校内での感染予防策、どこまでやれば? 過剰な対応には弊害も 医師2人に聞く(1)
朝日新聞EduA
https://news.yahoo.co.jp/articles/829dcabff0fdbadb9054a4b96a4481562b3d2fdf

授業が再開された全国の学校で、新型コロナウイルスの感染予防対策がとられています。
対応については、「どの程度までやれば良いのか」と悩む声も上がります。
長野県立こども病院で主に感染症を担当する南希成さん(49)と、小児科医の立場から情報発信を続ける佐久総合病院佐久医療センターの坂本昌彦さん(42)に話を聞きました。
(中略)

首相官邸主導の要請で始まった一斉休校。6月1日からは、各地の学校が再開されましたが、「学校生活の日常」は一変しています。

登校したらまず体温測定、校内でもマスク着用。手は頻繁に洗い、給食は前を向いて黙々と。友達との接触やおしゃべりは禁止。
学校によっては、授業中に顔を透明なシートで覆う「フェースシールド」をつたり、個々の机を透明な「壁」で囲ったりと厳重です

授業を再開するにあたり、全国の学校が参考にしたのは、文部科学省が5月22日に出した「衛生管理マニュアル」です。
地域ごとの感染状況を1〜3のレベルに分けて対応を決めるとし、具体的な予防対策が示されています
https://www.mext.go.jp/content/20200522_mxt_kouhou02_mext_00029_01.pdf)。


■運動中のマスクは不要、蛇口を触る時に注意

マスクについて、マニュアルでは「常時着用が望ましい」とあり、
例外的に「熱中症などの健康被害が発生する可能性が高い場合は外す」「体育の授業では必要ない」となっています。

南希成医師も「運動中は呼吸困難になりかねないから外した方が良い」と指摘します。
ただ、頻繁につけたり外したりすると、かえってウイルスが指に付きやすくなるので、
運動中以外で本人が息苦しくないのであればつけたままが良いと言います。
繊維で皮膚が荒れたり、ひもの当たる耳の後ろが痛くなったりしないように、という注意も必要とのことです。