健康ブームの昨今、体のためにと、食べたいもの、やりたいことも我慢しがちだが、そんな現代人に、藤田博士は釘を刺す。
「運動でも食事でも目標を立てるなど、ストイックなものはいけません。健康のためにと、自分を追い込むと免疫が落ちて逆に不健康になります。笑いも免疫力を上げる、重要な健康法なんですよ」
飲んで食べて、タバコもやる。人生を楽しむことこそ、健康への近道なのだ。  まだまだある! 長生きできるグータラ習慣

習慣11 歯磨きをマメにしない
食後は毎回、歯磨きする……なんてマメな人は要注意。食物の酸や糖が一時的に歯のエナメル質を弱めているため、食後すぐの歯磨きはエナメル質を洗い取って、歯を弱める原因にもなる。起床時と就寝前だけで十分。

習慣12 家事は怠りがち
アメリカの科学者が、男女100人以上を対象に調査したところ、家事を自ら行っている人は、誰かに任せている人に比べ、大幅に血圧が高かったという結果に。家事によるストレスは健康を害する恐れもある。

習慣13 運動は気が向いたときだけ
1日1万歩、腕立て伏せ50回など目標を立てて取り組む真面目な人ほど健康を害する恐れが。「筋トレも苦しいくらい追い込んでは免疫が低下し、体に毒。気分で運動量を減らすなど楽しいところでやめましょう」(藤田博士)

習慣14 ゲームが好き
米国ロチェスター大学の研究によると、月に数時間アクションゲームをプレイした人々の視力は約20%向上することが判明。また、テトリスを3か月間、毎日30分プレイした子どもの脳の皮質は厚くなることがわかった。

習慣15 布団をたたまない
起床後すぐにたたむと、体内から放出された老廃物が布団に閉じ込められ、雑菌が増殖。英国キングストン大学の研究結果によれば、衣類につくダニは乾燥してグチャグチャの布団のほうが早く死滅することがわかった。

習慣16 ウォシュレットは使わない
「肛門にはもともと常在菌がおり、外部からの菌の侵入を防いでくれています。しかし、ウォシュレットを頻繁に使うと、そうしたバリアが洗い流され、無防備な状態に。お尻がかゆくなることもあります」(藤田博士)