チェルノブイリが如き隠蔽、ブラジル大統領息子が中国非難 新型コロナ
2020年3月20日 11:08 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル [ ブラジル 中南米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3274390

【3月20日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領の三男で連邦下院議員の
エドゥアルド・ボルソナロ(Eduardo Bolsonaro)氏(35)が、新型コロナウイルスの流行をめぐって中国を批判し、
中国大使が謝罪を要求するなど騒動に発展している。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領も
感染拡大について中国の対応を批判しており、エドゥアルド氏の発言はこれに同調する形だ。

エドゥアルド氏は17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大についての情報を隠蔽(いんぺい)したとして
中国を非難。中国の対応は、1986年のチェルノブイリ(Chernobyl)原発事故の際に「ソ連の独裁政権」が行ったことと
同じようなものだと述べた。

エドゥアルド氏はツイッター(Twitter)に、「またしても独裁政権が批判を回避するために重大なことの隠蔽を選んだ。
無数の命を救うことができたかもしれないのに」「中国は罪を犯した。自由が解決策となるだろう」と投稿した。

中国の楊万明(Yang Wanming)駐ブラジル大使は、エドゥアルド氏に対して「中国国民への」謝罪を要求すると、
中国語とポルトガル語でツイートした。これを受けてブラジルのロドリゴ・マイア(Rodrigo Maia)下院議長は、
「エドゥアルド・ボルソナロ氏の軽率な発言」について、議会を代表して謝罪した。
在ブラジル中国大使館は、エドゥアルド氏は中国政府に対するトランプ氏の敵意を引き継いでいると非難した。(c)AFP