文科省幹部を逮捕、収賄容疑 東京地検特捜部
社会
2018年7月26日 10:34

東京地検特捜部は26日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務に関連し、医療コンサルタント会社側から飲食などの接待を受けたとして、
JAXA元理事で文部科学省国際統括官、川端和明容疑者(57)=東京都新宿区=を収賄容疑で逮捕した。
また元会社役員、谷口浩司被告(47)=受託収賄ほう助罪で起訴=を贈賄容疑で再逮捕した。
特捜部は2人の認否を明らかにしていない。

特捜部によると、川端容疑者は2015年8月から17年3月の間、JAXA理事の職務に関連して、谷口容疑者から複数回にわたり、
東京都内の飲食店で約140万円相当の飲食などの接待を受けた疑い。

特捜部は24日、文科省の前科学技術・学術政策局長、佐野太被告(59)を同省事業の対象校選定で、
東京医科大に便宜を図った見返りに、息子を同大学に不正合格させたとして受託収賄の罪で起訴。
谷口容疑者は佐野被告が東京医大側に助言、指導するのを仲介した受託収賄のほう助の罪で起訴されていた。

特捜部は文科省汚職の捜査の過程で、谷口容疑者と川端容疑者の関係について把握したもよう。
谷口容疑者が当時役員を務めていた医療コンサルタント会社が有利な取り計らいを受けたことへの謝礼として、
当時JAXA理事だった川端容疑者が接待を繰り返し受けたことが、収賄に当たると判断した。

谷口容疑者は一部時効を迎えており、容疑の贈賄額は約130万円相当という。(略)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33424730W8A720C1CR0000