月刊誌「大学への数学」
2014年にノーベル物理学賞を受賞した電子工学者の天野浩や、
マグマ学者の巽好幸も高校時代・受験生時代に愛読しており、
巽は「受験勉強というより数学としておもしろかったです」と評している。
フィールズ賞を受賞した森重文は学コンの成績上位者に
名を連ねていた一人であり、「とことん考えることを教わりました。
『大学への数学』から教わった私の原点の一つです」と朝日新聞の取材で語っている。
さらに東京大学の俣野博は本誌のコーナー「宿題」に影響を受け、
自身にとって初めてとなる学術論文を執筆するに至ったと明かしている。
そのほか、片岡清臣(東大)、黒川信重(東工大)、神保道夫(京大)といった数学者、
学習塾SEGの創立者である古川昭夫、作曲家の倉本裕基、服飾史家の中野香織も本誌OB
の一員とされている。

本誌は難関大学の理系学部を志望する高校生向けの数学雑誌という位置づけで
「受験生のバイブル」と称されることもある。