社会全体に絶大な影響を与える9月入学が今年から実現する可能性は微塵もないので、不可能なことをいかに実現させるかという議論は全国知事会にでも任せておけばいい

芸能界屈指の人格者・武田鉄矢さんが、今日の「ひるおび」で
「正解のものさしは一つじゃない」とおっしゃっていた 
目から鯛がこぼれ落ちた さすがは金八先生である

欧米の先進国では、教育制度は柔軟な運用がなされていて、
アメリカでは週によって義務教育の年数が異なり、
1〜2年の早期入学も可能だそうだ 午前は公立学校、午後は私立学校という
ダブルスクールも認められているなど、驚くことばかり
フランスの小学校、中学校では留年率が2割と高い

飛び級などは先進国では当たり前だが、日本では年齢主義によって事実上不可能

イギリスの大学は基本的に3年 高校で大学教養課程レベルまでやっているという点で
日本の旧制中学、高校から大学に進学するイメージか

日本の大学がレジャーランド化したと言われて35年以上になる
そう、浦安のネズミランド開園の頃からだ
一部の例外を除いて、だらだらとした講義が展開され、
今時の学生なら、授業に出ない、出てもスマホいじり、寝ているのいずれかだろう

小中高教育、大学入試などの改革も必要だが、大学教育の質を上げるということが
大学の国際化より後回して、どんな留学生を受け入れ、教育するというのか
この四半世紀はアジアの近隣諸国から、労働目的の仮面学生が大量に来日していた

一方で、欧米の大学ではなく、あえて日本の大学に留学するという奇特な学生が
熱心に勉学に励んでいることも事実 多くは日本人学生より優秀だったりする

東大が数年前に学部の秋入学を始めたら、合格者の3割が入学を辞退し、
欧米の名門大学などに流れたそうだ 東大ですら、この体たらくなのに、
全国一斉に9月入学にシフトしたところで、いったい何がどう変わるのか?