松山市の元男性職員(既に退職)と女性職員が2011年度、広島県内に「出張」した際、目的としていた研究報告会に出席していたとする時間に、
県内の観光施設を一緒に訪れていたことが分かった。5日の市議会本会議の一般質問で、梶原時義議員(ネットワーク市民の窓)が施設への訪問記録などを示して明らかにした。
この施設の関係者も2人の訪問を証言した。市はこれまでの市議会で、2人が報告会に出席していたと説明。
ずさんな調査で答弁をしていたことが露呈した。梶原議員が入手した元男性職員ら2人の出張記録についての公文書によると、
2人は10〜12年度にかけ、40回以上も繰り返し一緒に出張。その後、女性職員が別の課に所属していた時も、
2人の出張先が同じだったことが複数回あった。出張をするための「旅行命令書兼旅費計算内訳書」によると、
元職員と部下だった女性職員は11年11月12〜15日、2人で広島や大阪に出張すると申請し、
当時上司だった課長から了承を得た。目的は12日に広島市中区で開かれる観光事業に関する研究報告会への出席や、
大阪市内で旅行代理店と「打ち合わせ」をするため。それぞれに公費から約7万円が支出された。
しかし、梶原議員が入手した資料によると、2人は報告会の開催時間(午後1〜5時半)内に広島県廿日市市の宮島水族館を訪問。
前日以前に市側に連絡し、訪問することを伝えていたという。