2015.5.7 07:00 産経新聞
【日本の議論】
これは一体どこの国の教科書なのか…新参入『学び舎』歴史教科書、検定前“凄まじき中身”と“素性”
http://www.sankei.com/premium/news/150507/prm1505070008-n1.html
 だが、やはり問題なのは、修正前の慰安婦の記述でもみられたように、戦時下の日本軍の加害行為について、
関連資料を用いて手厚く記述している点だ。
 日中戦争時に旧日本軍の南京占領下で起きたとされながら、存否でも議論がある南京事件については、本文で
「国際法に反して大量の捕虜を殺害し、老人・女性・子どもをふくむ多数の市民を暴行・殺害しました」と記述。
 さらに関連資料で、書籍から引用した「南京市に住んでいた夏淑琴(当時8歳)の話」として、「昼近くに
銃剣を持った日本兵が家に侵入してきました。逃げようとした父は撃たれ、母と乳飲み児だった妹も殺されました。
祖父と祖母はピストルで、15歳と13歳だった姉は暴行されて殺されました。私と4歳の妹は、こわくて泣き
叫びました。銃剣で3カ所刺されて、私は気を失いました。気がついたとき、妹は母を呼びながら泣いていました。
家族が殺されてしまった家で、何日間も妹と二人で過ごしました」と掲載した。
 今回の検定では、自由社が「中国共産党によるプロパガンダで事件自体が存在しないため」として、南京事件を
平成以降の中学歴史教科書で初めて記述しなかったほか、ほかの社も「殺害」を「死傷者を出した」に、
「南京虐殺事件」を「南京事件」に変えたり、「国際的な非難」を削除したりするなど、トーンを弱めているの
とは対照的だ。