ただまあ、これはこれで、難しい問題をはらんでいるんだよね。

常勤講師でも、「ほぼ、正規採用の教諭と同じ待遇」となれば、世間に数ある職業の中でも、「まあまあ、恵まれた給料が保証される」ということになる。

「もう、別に教諭にならなくても良いじゃん」「ただ、このまま定年までは、勤めたいなあ」という考え方になる人たちが一定数出てくる。
こういった考え方をする人は、「採用試験の優遇よりも、自分たちの常勤講師としての雇用の継続を・・・」という運動をやるようになる。当然、組合もそれを後押しする。
で、「生活があるのだから、今講師として雇われている人たちの、雇用は最優先せよ」ということを、組合が訴えて、教委との間に、おかしな「紳士協定」のようなものが取り決められたりする。
これが、最悪「新規に講師になりたいのに、枠がいっぱいだ」「採用試験は2次で落ちたが、講師として1年間(2〜3年)勤めたら、来年は一次免除だと期待したのに、講師の任用がなく、せっかくの権利が使えなかった」などという事例が起こることになる。