キッズドアのHPより

その結果、全国の個人や企業から合計で389件、2888万5200円の寄付が集まりました。

生活状況などの審査をしたうえで、9月には全国の高校生557人に奨学金を支給することができたということです。内訳は、高校3年生284人に1人5万円、2年生273人に1人3万円です。(残りは振り込み手数料や、人件費、通信費などに充当)

奨学金の申し込みに合わせてNPOが取ったアンケートによると、申し込んだ世帯の8割以上がひとり親世帯。同じく8割以上が年収300万円以下でした。

「夜も眠れない日々が」

奨学金の受給が決まった人たちから、NPOに届いた声です。


「大学入試試験の費用に充てたいと思います。本当に大変助かります」

「塾にも思うように通わせてあげられず情けなく思っていました。塾の後期講習代にあてさせていただきたいと思います。娘は小学校の先生になりたいと夢に向かって一生懸命頑張っています。応援したいと思います。本当にありがとうございました」

「子どもの『大学へ行きたい』という気持ちを大事にしてあげたいと思うのと同時に、費用面で夜も眠れない日々が続いていました。でも、あたたかい支援のおかげで改めて気付きました。立ち止まっている時じゃないと。また前に向かって子どもたちと歩いて行きます」

「わが家は中3、高3とことしは2人とも受験生で、このたびの援助が大変ありがたい形となります。高3の娘は参考書を買いたいと、探している現在です」

「大学受験のために塾へ通わせていますが、コロナの影響を受けて、今月も食べていくだけで精いっぱいで、塾をやめさせるか悩んでいました。きょう、塾へ月謝を持って行くことができます。ありがとうございます」

「ことばでは言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの方々のご厚意を身をもって感じ、決して生活費で消えないよう、大切に受験のために貯金しておきたいと思っております。本当に皆さんのおかげでなんとか生活できているという現状ですが、今できる仕事を一生懸命頑張り、夢をかなえさせてあげられるよう努力して参りたいと思います」

社会全体で応援を

奨学金を支給したNPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長は、さらなる支援が必要だと訴えます。