(渡辺理事長)
「子どもの支援は長期的に見ることが大切です。いま子どもたちの学びを支えることが、子どもたちの自立につながります。逆にいま放置されてしまうと、将来自立できる可能性のある子が、自立できなくなってしまうかもしれない。大きな節目にいるのです」

NPOではこれまでも、生活が困窮してごはんを子どもに食べさせられない世帯や参考書代や試験代を出せない世帯を継続的に支援してきました。この年末も、経済的に厳しい家庭に米や餅などを届ける食糧支援を行う予定です。

しかし、新型コロナの影響で支援が必要な世帯は爆発的に増えてきていると渡辺さんは危機感を募らせています。


(渡辺理事長)
「現状はコロナという災害の中だと捉えています。そのコロナという災害のいちばんの被災者が子育て世帯。とくに非正規労働の子育て世帯やひとり親世帯ではないでしょうか。『自分がふがいないから』とか『自分がダメだから』と思わずに。コロナ禍という非常事態ですから、得られる支援はどんどん得て、しっかり災害から立ち上がっていってほしい。絶対に、大学に行きたい子は行ったほうがいい。自分の夢をコロナのせいで諦めてほしくない。ぜひ頑張って夢をかなえてほしいなと思います。そのためにも、NPOだけでなく、社会全体で困っている方を応援していかなくてはなりません」