“えのうら一座”の落語会12/12 21:24nhk
障害者の就労支援施設に通う人たちが、障害のある生徒を前に日ごろ鍛錬した落語を披露する催しが12日、下関市の総合支援学校で開かれました。
落語会は日本の伝統芸能を通じて、障害者同士の交流を深めてもらおうと、県立下関南総合支援学校が開いたもので、およそ70人の生徒が参加しました。
演目を披露したのは、市内の障害者の就労支援施設の所長と通所者あわせて5人による「えのうら一座」で、聴覚障害がある生徒も楽しめるよう語られる内容が同時に文字で映し出されるスクリーンも設けられました。
一座は、子どもの長寿を願って長い名前を付けた結果起きる騒動を描く古典落語、「寿限無」やだじゃれを織り交ぜた自作の小ばなしを披露し、オチの場面では、笑いや拍手が会場を包んでいました。
下関南総合支援学校の今井生治さんは「初めて落語を聞きましたが、情景が思い浮かび、とても聴きやすかったです。また聴いてみたいです」と話していました。
落語を披露した竹田弘美さんは「途中で内容を忘れそうになりましたが、聴いている人が笑ってくれてよかったです。これからも練習に励みたいです」と話していました。