女子生徒にわいせつ行為、トイレに落書き「すけべやろう」 教諭ら懲戒処分 
千葉県教委は11日、教え子にわいせつな行為をしたとして高校教諭を、現金を着
服したとして高校事務職員をそれぞれ免職処分とし、各校の校長ら3人を戒告と
した。また、器物損壊などの容疑で逮捕された中学校教諭ら2人を減給処分とし
た。今年度の懲戒処分は前年度比10件増の30件となる。
県教委によると、免職処分を受けたのは県北西部の県立高校の男性教諭(54)男
性教諭は2019年3〜8月、顧問を務める運動部の女子部員1人に対し、自家用車や
校内、県外の合宿先のホテルの部屋に呼び出し、「体の疲れをとるためのマッサ
ージ」として体を触るわいせつ行為などを繰り返していた。20年1月、別の女子
生徒が学校のセクハラ実態調査に訴えたことで明らかになった。県教委に対し「相手の立場を考えずにしてしまった」と話している。
県立船橋啓明高の事務職員、白鳥翔太主事(29)は19年6月〜20年2月、事務に
あった金庫から生徒会費など21万9000円を着服し、18万9500円を紛失させたと
して免職処分を受けた。白鳥主事は「パチンコに使うためだった」と認め、全額
を弁済している。
減給処分となったのは、船橋市立中の男性教諭(47)と柏市立小の女性教諭(6
0)。男性教諭は17年〜19年12月、習志野市内のスーパーマーケットのトイレな
どに「すけべやろう」などの落書きを繰り返し、20年1月に習志野署に建造物侵
入と器物損壊容疑で逮捕された。3月11日付で依願退職した。女性教諭は担任の
児童の頭をたたいたり、足を蹴ったりするなどの行為を繰り返したとして処分さ
れた。