昨年12月12日には拉致被害者の増元るみ子さん(64才)の母・信子さん(享年90)が、
娘との再会を果たせないままこの世を去った。松木薫さん(65才)の母・スナヨさんは
2014年に92才で、松本京子さん
(69才)の母・三江さんも2012年に
89才で亡くなった。政府が認定している
未帰国の北朝鮮拉致被害者の両親で、
存命しているのは横田さん夫妻を含め
4人だけ。早紀江さんは近年、
「私たちにはもう時間がない」
と繰り返してきたが、
その思いは強まるばかりだ。


「今回を逃したら私たちの家族は
永遠に帰って来ないという覚悟を
しないといけない」

 もう本当に時間がない──
家族会の悲痛な思いが伝わってくる。
ある政治ジャーナリストが語る。