!」
シンジ「そ、そんなこと言われたって……」
アスカ「あんた、何かしたの?」
シンジ「し、してないよ!ヘッドフォンステレオ、貸してただけだよ!」
アスカ「……はーん」
シンジ「な、何だよ」
アスカ「ファーストのやつ、どうせゆうべはそれ聴きながら一晩中抱いて寝たんでしょ」
シンジ「えっ……」
アスカ「ほんっとにウルトラバカね!」
シンジ「……」クン…
アスカ「嗅ぐんしゃないわよ!」ゲシッ
シンジ「あだっ!」 ttp://e-shuushuu.net/images/2016-02-23-812850.jpeg ttp://i.imgur.com/12YsSQu.jpg
ttp://i.imgur.com/1qpgh8k.jpg
ttp://i.imgur.com/TI57RKa.jpg ttp://i.imgur.com/sxkzCEY.jpg シンジ「綾波」
レイ「なに」
シンジ「えっと、こないだの本」
レイ「……どうだった?」
シンジ「ちょっと難しかったけど、面白かったよ」
レイ「そう。よかった」
シンジ「ありがとう」
レイ「ううん。いつでも、貸すから」
シンジ「うん」
シンジ「……」ハッ…
アスカ「……」
シンジ「ち、違うよ!」
アスカ「まだ何も言ってないでしょうがっ!」
レイ「?」 画像&SS GJ!!!
どれもいいなぁ、萌える
最近、LRS総合スレが活発化してきて嬉しいね 前スレ971です。
感想くださった方々、ありがとうございました!!
ここまで好評をいただけると思ってなかったので感激です。
僭越ながら、続きを投下します。 >>71続き
「おっと、王子様のお出ましやないか!!」
クラスに入るなり、トウジ。
「碇、俺が悪かった。写メを撮ってくれだなんて…」
続いて、ケンスケ。
「綾波の寝顔は、そんなモンで撮っちゃダメだ。俺の相棒を貸すよ!!だから頼む!!!!!」
僕が断るより早く、隣のアスカが差し出された一眼レフを奪い取ろうとする。
運動神経では男子以上のアスカと女子以下のケンスケだけど、カメラの一大事となれば、アスカと互角に渡り合っていた。
そんな僕らを後目に、綾波は何事も無かったかのように、自分の席へと向かう。
僕も続いて、自分の席に鞄を下ろした。
「昨日はビックリしたで。綾波が掃除中にいきなり倒れたんやからな。
しっかし、シンジも意外と力あるんやな。綾波を抱きかかえて走ってった時はたまげたで。
何はともあれ、大丈夫そうで何よりや」 >>95続き
「まぁ、今度は碇の家に泊まるって聞いて別の意味でびっくりしたけどな」
「それなんだけど、トウジとケンスケは誰から聞いたの?」
「俺はトウジから聞いたよ。昨夜、メールで」
「ワイは委員長から電話かかってきて、どうしようって相談されたんやわ。
お前ら二人には何の心配もいらへんやろって言っといたけどな」
「そうなんだ…。トウジと委員長って仲良いんだね」
「そりゃ、この二人は付き合ってるからな」
「え!?そうだったの?」
「おいケンスケ!!わざわざ言うことないやろ!!!」
「わざわざ隠すことも無いだろ」
「知らなかった…いつごろからなの?」
「もうええやろ!ほれ、ホームルーム始まるで!」 >>96続き
綾波の方を見ると、周りにチラホラとクラスメートが集まってた。
みんな、綾波を心配してたらしい。
エヴァに乗っていたころは、近寄りがたい雰囲気があったみたいだけど、
昔に比べて表情豊かになってきたおかげか、綾波に話しかける人も増えてきた。
良い傾向だった。
ケンスケ曰く、綾波の写真をいくら払ってでも欲しい隠れファンもいるんだとか。
特に、笑顔は希少価値が高いらしく、寝顔なんて撮れたら、きっと売値の記録更新だ。
正直、あまり良い気分はしない…。
なぜだろう、綾波がみんなから好かれるのは、良いことなはずなのに。
「え〜、みなさん知っての通り、最近、例のニュースが話題となっています。
比較的、この付近の話です。みなさん、くれぐれも一人で行動することは避けてください。
特に、登下校は複数人で固まるように。怪しい人物を見かけたら、決して近づかないように」
ここ数日、毎日のように注意が喚起されてる。
首狩り魔。
こんな猟奇的な殺人犯が近くに潜伏してるとなると、当然のことだった。
けれども、そんな非日常とは裏腹に、日常は進む。
1限は数学、2限は英語だった。
先生に当てられた綾波は、綺麗な発音で英文を読み上げる。
綾波の読んでる本って英語だし、やっぱり優秀なんだな。
その佇まいが凛々しく見えて、つい見惚れてしまった。
すると、着席する綾波と目があった。
少し、微笑んでくれた…気がする。
なんだか気恥ずかしくなって、すぐに僕の方から目を逸らしてしまった。 >>97
「お前ら、ホンマ授業中もイチャイチャと…見てらんないで!」
放課後、ほうきで床を掃きながら、トウジ。
「え、な、どこがなのさ!てゆーか、授業に集中しなよ!」
トウジが集めた埃を塵取りで片づける僕。
「ワイは後ろの席やから、嫌でも目につくんじゃ!アイコンタクトなんてしくさりおって!」
「たまたま目があっただけだよ!」
「ってことは、しょっちゅうお互いの方を見てたってことだろう?
碇、どう転んでもノロケだ、諦めろ」
言ったり来たり机を運びながら、ケンスケ。
どう弁明しても墓穴を掘る気がしたので、もう黙ることにした。
そんな沈黙を破ったのは、いつの間にか僕の後ろまで来てた綾波だった。
「碇君、話があるの。ちょっといい?」
「え、いいけど、何?」
「ここだとダメだから、ついてきて」 >>98
そんなに改まって、一体なんの話だろう。
人に聞かれちゃまずいのかな。
言われるがままに、僕は屋上の入り口までついてきた。
ここなら滅多に人は来ない。
「今日、田中さんの家にお邪魔することになったの」
「えっと…田中さんって、うちのクラスの田中さん?」
「うん、そう」
正直、驚いた。
いつの間にか、綾波がクラスメイトと交流を持っていただけでなく、
遊びに行くほどの仲になっていたなんて。
そんな相手は、せいぜい委員長くらいかと思ったけど。
いや、こんな考えは綾波に失礼だ。
今朝みたいに、綾波だって、すっかりクラスに溶け込み始めてるんだから。
田中さんと言うと、メガネをかけてて、髪を一本の三つ編みに束ねてるあの田中さんか。
綾波ほどじゃないけど、おとなしい子なので、これも意外だった。 >>99続き
「だから、今日は一緒に帰れない」
「それはいいんだけど、いま例の事件がニュースになってるでしょ?
綾波、帰りはどうするの?」
「帰りは、田中さんのお父さんが車で送ってくれるから」
「そっか、それなら安心だね。でも、最近ホントに物騒だから、くれぐれも気を付けてね」
「うん」
あれ、話は終わりなのかな。
これくらいなら、教室で話せばよかったと思うけど。
綾波を見ると、なんだか、そわそわし始めた。
階段の方をチラチラと見てる。
人がいないのを確認してる?
綾波は一度僕に視線を戻すと、俯いて、おずおずと両手を僕の方に広げてみせた。
真横ではなく、やや下の方に広げてみせた。
所謂、ハグを待つ体制にしか見えなかった。
これは…つまり……。
ぎゅってして欲しい……のかな?
綾波の表情は俯いて見えないけど、耳が少し赤くなっている。
滅多に赤くなったりしない綾波だけど、肌が白いから、その時はすぐわかる。
間違ってたら恥ずかしいってレベルじゃないなこれ。
今度は僕が階段の方に目をやる。
人、来ないよね? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています