[学校再開…体育の授業での感染対策はどうしてる?]

今月から通常の授業が再開された石川県内の小学校。現場では今、感染を防止するため新たな学校生活の模索が続いています。
その中でも接触が避けられない場面が多い体育の授業はどのように行われているのでしょうか。

金沢市の犀川小学校です。3日、グラウンドで行われていたのはハードル走の体育の授業。
こちらの学校では子どもたち同士の接触が少ない陸上などの種目から体育を再開しました。
犀川小学校 校長「最低1メートルできれば2メートルあける。3密避ける前提。」

■「着替え」の段階から感染症対策

感染予防は授業の前から始まっています。
犀川小学校 校長「体育館についている更衣室は狭いので、そこに女子が入ると密になるので、この部屋を用意した。」

着替えは「密」を避けるため普段は会議で使う広い教室を利用しています。
子どもたちは熱中症のリスクもあることからマスクを外してグラウンドに向かいますが、その前に先生からはこんな呼びかけが…
教員「靴を替えるタイミングからマスクをしていません。そこからはもうしゃべれませんよ。いつも以上に周りの人との距離を保ってください」

■水泳は中止…制限下でどれだけ工夫できるか

学校では、1学期の間は陸上やひとりで行うトレーニング、座学の保健など接触リスクの低い種目を中心に体育の授業を進める方針です。
今後は徐々に他の種目の実施を目指しますが、サッカーやバスケットボールなどの球技は試合を行わずリフティングやパス交換、シュート練習など接触を避けながらの授業を検討します。

一方、既に中止が決まっているのが水泳の授業です。
犀川小学校 校長「更衣室が密になってしまうということと、上がったあとにつばや鼻水で飛沫感染があるという理由で、金沢市の方から中止にしてほしいと。
どうしてもやる種目や競技は限られる中で、どれだけ工夫できるかということが難しいし大変だししていかなければいけないことだと思っている」

限られた種目や実施方法の中から、より良い形での体育の実施を目指して現場では取り組みが続きます。

〔MROテレビ〕
https://news.yahoo.co.jp/articles/d49ca967eab7239cdb260a35b8156721ba15460c