それはわかるよ
引っ掛かるのは、採用試験合格=一生安泰・勝ち組確定、非正規=半分奴隷のような立場というのは、特に公立の場合はいかがなものかと思うということだ。
組合の人たちは、「すべて、常勤の勤務者は正規教員で雇うべきだ」と、口当たりの良いことを言うが、よくよく考えればそんなことはできるはずがない。
正規の人たちの権利を保障すればするほど(病休や育休などで、復帰を前提とした休業制度がある限り、要らなくなればいつでも辞めてもらえる「つなぎ、使い捨て」専用要員が必要となるから。)

しかも、採用試験は、資格試験と違って、一定のスコアがあれば、必ず合格できるという制度ではない。採用数と応募者の数で、毎年難易度は変わる。就職氷河期とか教職氷河期とかの世代の多くは、採用数が多い時期なら合格できていたという力の持ち主も少なくない。だからこそ、非正規なら雇用されているわけだからな。

こういったことを考えると、特に中高年のこの世界への参入希望者には、新卒者とは違ったスタイルでの雇用があっても良いんじゃないのか、と思うわけな。
任期制や年齢無関係の一律給与額制度、初任者研修の免除(に変えて、自分で一定の経済的な負担を含めて、自己研鑽等・講習受講で代替するような制度構築)があれば、中高年者も教委は雇いやすくなることがある。
そうは思いませんかね。