元慰安婦の告発が剥がす慰安婦団体元代表の化けの皮
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 李さんの発言に戻ろう。李さんは今回、元慰安婦をインタビューして出版された本『Remember Her』について
「内容検証がきちんと行われずに出版され販売されている」と批判している。
 韓国における慰安婦の“真実”は、挺対協が元慰安婦をインタビューしてまとめたものが唯一といっていい。
この“事実”に基づけば、日本軍は、元慰安婦の人々を強制的に連れて行ったということになる。
 私は、いまここで慰安婦の歴史的真実を議論するつもりはないが、この際指摘しておきたいことは、挺対協の
彼らが作り上げた歴史以外何も認めないとする独善的な姿勢である。そうした彼らの姿勢によって、慰安婦を
めぐる歴史は偏向され、それが韓国国民に日本に対する悪い感情を植え付け、そして問題の解決を困難に
しているのである。
 2013年、韓国の世宗(セジョン)大学の朴裕河(パク・ユハ)教授は慰安婦の問題について学問的に資料を
あたり、聞き込みもして掘り下げて研究し、『帝国の慰安婦――植民地と記憶の闘い』という本を出版した。
 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム対象の文化貢献部門大賞を受賞するなど評価の高い作品だが、
その内容は挺対協が主張するものとは違っていた。当然、挺対協は反発。そしてそれに呼応するかのように、
元慰安婦などが共同生活をする「ナヌムの家」の元慰安婦9名が、その内容が自分たちの名誉を棄損したとして
裁判所に提訴したのだ。
 直接提訴したのはナヌムの家の慰安婦たちだが、彼女たちは挺対協とともに活動することが多い。また朴教授
によれば、挺対協も教授への提訴を検討していたという。
(続く)