私が、既得権者に「進んで、既得権を自ら返上したらどうか」と言っているのも、ある意味「激変を避ける」意味合いからだよ。
このまま「非正規比率がどんどん増えて、5割を超えれば」「民主主義的多数決」で、多くのことは変えられてしまう。
今まで、さんざん好き勝手やってきた「正規の側」が、少数派に転落したら、どうなると思う。
本家アメリカをしのぐような「競争社会」が来ることになる。
そして、ほとんどのことが「自己責任」で片づけられてしまう社会となる。
これは、韓国の事例からも明らかだ。

こうなる前に、手を打った方が良いのではないか、ということだよ。
だから、今のうちから「進んで、既得権の自主返上を」と言っている。
具体的には「正社員といえども、企業側都合での解雇の一般化」
「年功賃金の廃止。職能性を考えた(経験年数等)賃金制度への移行」
「1995年の日経連が出した、雇用の3タイプ分類の本格導入」
などを行うべきだよ。

これができれば「終身雇用権をキープする」目的での「採用試験」などは、ほぼ必要なくなる。