(Washington Post)日本が植民地時代の”慰安婦”像論争に敗北しつつある理由:
Analysis | Why Japan is losing its battle against statues of colonial-era 'comfort women'
(大ざっぱな訳)主流の歴史家たちは20万人の女性と少女たちが、韓国、中国フィリピンなどの占領国から、日本帝国軍が運用した売春宿で強制労働させられたという。
以前はほとんど知られていなかったが1990年代、売春宿を生き延びたサバイバー達が彼女達の経験を語り始めると、戦時中の日本の行為に対する謝罪要求がひろまった。
しかし2011年になるまで、最初の像は現れなかった。少女が空っぽの席の隣に腰掛けている像が、ソウルの日本領事館の外に設置された。
空っぽの席には、訪れた人が若い犠牲者の隣に座る事ができる。中には防寒具を少女の像の上に残して行く人もいた。
まるで犠牲者を寒さから守るかのように。性奴隷を追悼する記念碑は長い間他にも存在していたにもかかわらず、この像は市民のイマジネーションを違った形で捉えた。
少女の像はすぐに、ドイツとオーストラリアにも設置された。”それが、これらの像の存在意義なのです”と、ドレイク大学メアリー・マッカーシー准教授は言う。
”女性たちの物語と私たちの感情的な繋がりが、認識を拡張する手助けになる” サンフランシスコの像は他の地域のものと同じデザインではない。
なぜなら地域の公共アート作品はユニークなものでなければならないという条件があるためだ。
像の女性達は韓国、中国、フィリピン人であり、祖母の像は、正義を希求するサバイバーを象徴する。
皮肉な事に、東京の像に対する怒りは、像が各地に拡散することを助長している。
”日本政府の像をめぐる解決法は、アクティヴィスト達の意義を逆に高めていると感じる”と、 ジョージワシントン大学セレスト・アリントン教授は言う。
サンフランシスコでは像の設置に反対するキャンペーンが開始された。
日本領事館は像の設置をブロックするよう働きかけ、サンフランシスコ・アートコミッションは無数のEメールを受け取った。
広報官によると、そのほとんどは像に反対する”日本の個人”からのもののようだった。この問題を取り上げた記者たちもまた何百通というメールを受け取った。