いじめ自殺 県議ら早期対応求める12/11 21:34nhk
去年、周南市で、男子高校生が自殺した問題をめぐって、遺族が求めている原因の再調査について、県側は、県議会で、教育現場では受験などを控えているとして、実施には、保護者や学校側の理解が必要だという認識を示しました。
去年7月、周南市で男子高校生が自殺した原因について、県の調査委員会は、ことし10月「いじめのみを要因と考えることはできない」とする報告書をまとめたのに対し、遺族側は、「徹底的な調査がなされたのか疑いを持たざるをえない」として、県に再調査を求めています。
これについて、県の担当者は、県議会の委員会で、「最終的には知事が判断するが、再調査を行う場合には、受験や就職を控えた生徒たちに十分な配慮が求められ、保護者や学校の理解や協力のもと、適切に対応していく必要がある」と述べました。
一方、今回の報告書で男子生徒が、からかわれるなどの「いじり」を日常的に受けていたことが指摘されたとについて、県の担当者は「『いじり』なども『いじめ』という認識を持ち、早期の発見と対応を通じ、いじめの未然防止につなげたい。
年度内に『いじり』への対応について、校長会などで周知したい」と述べました。