高校で講演 命の大切さを訴える11/08 17:29nhk
飲酒運転による交通事故で息子を亡くした女性が、8日、香川県観音寺市の高校で講演し、みずからの体験をもとに
生徒たちに命の大切さを訴えました。
この講演会は、犯罪や交通事故の被害者の遺族が講師となって子どもたちに命の大切さを訴えようと、警察と
かがわ被害者支援センターが県内の学校で開いています。
8日は、観音寺市の観音寺総合高校の体育館に3年生の生徒、およそ280人が集まり、6年前に福岡県で高校生の
息子を飲酒運転による交通事故で亡くした山本美也子さんがみずからの経験を話しました。
山本さんは、突然の事故で息子を亡くした当時を話す中で、「あしたが当たり前にあることは奇跡に近い。
だから毎日を一生懸命生きてほしい」と生徒たちに命の大切さを訴えました。
このあと、酔った状態を体験できるめがねを生徒にかけてもらい、酒を飲んで酔うと握手をすることさえ難しくなること
などを説明し、飲酒運転の危険性を訴えていました。
最後に、生徒全員と一緒に頭の上にゼロの文字を作り、「飲酒運転ゼロ」を誓いました。
講演を聞いた女子生徒は「いま自分が生きているのは当たり前ではないことが分かりました。
お酒を1滴でも飲んだら車を運転をしてはいけないということを守りたい」と話していました。