2人は午後3時20分ごろに水族館に到着し、約1時間ほど「見学」。館内で撮影された2人の写真も残っていた。
報告会が開かれていた会場と水族館は移動に1時間ほどはかかる距離。当時、水族館で2人を
「案内」した廿日市市の関係者は、2人の名刺を示し、「確かに2人で訪れた」と証言した。この問題を巡っては、
梶原議員が市議会で繰り返し質問。市側は答弁で、2人が報告会に出席していたと説明していた。
だが、2人への聞き取りなどはしていなかった。しかしこの日の市議会で、2人の上司で出張を了承した課長だった市幹部は答弁で、
元職員から聞き取った結果、元職員らが水族館を訪れたことを認めたことを明かした。この幹部によると、
元職員は「報告会には参加したが、急きょ廿日市市の観光担当局と調整がとれ、水族館を視察することになった」と説明したという。
市幹部は答弁で「業務として出張目的に適合する必要なもの」と弁明。だが前日以前に廿日市市側に連絡をとっていたことや、
報告会の時間と水族館への訪問時間とが重なることなど不審点を梶原議員が追及したところ、
市幹部は水族館への訪問時間を「確認していない」とした。当時部下だった職員から報告がなかったことについては
「今後そのようなことがないよう適正な事務執行の徹底に努めていく」と述べた。市では職員の出張の際、
原則として目的地に応じて定額を支給。領収書の提出は求めていない。