不安抱え、難関挑む 国公立大で2次試験―新型肺炎
2020年02月25日21時19分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022501299&;g=soc
北海道大の2次試験を終え、マスクを着けて構内から出る受験生ら=25日午後、札幌市北区


 国公立大2次試験の前期日程が25日、全国で始まり、各地でマスク姿の受験生が難関の試験に臨んだ。「手洗い、うがいを徹底した」「消毒液を持参した」。拡大する新型コロナウイルスへの不安を抱え、答案用紙に向き合った。


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 これまでに確認された感染者が30人を超えた北海道。北海道大(札幌市)を受験するため大阪府から来た山中福望さん(18)は「札幌でも感染者が出ているとニュースで知り心配だった」と語った。宿泊先のホテルでは、まめに手をアルコール消毒して感染防止に努めたという。


マスク姿で試験会場を後にする受験生=25日午後、松山市の愛媛大

マスク姿で試験会場を後にする受験生=25日午後、松山市の愛媛大

 神奈川県の男性(19)も「手洗い、うがいを徹底した」と話す。道内に住む吉田夏菜さん(18)は、予防のためマスクや携帯用除菌グッズを持参。「きのうまでは恐怖心もあったが、力を出し切れた」と笑顔を見せた。
 感染者が確認されていない愛媛県でも、受験生は予防に万全を期して臨んだ。愛媛大医学部(東温市)を受けた島根県出雲市の川上寛葉さん(18)は「手洗いやマスクなど、自分にできることを徹底した。無事に終えほっとしている」と笑った。広島市の山本優輝さん(20)は「受験者が多いので感染対策は必要。
マスクをして試験を受けたが、眼鏡が曇ってやりにくかった」と語った。
 東京大の本郷キャンパス(東京都文京区)では、受験生だけでなく見送りの保護者にもマスク姿が目立った。女子受験生は「アルコール消毒用品を持ち歩いている」と不安を口にした。


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