自立した個なんてものを欲しいのなら、同調圧力だの組織への従属だのに恨み言を並べる前に、
まず自分一人でやってみたらいい。
何も奇抜な言動をすることが個性ってわけでもなく、社会性を保ちつつ仲間内の暗黙の了解に
左右されない行動がいかに難しいか身をもって知ることだろう。
組織から排除されて、別の縛りの緩い組織を立ち上げるなり入るなりしたとしても、
そこでは別の政治力学が働くことになるし、何より余程の好条件が重ならないとそんな組織は立ちいかない。
自立した個は口にしさえすれば手に入るものではなく、余程の強い人間の凄まじい努力が必要で、
普通の人間は弱さを自覚しているがゆえに社会の歯車を受け入れている。
そして日本ではそうした協調性が弱い個人を守る役割を果たしている。
ヒッピーですらただのファッションと割り切ってやっている。
いずれにせよ自立した個を持てるのは余程の才能がある人間だけだと分かるだろう。