「保育士らは慰労金5万円の対象外」に疑問や不満 なぜ支給なし?厚労省に聞いた[3]

 厚労省からは、第2次補正で盛り込まれた感染予防の施設支援交付金50万円で何とかしてほしいと言われたという
しかし、「閉園した幼稚園にも出しており、筋が通らないと思います。
補正には、予備費が10兆円あると聞いていますので、その中から出すことも考えてほしい」と担当者は話している。

 これに対し、厚労省の保育課は、児童福祉施設を対象外としたことについて、取材にこう説明した。

「慰労金は、感染拡大防止のためにウイルスに立ち向かっている医療機関の方と、感染すると利用者の重症化リスクが高い介護・障害者施設の職員の方に支給することにしました。
児童福祉施設については、子供が感染すると重症化するリスクが高いと必ずしも言えないと思います。
また、登園を自粛してもらって利用者の人数が減った中でも、他の福祉施設とは違って、給料などに充てる保育所などへの運営費は通常通り支給されています。
クラスターの発生率は、他の福祉施設に比べると低く、死亡例も少なくて軽症者が多いこともあります」

 緊急要望に対しては、こうした考え方を今後説明していくという。

 感染予防の交付金50万円については、そのための物品購入や研修のほかに、施設の職員が業務時間外に消毒や清掃などを行ったとき、職員への時間外賃金支給にも充てられるとしている。