【コロナによる失業や就職難学生のために、受講料を全額免除で保育士資格取得をサポート!? 人材紹介会社の試み】(3)

■保育業界=ブラックではない

 しかし応募数は、本記事の取材を行なった5月8日時点では10人ほどにとどまっている。

 その理由について都築社長は、2つの課題があると見ている。

「ひとつは、この取り組み自体が始まったばかりで認知が進んでいないことです。
今後は、PRに力を入れていくつもりです。
もうひとつは、保育業界へのマイナスイメージです。
インターネット上には『保育士=ブラック』という情報がたくさんあります。
確かにイベントの準備や工作、手書きの連絡帳など保育士が担当する仕事は多く、残業するケースもあります
ただ近頃は保育現場でも業務の見直しが行われ、ブラックどころか待遇が良いところもあります」

 待遇についての詳しい情報は求人票に明記されないことがある。
その理由について都築社長は、「保育業界では、お金や報酬目当てで来てほしくないと思う方がいらっしゃいます。
そのため、本当は待遇がいいにもかかわらず求職者に伝わらず応募に至らないこともあるのです」と明かした。

 ここで実際の待遇の一部を紹介する。

(中略)

 月収は19万円台〜20万円台半ばまでばらつきがあるが、基本的には賞与があり、宿舎借り上げや引っ越しサポートといった福利厚生もついている。
まとまった休みをとれるケースもあり、「低賃金で休みなく働く」というイメージとは異なる。