中学受験塾、進む低年齢化 「席埋まる前に」早めに入塾

首都圏で中学受験を目指す場合、小学3年の2月から塾に通い始める児童が最も多い。入塾テストでふるいにかける塾も少なくなく、この時期、事前の準備が必要だ。近年は、さらに早い段階で入塾するケースも増えているという。

 「定員に達したため、大井町校・巣鴨校の新1年生、南浦和校の新4年生は入室テストのお申し込み受け付けを終了しました」

 SAPIX小学部のホームページは、今月に入り、入塾テストの申し込み受け付けを終了した首都圏の校舎名を掲載した。渋谷校、白金高輪校などは、いずれの学年も募集停止を公表。今月開校した白金台校も、新4年、新3年は開校した当日に定員に達した。広野雅明・教育事業本部長は「都心部は生徒数が多い上に、今年は新型コロナウイルスの影響で、定員拡大の融通が利かない」という。