> 無償化は「保育の質」にアプローチする

> つまり、「無償化」は、「待機児童」対策として打ち出されたものではないのである。

> ひとことで言えば、保育の「質」に関する議論という文脈である。
> 「待機児童」という、イメージしやすく世論の関心を集めやすい社会問題の影に隠れ、
> 子育ての当事者、保育の当事者以外にはめったに議論されることのなかった文脈だ。

> 「無償化への便乗値上げ」問題の裏側には、事業者側に安易な「値上げ」を許す制度上の不備があり、
> その不備が、保育サービスの享受者、当事者としての保護者の怒りと不信を買った。
> ただ、ここまで述べてきたように、「質」の高い保育がもたらす便益を享受するのも、「質」の低い保育や保育からの排除がもたらすコストを負担するのも、
> 日本社会の構成者としての国民全体である。
https://president.jp/articles/-/30902?page=2