未就学児とその保護者にとって「9月入学」はデメリットのみ?保護者からの切実な声
https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20200515-00178387/
〈要約〉

賛否両論が白熱している「9月入学」への移行案。
本人が声を挙げられない「未就学児」の保護者からも、多くの意見が届いている。

なお、100件程度の意見が集まっているが、未就学児の保護者に限ると、賛成はゼロ、反対がほぼ100%である。

あくまでwebアンケートもしくは日本若者協議会のHP等に寄せられた意見であり、一定のバイアスがかかっている可能性あり。
それでも、未就学児、その保護者からすると、予定が崩れ、一学年の人数が増えるなど、デメリットが大きいのは明らかではないだろうか。

■未就学児へのしわ寄せ
「9月入学」に移行すると、未就学児とその保護者にはどういう課題が生じてくるのか。
大きく分類すると、「想定していた学年が変わる」、「急に幼稚園の友達と学年が変わる」、
「一学年だけ人数が1.4倍程度になる(その結果、教員一人当たりの生徒数が増えたり、就職に不利になる)」点が挙げられる。

◇◇保護者からの悲痛な声◇◇
・9月入学のの議論において、未就学児の視点が欠如している。
・未就学児を9月入学の調整弁にしないで。
・未就学児の友だち関係破壊は子どもにとって理不尽。
・現園児の園生活が短縮され、集団生活、行事が削減される
・新1年生が1.4倍。→受験、就職等が不利、教室や設備の不足、いじめや落ちこぼれ増加の可能性
・待機児童が増加し、親の仕事復帰が遅れる。
・きょうだいの年の差や保育園入園時期を考慮して子どもが生まれる年や月を調整したのに、将来設計が崩れる。
・海外と1年遅れが生じる。
・小学校受験で、学年繰り上げとなる子の準備期間が足りず不利。
・変更は今産まれていない子供からにしてほしい。胎児も含め、既にこの世にいる子供にしわ寄せがくることのないようにしてほしい。
◇◇◇◇

これまで、散々当事者の声を反映させる重要性を訴えてきたが、政策に落とし込む際には、声を挙げられない立場のことも考えなければならない。
そう考えると、未就学児にしわ寄せがいく形での「9月入学」への移行はやはり避けなければならないだろう。